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ヒトゲノム事典 井ノ上 逸朗, 今西 規, 河村 正二, 斎藤 成也, 颯田 葉子, 田嶋 敦(編) - 一色出版
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ヒトゲノム事典 (ヒトゲノムジテン)

自然科学
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発行:一色出版
A5判
448ページ
上製
定価 12,000円+税
ISBN
978-4-910389-12-7   COPY
ISBN 13
9784910389127   COPY
ISBN 10h
4-910389-12-1   COPY
ISBN 10
4910389121   COPY
出版者記号
910389   COPY
Cコード
C3045  
3:専門 0:単行本 45:生物学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年11月5日
書店発売日
登録日
2021年10月12日
最終更新日
2021年11月10日
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紹介

なぜ、ヒトはゾウや昆虫とは異なる手足や神経をもつのか?
なぜ、先天的な病気にかかる人がいるのか?
なぜ、遺伝子が働かないと障がいが出るのか?
なぜ、ヒトは男と女にわかれるのか、その仕組みは?
ヒトのナノレベルのひみつを一冊に収録!

目次

第1章 ヒトの進化
第2章 ホモ・サピエンスのゲノム進化
第3章 ヒトゲノムの全体像
第4章 ヒトゲノムの遺伝子概論
第5章 RNA遺伝子
第6章 遺伝子発現を調節する領域
第7章 進化的に保存された非コード配列
第8章 リピート配列
第9章 重複遺伝子
第10章 偽遺伝子
第11章 エピゲノム
第12章 ヒトゲノムの変異
第13章 ヒトに感染する微生物のゲノム
第14章 細胞内ではたらくタンパク質の遺伝子
第15章 細胞の分裂と維持に関係する遺伝子
第16章 発生に関係する遺伝子
第17章 脳神経系のはたらきに関係する遺伝子
第18章 感覚にかかわる遺伝子
第19章 骨格筋肉系の遺伝子
第20章 消化・吸収にかかわる遺伝子
第21章 肝臓にかかわる遺伝子
第22章 循環にかかわる遺伝子
第23章 血液にかかわる遺伝子
第24章 内分泌系にかかわる遺伝子
第25章 生殖と性差にかかわる遺伝子
第26章 皮膚にかかわる遺伝子
第27章 免疫にかかわる遺伝子
第28章 単一遺伝子による遺伝病

前書きなど


ヒトゲノムの塩基配列30億あまりをすべて決定しようという「ヒトゲノム計画」がたちあがったのは、1980年代のことである。わずか16,500塩基のヒトミトコンドリアDNAの完全配列が報告された1980年から数年経過しただけの時点での提案だった。日本でも、1986年に杉浦昌弘らが約156,000塩基からなるタバコの葉緑体ゲノムを決定した。1995年にはバクテリアではじめて、183万塩基を超えるヘモフィルス・インフルエンザ菌のゲノムの完全配列が決定された。翌年の1996年には、真核生物ではじめてのゲノム決定がパン酵母でおこなわれた。2001年には日本を含む国際チームによるヒトゲノムの概要配列が決定され、さらに2004年にはヒトゲノムのなかで塩基配列を決定しにくいヘテロクロマチン領域を除く部分の塩基配列が決定された。2020年には、日本で開発・運用されているH-invitationalDBをはじめとして、いくつかのデータベースがヒトゲノムの情報を提供している。しかし、ヒトゲノム全体を概観する事典は、本書が日本語としてははじめての試みである。英語では、研究者むけの膨大な情報量をもつ書籍や一般読者対象の比較的読みやすい内容のものが出版されているが、本書は日本人著者による書き下ろしであり、翻訳書ではない。
この事典が想定する読者は、人類遺伝学を勉強している学生の皆さんやゲノム研究者ら専門家だけでなく、ヒトゲノムに興味をもった老若男女である。一部の内容は、かなり専門的なものもあるが、現時点におけるヒトゲノム・ヒト遺伝子研究の成果を把握することができるようになっている。
本書の構成は次のとおりである。ヒトゲノムは、長い進化のたまものなので、第1章ではまずヒトの進化を、そして第2章ではホモ・サピエンスのゲノム進化を論じた。第3章でヒトゲノムの全体像を示し、第4章でヒトゲノムのタンパク質遺伝子を概観している。第5章ではRNA遺伝子を論じ、第6章でこれら遺伝子の発現を調節するゲノム領域を論じる。これら発現調節領域と深く関連する進化的に保存された非コード配列を第7章で論じた。第8章ではヒトゲノムの大きな割合を占めるリピート(繰り返し)配列を論じ、第9章では進化の過程で重複した遺伝子について論じた。第10章では遺伝子重複によって生じることが多い偽遺伝子について、第11章は遺伝子の発現と関連するエピゲノムについて論じている。目を転じて、第12章ではヒトゲノム内の個人間の多様性(変異)を、第13章ではヒトに感染する微生物のゲノムを論じた。2020年の初頭から世界中を大きく変革させた新型コロナウイルスについての記述も含まれている。第14章からは、からだのいろいろな仕組みに関係する遺伝子の説明がはじまる。細胞内ではたらく遺伝子(第14章)からはじまり、細胞分裂と細胞維持に関係する遺伝子(第15章)、発生(第16章)、脳神経系(第17章)、感覚(第18章)、骨格筋肉系(第19章)、消化・吸収(第20章)、肝臓(第21章)、循環(第22章)、血液(第23章)、内分泌系(第24章)、生殖と性差(第25章)、皮膚(第26章)、そして免疫系(第27章)に関係する遺伝子がつぎつぎに紹介されている。最後の第28章では単一遺伝子による遺伝病が、染色体の位置の順にリストされている。附録として、ヒトゲノムにかかわる国内外のデータベースを紹介した。また、本事典に登場する遺伝子は多数あるが、2万を超える遺伝子すべてを紹介することはできなかった。そこで、ヒトゲノムの全遺伝子を日本語名で示したウェブサイト(https://www.isshikipub.co.jp/human_genes/)を準備中である。本書が刊行された時点ではまだ整備されていないかもしれないが、今後このウェブサイトを、この『ヒトゲノム事典』を補うものとして、充実させてゆく予定である。
今年は奇しくも1920年にドイツのハンス・ヴィンクラーがゲノム概念を提唱してから百周年である。このあいだに、日本でも、木原均が1920年代以降小麦のゲノム解析を進め、木村資生はゲノム進化の基本である中立進化論を1960年代に提唱した。学問の発展は極めて速いこともあるが、知の蓄積には長い年月のかかることもある。ゲノム概念誕生百周年というこの節目の年に本書を刊行できたことは、われわれ編集委員会の喜びとするところである。本書が多くの方のお役にたつことを祈っている。
2021年9月30日
ヒトゲノム事典編集委員会を代表して
編集委員長 斎藤成也

版元から一言

ヒトの遺伝子をはじめ、分子レベルで働く仕組みを一冊に収録。
遺伝子が影響する病気、障がいを中心に、手足など体の各部分がつくられる詳細、ヒトの特徴を作ってきた進化プロセスなどを紹介。
およそ100人のヒトゲノム研究者による正確な情報を網羅的に収録。

著者プロフィール

井ノ上 逸朗, 今西 規, 河村 正二, 斎藤 成也, 颯田 葉子, 田嶋 敦  (イノウエ イツロウ, イマニシ タダシ, カワムラ ショウジ, サイトウ ナルヤ, サッタ ヨウコ, タジマ アツシ)  (

国立遺伝学研究所 ゲノム・進化研究系 集団遺伝研究室 教授

上記内容は本書刊行時のものです。