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成長痛の月 飯島章友(著/文) - 素粒社
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成長痛の月 (セイチョウツウノツキ)

文芸
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発行:素粒社
四六変形判
縦176mm 横128mm 厚さ14mm
160ページ
並製
定価 1,600円+税
ISBN
978-4-910413-06-8   COPY
ISBN 13
9784910413068   COPY
ISBN 10h
4-910413-06-5   COPY
ISBN 10
4910413065   COPY
出版者記号
910413   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年9月15日
書店発売日
登録日
2021年5月24日
最終更新日
2023年3月14日
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書評掲載情報

2022-01-01 図書新聞  3525号
評者: 柳本々々
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紹介

確かにこの世のことのようで、でもなんだかそんなことはどうでもよいように思えてくる。
永遠の興味津々と平熱の茶目っ気が句の中に閉じ込められた。
――東 直子さん
(帯文より)

川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』(小池正博編、2020年、書肆侃侃房)収録作家による待望の初句集!
妖しい笑いと情感あふれる機知に満ちた、自在な248句。

紙風船うすずみいろの(来て)をいう
夜を一枚めくる二軒目
ある日来た痛み 初歩だよワトスン君
対岸のささやきvsつぶやき
年明ける首絞め【チョーク】を防御したままで
Re: がつづく奥に埋もれている遺体
毎度おなじみ主体交換でございます
団欒の欒に巣作りする燕
渦でしょうか楳図かずおでしょうか
くちびるは天地をむすぶ雲かしら
(本文より)

目次

みず
少年たちの九十九折
芽キャベツの乱
未明のパーツ
スクールデイズ
猿の星
句意を刈り取れ/レトリカを行く
世界の水平線
シニフィアン・シニフィエ
一銭一句物語

あとがき

前書きなど

 本句集には、2009(平成21)年から2021(令和3)年までの248句を収録しています。この12年間、現代川柳・伝統川柳・社会性川柳・狂句的川柳・前句付・短句(十四字・七七とも呼ぶ)など、いろいろなスタイルを経験してきました。そればかりではありません。創作活動の半分は現代短歌に費やしてきました。だからこそ自分の作品はクロスオーバーなのだ、などと言えればかっこいいのですが、とてもそこまでは達していません。ただ、もしもいくらかの多様性と、それをやんわり統一している人格とを感じていただければ嬉しいです。
 昨年発売されたアンソロジー『はじめまして現代川柳』(小池正博編著、書肆侃侃房)に掲載された川柳も、ほとんど収録しました。当初は、そこに入っていない170句~180句でいくつもりでした。しかし、よくよく考えてみると、この句集ではじめて私の川柳をご覧になる方もいるはず。であるならば、世間に発表できるレベルの作品はすべて入れておいたほうがいいかもしれない。そう思い直した経緯があります。
 今回収録した各章の川柳は、初出の並べ方にはこだわらず、大部分を再構成しました。それによって、既知の飯島作品も新鮮な感覚で読んでいただけるのではないか、と考えたのです。もっとも、千句近いストックの中から248句に絞ったわけですから、元より初出どおりには並べられませんね。
 収録句の中には、故石部明や故筒井祥文に句会で選ばれた川柳もあります。故人も含め、選者にこれまで採っていただいた作品が、歳月を経て、今この句集の一部分をなしている。同時的に存在している。これは何と不思議なことでしょうか。何と光栄なことでしょうか。なぜと言って、間接的にではありますが、少なくない他者がこの句集に関わってくださったことになるのですから。
(「あとがき」より)

著者プロフィール

飯島章友  (イイジマ アキトモ)  (著/文

1971年、東京都生まれ。
現在、柳誌「川柳スパイラル」「川柳雑誌風」に参加。2020年、川柳アンソロジー『はじめまして現代川柳』(小池正博編著、書肆侃侃房)に参加。
短歌では歌誌「かばん」に参加。2010年、第25回短歌現代新人賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。