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運命は自分がつくる
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 書店発売日
- 2025年1月21日
- 登録日
- 2025年1月21日
- 最終更新日
- 2025年1月21日
紹介
弘法大師空海ゆかりの真言宗総本山 東寺で語り続けた貴重な法話から、39話を厳選して再編集した待望のシリーズ第3弾!
■「はじめに」より
仏教の究極の目的は「自己の変革」ですが、そのためには「学び」しかないのです。自分を変えてくれるものは「勉強」なのです。私たちは自分以外のことはよく学びます。しかし、自分とは何か、人間とは何か、生きるとは何か、人生とは何か、を考える機会はほとんどありません。それは学校でもなかなか教えてはくれません。それを教えてくれるのが宗教ですが、私の場合は仏教です。仏教は、むしろ宗教という枠を超えて、幅広い「人間学」や「人生学」と考えていただきたいのです。
私たちは仏教を学び、人の心を学びます。他人の苦しみや悩みを知って、今まで気づかなった自分の至らなさに気づき、はじめて自分というものを見つめ、はじめて自分を掘り下げて、はじめて自分を変えていくのです。(真言宗総本山 東寺・山田 忍良)
■「運命は自分がつくる」(本文)より
私たちは業で生まれ、業で生き、業で死んでいきます。誰かがそうしたのではなく、因縁のはたらきでそうなったのです。これを「業因縁」と呼びます。
世界の元は無です。無限です。不生不死(不生不滅)です。それが有限の生死の中に人間としての現実をもったのです。誰かが成らしめたのではありません。そういう意味では、自己が自己をつくることをまかされています。しかし、つくった結果は自己が引き受けねばならないのです。人間は他によって自己に成るのでなく、自己によって自己に成る、つまり人間は自己の運命の創造者です。
自分の運命は自分がつくるのです。神さまが握っているのでもない、仏さまが握っているのでもない、各人の運命は各人にまかされているのです。私たちの一つひとつの行為が運命を決定しているのです。あなたが一つひとつを選択するたびに、あなたの未来の運命が決定していくのです。
同時に、人は人に対して人です。たった一人でいる人間はいません。人や物と関連して成り立っています。それが世界です。よって、自己の行為は自己の運命を決定するのみならず、人類の運命を決定していきます。おおげさでなはなく、一人の行為が世界の運命を決定していくという、厳粛性をもっているのです。
■CONTENTS
第1章 みんな仏道の中にいる
第2章 運命は自分がつくる
第3章 人間とは何か?
第4章 続ければ本物になる
上記内容は本書刊行時のものです。