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こどもと大人のてつがくじかん てつがくするとはどういうことか? ミナタニアキ(著/文) - Landschaft
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書店員向け情報

犬てつ叢書巻次:1

こどもと大人のてつがくじかん てつがくするとはどういうことか?

哲学・宗教
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ18mm
268ページ
定価 2,300円+税
ISBN
978-4-910238-00-5   COPY
ISBN 13
9784910238005   COPY
ISBN 10h
4-910238-00-X   COPY
ISBN 10
491023800X   COPY
出版者記号
910238   COPY
Cコード
C0010  
0:一般 0:単行本 10:哲学
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年7月31日
書店発売日
登録日
2020年7月15日
最終更新日
2020年7月20日
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紹介

“みんなのいる意味を感じるところ。 新しい世界に踏み出せる場所。”
(小5の参加者の声)

こどもと大人が一緒に対話し、紡いできたてつがくじかん。
愛知と岐阜の県境、悠々と流れる木曽川のほとりにある犬山で生まれた犬てつの、宝物のような三年間のドキュメント。

「犬てつ(犬山×こども×大人×てつがく×対話)」が活動をはじめたのは、てつがく対話がまだ一般にはほとんど知られていない2017年のこと。てつがく対話についてまったく知らないこどもと大人たちが、進行役に導かれながら手探りでの対話をはじめます。
多岐にわたるテーマで行われたてつがく対話のつぶさな記録では、問い、考え、聴かれ、問い返されるという繰り返しのなかで、大人もこどもも自分とは違う意見をもった他者や新たな自分を見出し、対話の楽しさや深さ、難しさに目覚めていく様子が浮彫りになっています。

わたしたちは他者と対話し、協働する術をあまりにも学んできませんでした。
犬てつでは、言葉がいまだ不十分であるからこそ、身体的な感覚や想像力を鋭敏に研ぎ澄ませた「こども」という媒介者がいることで、大人だけの対話とはまた一味違う、本質的な対話がひらかれていきます。こどもと大人がたがいの意見に耳を澄まし、世界にいつもとは違うまなざしを向け、ともに考えることを通じて、自由や民主主義の本質を問うような対話も芽生えてきます。

犬てつでは思考の自由を獲得するため(それは往々にして不自由を発見することでもありますが)、思考に直接関係あるとされる言葉だけに限らない、「触る」「聴く」「見る」という身体性にフォーカスした対話も行ってきました。

さらに、「てつがくすること」をより広い視点から考えるため、第一線で活躍する四人の哲学プラクティショナーに、「てつがくするとはどういうことか?」についての論考を寄せていただきました。一人ひとりのなかにある小さな哲学の声を聞き取り、他者にとっての他者である自己をみつけ、自分の生きている基盤を問い直す。てつがくすることに真摯に向き合った、それぞれの「てつがくする」あり方が見えてきます。

哲学対話のノウハウ本とは一線を画する、てつがくすることの意味を一から問いなおす、これまでになかったような実践の書。てつがくすることの夢と希望がつまっています。

____________________________________
犬てつ(犬山×こども×大人×てつがく×対話)は日常のなかで浮かび上がる問いについて、「てつがく対話」を通じてこどもと大人が一緒になって、じっくり考え対話する場です。愛知県犬山市を拠点に2017年より活動をはじめ、2018年に市民活動団体となりました。

目次

はじめに
「犬てつ」という冒険 はじまりの物語 ミナタニアキ

【第一章】こどもと大人のてつがくじかん ミナタニアキ

一年目の記録 
(1)虫の命と動物の命の大きさは同じか違うか/親から子へ伝えることについて
(2)セーフな探求のコミュニティとは何か/質問ゲーム:チームにわかれて問答しよう
(3)勉強
(4)ケンカ
(5)お金
(6)時間

二年目の記録 
(1)テーマから考えよう お金 part2
(2)家族
(3)「考えるを楽しもう」(てつがく散歩/アートでてつがく対話/てつがくカードを作ろう)
(4)宇宙人に会ったら何話す!?
(5)アートでてつがく対話 part 2
(6)いい子って何!?
(7)ずるい!?

三年目の記録 
(1)なんでウンコでみんな笑うの!?
(2)「触る」てつがく対話
(3)テーマから考えよう/地球の国はなんでわかれているか
(4)てつがく対話って何?
(5)音で即興「聴く」てつがく対話
(6)言っていいことと悪いことの違いは何?
(7)アートでてつがく対話 part 3
(8)青空てつがく対話「どうしてお外は気持ちがいいの?」
(9)犬てつするってどういうこと? 

犬てつってどんな場所?

ふかふかの土壌から芽生える自由 安本志帆

【第二章】てつがくするとはどういうことか ?

ホントにホントのホントが知りたい! 松川えり
ほんとうに、こどものためのてつがく? 高橋綾
哲学するとはどういうことかについて、 私が語れる2、3のこと 三浦隆宏
ファシリテータ―に哲学の知識はどれほど必要か? 河野哲也

対話がひらく未来の扉 おわりにかえて ミナタニアキ

著者プロフィール

ミナタニアキ  (ミナタニアキ)  (著/文

ミナタニアキ
犬てつ主宰/インディペンデントキュレーター。高校を二年で中退し、京都で一年間暮らす。大検を受け、翌年東京大学入学。文学部を卒業後、ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ美術科Certificateコース修了、東京大学大学院総合文化研究科表象文化論専攻博士課程単位取得退学。美術館で学芸員として働いたのち、フリーランスで展覧会のキュレーション、執筆、編集などの仕事を行う。2009年に犬山市に移住。楠本亜紀としての仕事の傍ら、2017年より地域に根差した活動の可能性を探ろうと、ミナタニアキの名義で犬てつの活動をはじめる。過去、現在、未来が複雑に交差する場を対話と想像力を通じてほぐし、編んでいくような創造的な活動を行なうことを目指している。

安本志帆  (ヤスモトシホ)  (著/文

安本志帆(やすもとしほ)
哲学対話ファリシテーター/コーディネーター。みんなのてつがくCLAFA代表。元幼稚園教諭。幼児教育における5領域「健康」「環境」「人間関係」「言葉」「表現」の観点より哲学対話を捉え、幼児から大人まで、様々な人と哲学対話をおこなう。CLAFA対話のアトリエ、高浜市やきものの里かわら美術館、全国の小中高大学で外部講師として哲学対話のファシリテーターをつとめるほか、異業種間の哲学対話の企画運営や、当事者研究、哲学対話の個人セッション(哲学相談)もおこなう。河野哲也氏(立教大学)、三浦隆宏氏(椙山女学園大学)、村上靖彦氏(大阪大学)に師事。教育学、臨床哲学、現象学を通し、哲学対話実践における自らの問いを探求し続けている。

河野哲也  (コウノテツヤ)  (著/文

河野哲也(こうのてつや)
立教大学文学部・教授。博士(哲学)慶應義塾大学。専門は、現象学、心の哲学、教育哲学、環境哲学。代表作に、『いつかはみんな野生にもどる』(水声社)、『じぶんで考え じぶんで話せる』(河出書房新社)、『対話ではじめる子どもの哲学』全四巻(童心社)、『人は語り続けるとき、考えていない』(岩波書店)など。

高橋綾  (タカハシアヤ)  (著/文

高橋綾(たかはしあや)
大阪大学大学院博士課程修了(文学博士)。大阪大学COデザインセンター特任講師。学校や美術館などでこどもや十代の若者対象の哲学対話を行うほか、医療やケア、対人援助や地域づくりの現場において、対話を通じたケアのコミュニティの形成に取り組んでいる。著書に『哲学カフェのつくりかた』、『こどものてつがく ケアと幸せのための対話』(いずれも共著、大阪大学出版会)などがある。

松川えり  (マツカワエリ)  (著/文

松川えり(まつかわえり)
岡山を拠点に、カフェ、公民館、福祉施設、病院、学校などで哲学対話を提供するフリーランスの「てつがくやさん」(哲学プラクティショナー)。カフェフィロ副代表。共著として、『哲学カフェのつくりかた』(大阪大学出版会)、『この世界のしくみ 子どもの哲学2』(毎日新聞出版)など。毎日小学生新聞にて、「てつがくカフェ」連載中。

三浦隆宏  (ミウラタカヒロ)  (著/文

三浦隆宏(みうらたかひろ)
1975年三重県桑名市で生まれ、四日市市で育つ。1999年関西学院大学文学部哲学科卒業。2004年大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(文学、大阪大学)。椙山女学園大学人間関係学部心理学科講師を経て現在、同准教授(哲学・生命倫理学担当)。カフェフィロ副代表、日本アーレント研究会会長も務める。著書に『活動の奇跡:アーレント政治倫理と哲学カフェ』(法政大学出版局)など。

ヤマダクミコ  (ヤマダクミコ)  (著/文

ヤマダクミコ 
cuu design(クウデザイン) デザイナー/アートディレクター。2001年より都内の出版系企業にて広告制作に携わる。2008年に犬山市に移住。フリーランスとして、紙媒体を主とした制作物の企画、デザイン、コピー、キャラクターデザイン、ロゴデザインなど幅広い視点からの提案を行う。犬てつでのアートディレクションのほか、「生きづらさ妖怪攻略BOOK」(株式会社ハートマッスルトレーニングジム)、「未来からの扉~ 2000年後のやきもの王国へようこそ!」(高浜市やきものの里かわら美術館)など。一般社団法人 未来の体育を構想するプロジェクトなどの哲学対話関連企画・研究会の広報物も制作。デザインを通じて、対象の見えづらい魅力をユニークにわかりやすく伝える作品制作を心がけている。

上記内容は本書刊行時のものです。