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『月刊住職』2023年6月号(通巻295号) 『月刊住職』編集部(編集) - 興山舎
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『月刊住職』2023年6月号(通巻295号) (ゲッカンジュウショクニセンニジュウサンネンロクガツゴウツウカンニヒャクキュウジュウゴゴウ) 巻次:2023年6月号 寺院住職実務情報誌 (ジインジュウショクジツムジョウホウシ)

哲学・宗教
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発行:興山舎
A5判
188ページ
定価 1,546円+税
ISBN
978-4-910408-26-2   COPY
ISBN 13
9784910408262   COPY
ISBN 10h
4-910408-26-6   COPY
ISBN 10
4910408266   COPY
出版者記号
910408   COPY
Cコード
C0015  
0:一般 0:単行本 15:仏教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2023年6月
書店発売日
登録日
2023年5月26日
最終更新日
2024年1月24日
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紹介

【特集】納骨堂許可行政に最高裁判決/枕経と1日葬の賛否/参詣者倍増法/門主領解文大論争
宗教を信仰する病と傾聴/町内会会長住職の懸命/お寺の名物/仏教情報センタールポ
【寺院・住職に直言・提言】今村翔吾・池田澄子
【連載】櫻井義秀/山田慎也/冨川順子/佐藤弘夫/鈴木隆泰/櫻井圀郎/島薗進/松本紹圭/池内了 ほか

目次

【特集】
自動搬送式納骨堂を許可した市を訴えた住民に最高裁の画期的判決
まずは本誌に掲載した最高裁判決の全文をじっくりご覧ください。従来、墓地や納骨堂を許可した自治体の処分に周辺住民がその取消しを求めて訴えても、門前払いが多かった。それに最高裁は異議を呈したのだ。寺院にもかかわる事態だ。


第18回本誌「住職関心事アンケート」結果(2)
前号に引き続き読者アンケートの結果を紹介する。今回は「枕経は必要ですか?」と「お通夜をしない一日葬に賛成ですか?」という今どきの葬儀に関する質問に、どちらにもきわめて重要な声が多数届いた。



各宗派の議会でいま注目すべき質疑応答集〔1〕
「宗議会で何が論じられているのかで分かる寺院の将来」
議員に女性がいない、宗派推薦の政治家に統一教会関与者、兼務寺院多数の脱税、寺院財産売却時の承認料減免、宗門大学経営難……そんなナマの声を公式の場で聴くことができるのが宗会だ。宗門の最高議決機関ではないが議員の質疑から見える大事な案件がある。第1回は浄土真宗本願寺派、日蓮宗、臨済宗妙心寺派、曹洞宗、真言宗智山派を特集する。



ニーズの多様化に対応して門戸を広げる住職の実践集
寺門興隆とは何かと問えば、住職の数だけ答えがあるだろう。檀信徒を増やすこと、伽藍を立派にすること、次代にも繋ぐ経営の盤石、地域貢献、人助け、教化推進……。一方で、お寺や僧侶に求められるニーズも多岐にわたる。そこで、考え方も手法も独特で、ヒントに満ちた4カ寺の取り組みを見よう。



町会長や自治会長を務めて地域もお寺も元気にする住職の懸命
地域社会で共助の拠点となるべき町内会の加入率が低下している。この危機的状況を救えるのは地域に根ざしてきたお寺ではないのか。町会長・自治会長を務めている住職に、地元を元気にすると共に寺院も活性化させる実践を見よう。



西本願寺門主の新たな領解文に対して宗内で論義沸騰なのはなぜか
「伝わる伝道」を標榜する浄土真宗本願寺派に前代未聞の混乱が生じている。門主が示した法義領解の文言に異議ありという声だ。宗内にとどまらぬ様相である。



各宗の僧侶が回答する仏教テレフォン相談で何が起きているのか
いまの人々はお坊さんに何を聞きたいのか。日々これを実感しているのが、各宗派の僧侶140名余が相談員として支える仏教情報センターのテレフォン相談だ。今年40周年を迎えるこの活動に、実際にどんな応答があるのか取材した。



お寺の名物作りで活性化を成し遂げた住職のアイデアと実行力
お寺の発展や仏教の布教のためならばできないことはないという熱い思いをここに紹介するご住職からいただいた。実行したのはお寺の新しい「名物」の創出だ。言うは易いが実際は試行錯誤、その成功の秘訣とはなにか。ヴィーガンラーメン、ハワイの揚げパン「マラサダ」、白菜加持、寺ビール、入浴剤を生み出した住職方に聞いた。



花まつりと白象のパレードを成功させる創意工夫
お釈迦様の誕生日を祝う花まつりは、子どもから大人まで誰もが幸福感を得られる最高の仏教行事だ。少子化や時代の変化にも負けることなくアイデアと情熱で、地域も巻き込みながら盛り上げるお寺の実際に学ぼう。



お寺の子育てサロンで母親と子にやすらぎを
核家族化が進みワンオペで育児せざるを得ない母親に、やすらぎのひとときを提供するお寺が増えている。子育て支援の催しは若い世代が仏教にふれる機縁にもなっているという。



廃仏毀釈を超えて神仏習合を次代に繋ぐ寺社大企画の成果
19カ寺が参加した大企画が昨年秋、全国から注目を集めた。長野県諏訪地域の寺社が手を組んで開催された「諏訪神仏プロジェクト」だ。明治初年の廃仏毀釈で失われた神仏習合に新たな光を当て、かつて諏訪神社とともにあった神宮寺由来の仏像を一斉公開。のみならず、さらなる展開も期待されている。



新連載 精神看護師が診る宗教を信仰する人の心の病い〔2〕
「精神疾患に悩む人と話し合う際に留意すべき傾聴技法と安心のあたえ方」…冨川順子(大阪公立大学大学院看護学研究科教授)
心の悩みや不安がある方がお寺に訪れるのは当然だろう。信仰により、あるいは住職の話で救われる例も少なくないからだ。とはいえ医師でない以上できることは限られる。それでは精神科看護師はどのようにされているのか知っておきたい。

初めての人に仏教を説くために最新版仏教文化基礎講座〔146〕
「縁起をめぐる釈尊と比丘の問答はなぜ繰り返しの連続なのか」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)

緊急特別編(7)現代日本の宗教最前線〔120〕
「住職にも問われる宗教リテラシーの有無」…櫻井義秀(北海道大学教授・宗教社会学者)

誌上講座・みんなに喜ばれる今からの寺院ラボ〔54〕…遠藤卓也(『未来の住職塾』講師)
「ネットを生かしたお寺参りを導入した志」 対論…浦霧慶哉(佐賀県・浄土真宗本願寺派正徳寺住職)
松本紹圭のテンプルゼミ(40)「私の物語を未来に繋ぐのが僧侶の仕事」

人は死んだらどこへ行けばいいのか(32)
「『源氏物語』の作者・紫式部の墓所を訪ねて分かるかつての日本人の死生観」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)
墓所は人の埋葬地であり終の住処とされる。けれども1000年前の日本人にとって墓は魂が留まるところではなく、しかも故人の名前が刻まれることもなかった。それはなぜか。世界最古の長編小説を描いた紫式部の墓を訪ねその謎を解く。

最重要課題連載 人生100年時代の宗教指導者の長い老後問題(37)…川又俊則(鈴鹿大学学長・宗教社会学者)
「寺院に多くの人びとを引き付けるための伝統行事と新たな取り組みの実際」
寺院はいうまでもなく人びとに仏法を説くためにある。その実際にはまず人びとをお寺に向けなければならない。先人が作り上げた様々な伝統行事も、住職各人が新たに想像するイベントなどもそのためにある。実際を2つ体験した。



葬送の習俗が揺らいでいる深層にあるもの〔43〕…山田慎也(国立歴史民俗博物館副館長)
「日本特有の企業による葬儀『社葬』が行われ始めた訳」
どの国でも企業のトップが亡くなれば企業あげてその葬儀を行うものと思っていたら、それは日本だけの風習だという。それも明治期になってからで、新聞に告知することで広まった。その「社葬」はなぜ成立したのか。



連載[寺院・住職に直言・提言する]
池田澄子 (俳人) … 「思い出すよすが」
今村翔吾 (作家) … 「いつか人は必ず死ぬ」

誌上セミナーやればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔71〕
「一躍注目されたAIチャットはお寺の今後に影響があるのか」…堀内克彦(宿坊研究会代表)
今マスコミもネットも大きな話題にしているのがチャットGPTだ。スマホ世代にはもう常識だろうか。まさにAIが人の問いに答えてくれるのだ。その現在と今後を見よう。



[今月のグラビア]
どんなきっかけでも誰でも寺に来てほしい!



[重要取材リポート]
●僧侶への誹謗中傷に宗派があえて声明を発した訳――臨済宗妙心寺派が宗報で公表した深刻極まる悪質行為
●2億円で寺を継ぐ者を探すという住職の越法――高野山真言宗離脱寺院の売買メールで判明した懸念事
●ウクライナ人親子をお寺で雇う住職の願い――千葉県日蓮宗寺院によるウクライナ避難民支援と行政対応



[法律・税金相談]
法律相談… 平賀孝治弁護士・伯母治之弁護士
質問1 代表役員の長期入院で代務者にした親戚が専制的なので困っている
質問2 町内会運営のゴミ捨て場を町内会に入らぬ者には使用禁止できるか
税金相談… 河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 会計担当の総代がお寺のお金を私的流用したがどう会計処理すべきですか
質問2 「年収の壁」が話題だけど住職の妻の給料がいくらなら有利になりますか



 [好評連載]

 障害者を快く迎えるお寺にしよう〔82〕
 「トゥレット症候群に悩む人々が生きやすい社会にするために」
  野沢和弘(毎日新聞客員編集委員・植草学園大学副学長)
首振り、顔をしかめる、肩に力が入る、甲高い声が出る、咳払いをする……など症状は非常に多様だ。特に周囲から誤解され社会生活を苦しくさせるのが「汚言症」と呼ばれるものだ。


 住職リーダーズダイジェスト〔14〕
 「寺院の多くが時代遅れになったのはなぜかも見定める――『お寺の行動経済学』中島隆信著」
  野生司祐宏 (浄土真宗本願寺派實相寺住職)


 認知症高齢者と共に歩む僧侶如実記〔43〕
 「施設に入居する人と人との関係が分かることで何が学べるか」
  日髙明 (社会福祉士・浄土真宗本願寺派僧侶)


 今こそ宗教と法律の問題新講座〔97〕
 「国が不活動宗教法人の特定と解散命令行政を強化しているわけ」
  櫻井圀郎 (宗教法および宗教経営研究所長教授)


 色即是空の科学事始め〔205〕
 「違う町の雑草と田舎の雑草――問題は進化的な変化がたった一代で生じていること」
  池内了 (総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)

今からの宗教酔眼千里眼〔115〕
 「日本人と現代仏教の位相(115)――出家の戒律と在家の信心が一つになり得る仏教のために!」
  島薗進 (東京大学名誉教授・日本臨床宗教師会会長)


 80億人の宗教トレンド〔156〕
 「ヒンドゥー主義のインド首相が国連に仕掛けたヨガ戦略の成果」
  荒木重雄 (アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


 コラム 盆踊り全国漫遊記〔92〕
 「盆踊りは履き物にも注目を!」
  柳田尚也 (湘南盆踊り研究会代表)

[別冊付録](12ページ) ●毎号「法話特集」の別冊が付きます。
露の団姫のお笑い仏教寄席〔97〕
 「文字通り有り難いご縁つづきで生かされているまさかのわけ」
  露の団姫 (つゆのまるこ、落語家、寺院住職)

掲示法語のすすめ「聞いたこともあるかもおっさんビジネス用語」


 在俗の説法者〔251〕 「おばあちゃんは悪くない!」
  篠原鋭一 (曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

好評連載 生き物たちの生と死に学ぶ〔18〕 「結婚飛行するアリたち」
  稲垣栄洋 (静岡大学農学部教授)


 住職のための今月のことば 「『縮む日本』と人口爆発」
  稲垣真澄 (産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)

すぐ使える法話セミナー〔74〕 「帝釈天の話を説法に」
  村越英裕 (臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


 法語伝道聖句三昧〔294〕 「生きるのも死んでいくのもどちらも日常 生きることは良いことで死ぬのは悪いこと というのではないと思うのよね――樹木希林」
  松﨑智海 (浄土真宗本願寺派住職)


 仏教パズル〔6〕
  小川信正 (浄土真宗本願寺派住職)

上記内容は本書刊行時のものです。