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『月刊住職』2022年6月号(通巻283号) 『月刊住職』編集部(編集) - 興山舎
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『月刊住職』2022年6月号(通巻283号) (ゲッカンジュウショクニセンニジュウニネンロクガツゴウツウカンニヒャクハチジュウサンゴウ) 巻次:2022年6月号 寺院住職実務情報誌 (ジインジュウショクジツムジョウホウシ)

哲学・宗教
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発行:興山舎
A5判
198ページ
定価 1,364円+税
ISBN
978-4-910408-11-8   COPY
ISBN 13
9784910408118   COPY
ISBN 10h
4-910408-11-8   COPY
ISBN 10
4910408118   COPY
出版者記号
910408   COPY
Cコード
C0015  
0:一般 0:単行本 15:仏教
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2022年6月
書店発売日
登録日
2022年5月25日
最終更新日
2022年6月3日
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紹介

葬儀の引鏧がうるさい!?/ちゃんと作ろう御霊膳/寺領不正売却事件/納骨堂経営問題
寺院災害避難所は大丈夫か/ノマド高齢者/檀家布施額/相談活動/ライトアップ光害
【住職に直言・提言】辻元清美・加藤治郎
稲場圭信/高砂裕子/川又俊則/櫻井義秀/佐藤弘夫/松本紹圭/鈴木隆泰/山田慎也/池内了ほか

目次

【特集】
◎葬儀で打つ引鏧(いんきん)がうるさいと抗議されたのはなぜなんだ!?
まさかと住職は耳を疑った。葬儀場で「近所迷惑になるので引鏧の音を控えてほしい」と伝えられたからだ。もはや故人を送る「音」さえ騒音と受け取られる時代なのか。取材をすると、いつの間にか葬儀場もひどい制約を受けていたのだ。


◎寺領の不正売却で住職の僧籍剥奪後も収まらない寺院を利権にする紛争
なぜこんな不法がお寺で罷り通ってしまうのか。宗教法人法や宗派に不備があるからなのかと暗澹たる思いにかられる。東京都内の天台宗寺院では住職の独断で9筆もの寺有地が売却され、住職は僧籍剥奪。のみならず、業者との裁判に宗門も悩まされているのだ。


◎法も遺骨も軽んずるのか!? 単立宗教法人寺院による納骨堂業務問題
その神奈川県横浜市にある納骨堂は、30年以上前に建設されたが宗教法人としてではない。が、納骨を始めた。それから10数年後に同所を担ったお寺が法的に経営許可を得た。しかし代表役員が交代し、今度は納めた遺骨を遺族に無断で他の施設に移し行政指導を受けている。


◎お寺は「御霊膳(ごれいぜん)」をちゃんと作ってお供えしよう
仏や亡き人を思って手づから作り仏前に供える御霊膳は、次代に必ず伝えたい仏教文化だ。だが、昨今はお寺でも外注が増えているらしい。お寺にこそしてほしい若い人にも分かる伝え方を取材した。


◎様々な不安や心配事も住職だからこその相談活動によって救われる訳
コロナ禍はもとより、複雑化する社会や人間関係による悩みや困りごとを一人で抱え込む人が少なくない。そんな時世だからこそ、「お寺に相談したい」との期待が高まっている。不安に寄り添う寺院の取り組みを取材した。


◎光害の心配もあるが寺院ライトアップの成功はなぜか
ライトアップは普段見られない夜のお寺の姿を見てもらえる有効な手段だが、「光害だ」との声もあることを忘れてはならない。その上で、伝統の竹燈籠から最新鋭のプロジェクションマッピングまで6カ寺の取り組みを紹介しよう。


◎住職ルポ 檀家100軒のお寺の住職が桃作りで後継者難の農業にも活力を与えている
在家に生まれ縁あって仏門を志し、晋山後は全く未経験の桃栽培を始めたというから、惜しみないチャレンジ精神に驚かされる。長野市にある臨済宗妙心寺派寺院の若き住職による常に他を思う挑戦が、いま農村を活気づけている。

◎第17回本誌「住職関心事アンケート」結果(2)
毎年恒例の読者アンケート結果報告の2回目となる今回の第1問目は「檀家がお寺にいくら納めているか、寺院運営上はいくら必要か」、第2問目は「お寺は収益事業をしているか、していなければ、その理由は?」だ。シビアな現状を反映した率直なご意見が多数届いた。


◎特別寄稿「数千カ寺以上が災害避難所として指定されている現状に問題はないか」…稲場圭信(大阪大学大学院教授、宗教者災害支援連絡会世話人)
現在2105カ寺が災害避難場所に指定され、自主避難所を加えると2360カ寺におよぶ。自然災害の頻発により、その数は増える傾向にある。しかし、国は指定避難所でも問題があると指摘し、寺院も例外ではない。では、自治体等と災害協定を結ぶ際に何が必要なのか。


◎緊急現地情報「命からがらウクライナから隣国に避難した人々に出会って思うは祈りに国境も終わりもない」…茅野俊幸(シャンティ国際ボランティア会常務理事)
今ウクライナから隣国に避難した人々はどうしているのか。日々のニュースを見て誰もが思うことだ。曹洞宗国際ボランティア会(1981年設立)を前身とするシャンティ国際ボランティア会が支援活動を始めた。その現地からの報告。



【新連載】
住職にも知ってもらいたい在宅医療とその実際(1)…高砂裕子(南区医師会訪問看護ステーション管理者、全国訪問看護事業協会副会長)
「『最期は住み慣れた家で』を叶える在宅医療の必要性」
新型コロナウイルスにより自宅療養に新たな関心が高まっている。それでなくても「最期は自宅で迎えたい」という声を住職は多く聞いているはずだ。そこで、住職も学ぶべき在宅医療の基礎知識を訪問看護の推進者に伝授いただこう。


【連載】
◯誌上講座・今からこれから未来の仏教ラボ〔42〕…遠藤卓也(『未来の住職塾』講師)
「かかりつけのお坊さんになるための実践」対論…松村妙仁(福島県・真言宗豊山派壽徳寺住職)
 松本紹圭のテンプルゼミ(28)「お寺も住職もトランジションを」

◯人は死んだらどこへ行けばいいのか(20)
「誰もが死して神になれるとする考えが日本近代化に必要だった訳」…佐藤弘夫(東北大学大学院教授)
世界中が、まさにナショナリズム沸騰の中にあるように見える。世界大戦の悲惨を経験して至った21世紀なのに、こんなことになろうとは誰が予測できたのか。宗教の世界、とりわけ人の死をいかに弔うか、日本の近代に改めて学ぼう。


◯僧侶が見る近代における仏教者の実相(14)
「攘夷を貫くために大衆とともに武器を手にとり蜂起した僧侶たちの動向」…髙橋秀慧(宗教史研究者)

◯最重要課題連載 人生100年時代の宗教指導者の長い老後問題(28)…川又俊則(鈴鹿大学学長/宗教社会学者)
「同じ人生100年時代でも世界には漂流する高齢者がいる事実から何を学ぶか」
ノマドをご存じだろうか。英語で遊牧民、放浪者のことだが、今日では、決まった仕事場も居住地さえ持たずに暮らすワークスタイルを指す。それはIT産業の若者の話だと思ったら、世界にはノマドの高齢者が大勢いるというのだ。

◯葬送の習俗が揺らいでいる深層にあるもの〔34〕…山田慎也(国立歴史民俗博物館副館長)
「地域でも時代でも変化する位牌の形から分かること」
住職ならば、位牌の形にこだわりがあるのではないか。といっても、菩提寺用にと檀信徒から寄せられた位牌を見ると一様ではない。年代ものから新しい形まで様々。地域でも形は変わる。それはなぜなのか、まず形から見よう。



連載[寺院・住職に直言・提言する]
加藤治郎(歌人)…「紙の墓」
辻元清美(前衆議院議員)…「『命まではとられることはないのよ』」



◯四苦八苦に応える臨床仏教ケアスタディ〔21〕…谷山洋三(東北大学大学院教授、真宗大谷派僧侶)
「『急いで終活しなきゃ』と妻に迫られた檀家がお寺に駆け込んできた」
長生きするにつれて「終活」という情報に関心を向ける人が増えている。当然、檀信徒からこれについて相談を受けることもあるに違いない。そのとき住職はどうすべきか。相手の気持ちを受け止めつつも、対応に必要な心得もある。


◯誌上セミナーやればできる! 寺院活性化のためのケーススタディ〔62〕
「コロナも円安も戦争も特に若者を苦しめている事実を知ろう」…堀内克彦(宿坊研究会代表)
急激な円安は、世界が日本に未来はないと見た結果か。もちろん、日本にもコロナ禍に加え戦禍が襲いかかる。その影響をもろに受けているのは、実は若者なのだ。ここ数年の自殺者の状況を見れば歴然。いま寺院に何ができるか問われている。


◯初めての人に仏教を説くために最新版仏教文化基礎講座〔134〕
「覚った後の釈尊にも無明が襲いかかるというのはなぜなのか」…鈴木隆泰(山口県立大学教授・寺院住職)


◯現代日本の宗教最前線の状況と問題〔108〕
「信ずるものに命を賭すことの何が問題か」…櫻井義秀(北海道大学教授・宗教社会学者)


◯障害者を快く迎えるお寺にしよう〔73〕
「障害者が社会で働くことの意味は全ての人にも等しく通ずる」…野沢和弘(毎日新聞客員編集委員)





[ショートルポ]
●なんで境内に五右衛門風呂なのか、住職の覚悟――川崎市・曹洞宗寺院の寺フェス大盛況の秘訣に何が!?
●寺族もなぜ僧侶と同じく懲戒対象としたのか――曹洞宗の懲戒制度改定をめぐる議員の質疑と総長答弁
●NHKが高野山参詣道を壊す工事を進めた訳――世界遺産で国史跡の女人道に無許可で200メートル土嚢を敷設


[法律・税金相談]
法律相談…本間久雄(弁護士)・伯母治之(弁護士)
質問1 本堂や境内地に寄付者の名前や金額を掲示するのは法律違反に当たるのか
質問2 医療について病院の対応に疑いがある場合にはどんな対応をすればいいのか

税金相談…河村照円(税理士・行政書士・寺院住職)
質問1 「電子帳簿保存法」の改正で寺院の会計事務上どんな法的義務がありますか
質問2 人とペットが一緒に入る樹木葬や納骨堂の使用料や供養料は課税されますか



[好評連載]

◯ 住職リーダーズダイジェスト〔2〕
「生物地理学的世界史が今なぜベストセラーなのか」
野生司祐宏(浄土真宗本願寺派實相寺住職)


◯お寺のためならばなんだってやりたい記〔4〕
「戒名の壁をいかにして生前戒名1200人余に繋げたか」
長谷雄蓮華 (浄土宗大法寺住職)

◯認知症高齢者と共に歩む僧侶如実記〔32〕
「介護から切り離せない排泄介助『うんこの壁』を釈尊に学ぶ」
日髙明(社会福祉士/浄土真宗本願寺派僧侶)


◯本当の創価学会問題〔119〕最終回
「創価学会はなぜ機関新聞においても会長発言でも『ロシア』の国にふれないのか」
段勲(ジャーナリスト)



◯今こそ宗教と法律の問題新講座〔88〕
「住職も無縁ではないパワハラやセクハラの防止についての責務」
櫻井圀郎(宗教法および宗教経営研究所長教授)


◯連載 色即是空の科学事始め〔193〕
「文明資源は地下から地上へ――2度目の産業革命に原発は問題外のわけ」
池内了(総合研究大学院大学名誉教授・宇宙物理学者)


◯臨終医しか知らない大事な話〔42〕
「団塊の世代に告ぐ! 過度の安静は臨終をはやめます」
志賀貢(内科医/医学博士)


◯今からの宗教酔眼千里眼〔103〕
「日本人と現代仏教の位相(103)――近代仏教とは何か(23)」
島薗進(上智大学教授・日本臨床宗教師会会長)


◯78億人の宗教トレンド〔144〕
「半世紀前の北アイルランド・ベルファスト暴動を描く映画がいま心を捕らえる訳」
荒木重雄(アジア社会研究者・社会環境学会理事長)


◯コラム 盆踊り全国漫遊記〔80〕
「金山でも盛んだった盆踊り」
柳田尚也 (湘南盆踊り研究会代表)



[別冊付録](12ページ)●毎号「法話特集」の別冊が付きます。

露の団姫のお笑い仏教寄席〔85〕
「JR福知山線脱線事故を風化させぬための写経プロジェクト」
露の団姫(つゆのまるこ、落語家)



お説教のタネ本「今のウクライナの現状を憂いつつ問うべき名言」

在俗の説法者〔239〕「世界中の祈りとともに」
篠原鋭一(曹洞宗住職・自殺防止ネットワーク「風」代表)

好評連載 生き物たちの生と死に学ぶ〔6〕「ゾウの墓場はあるか」
稲垣栄洋(静岡大学農学部教授)


住職のための今月のことば「ユダヤ人虐殺と梵鐘供出」
稲垣真澄(産経新聞元編集委員・ジャーナリスト・僧侶)


すぐ使える法話セミナー〔62〕「文殊菩薩を説法に」
村越英裕(臨済宗妙心寺派住職・イラストライター)


法語伝道聖句三昧〔282〕「『またいつか』という口癖を捨てよう」
天野こうゆう(高野山真言宗住職)


いまどきマンガ説法〔119〕「玄関」佐々木正祥(真宗佛光寺派住職)

上記内容は本書刊行時のものです。