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だから自分を変えたのです
ダイアナという生き方
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年7月29日
- 書店発売日
- 2022年8月3日
- 登録日
- 2022年6月13日
- 最終更新日
- 2025年2月13日
紹介
ダイアナの人生は「お勉強ができなくて学歴もなく、かわいいだけが取り柄の女の子」が逆境のなかで諦めることなく闘い続け、「世界規模で圧倒的な影響力をもつ人道主義者」になるまでの変貌物語と言っていい。
ひんぱんに絶望し、ひんぱんに号泣し、ときに自分の体を傷つけながらも、彼女が内に秘めていた才能を脅威的に開花させてゆく姿には、心底、圧倒され、涙するほどに心ゆさぶられる。
人間はここまで変われるものなのか。
畏怖の念を私はいだく。(「序章」より)
絶大な人気を誇る美しいプリンセスは、公務では可憐な笑顔をふりまきながらも、摂食障害や自傷行為に苦しんでいた。夫からの愛を求め、それが叶わず、自分に自信がなく、そんな自分を罰するために自分を傷つけていた。
しかし「価値のある人になりたい、自尊心がほしい」、そう強く願ったときから彼女は変わり始めた。
その自己変革はすさまじかった。内面を磨き、世界に目を向け、自分の立場を見極め、自分にしかできない活動に精力を注いだ。人々から避けられている人たち、苦しんでいる人たちへの支援、個人的な慰問、対人地雷廃絶のための活動…。その原動力は「愛されない苦しみを知っているからこそ、人々に愛を与えたい」という想いだった。
そして彼女は世界的に有名な「人道主義者」となり、まさにこれから、というとき逝ってしまった。
36年という短い生涯ではあったが、目に見えるもの、見えないものふくめて彼女は多くのものを遺してくれた。
人はここまで変われる。人間の「可能性」を想い、涙さそわれる一冊。
版元から一言
本書は、ブルーモーメントが送り出す5作目の作品です。
出版社ブルーモーメントは2020年の夏、当時大学生だった私が立ち上げた「ひとり出版社」です。
2年前、周囲の反対を押し切って出版社を設立した時、「会社を潰さずに5冊までちゃんと出すことができたらすごいな」となんとなく思っていました。
2年間、わからないことばかりのなかで奮闘し、いま、こうして5冊目を刊行することができることは、私にとって本当に嬉しいことだし、一つのゴールを達成できた証でもあります。
その記念すべき第5作目は、ブルーモーメント初の書き下ろし作品。一世を風靡し、今でも圧倒的な存在感を放つ、ダイアナです。
「次はダイアナでいこうか」
そんな企画会議をしている段階では、私はダイアナのことをよく知りませんでした。幼い頃、漫画の伝記で読んだことがあって「すごい綺麗な人だったけど、最後は悲しかった」くらいのことしか頭になかったのです。「綺麗なプリンセスの話、誰も共感しないんじゃないか」と不安でしたが、母が缶詰状態になって書き上げた原稿を読んだ時、鳥肌が立ちました。これは絶対いい本になる。そう確信したのもこの時です。
私がダイアナに救われたことを一つ書きます。
時々、私は自分がなんだかよくわからなくなる時があります。弱いのか、強いのか。一人でいたいのか、寂しいのか。成功したいのか、今の幸せを感じたいのか。そして本当にやりたいことはなんなのか。そういったことがブレブレで、軸が定まらない自分に嫌気がさしては落ち込むことが多々あります。
けれど、私以上にブレッブレで、必死に人生を生きているダイアナの生き方に触れたとき、なぜか「すごく魅力的だ」と感じたのです。ブルーモーメントから今まで刊行している4人の人物(オードリー、マリリン、シャネル、ジャクリーン)は「この人はこんな人」とざっくりと一言で表せる人でした。けれどダイアナは違う。色々なカラーをもち、不安定で、でも必死で生きていて。私はそこの人間らしさが何よりの魅力だと思ったし、だったら、自分の不安定さもまた魅力といえるのではないか、そう気づかされました。
ダイアナはほんとうに複雑で、たくさんの面を持っている人です。ですから私とはまた違った気づきが、あなたにあるのではないでしょうか。
最後に。
第5作目を刊行できたのは、こうして手に取ってくださったあなたのおかげです。
この本を手にとっていただき、ありがとうございます。
これからも「らしさを肯定し、らしく輝く」を伝える作品を届け続けますので、見守っていてください。
2022年7月10日
出版社ブルーモーメント代表
竹井夢子
関連リンク
https://bluemomentshop.com/
上記内容は本書刊行時のものです。