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アン・ドヒョン詩選集 あさみどりの引っ越し日
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年6月30日
- 書店発売日
- 2025年6月27日
- 登録日
- 2025年1月15日
- 最終更新日
- 2025年6月20日
紹介
文学賞に輝いた作品、教科書に掲載された作品などの代表作をはじめ、詩集10作から選んだ66篇を、詩人が時代とどのように呼応してきたかわかるよう年代順に配した日本オリジナル詩選集。
巻末の編訳者解説「小さなものたちと紡ぐ共生の詩」では、 詩人の来歴や、これまでに発表された著書について詳しく紹介している。
アン・ドヒョンが詩壇にデビューして40年以上が経った。
1980年代という韓国の激動期から詩壇を彩り続ける彼の作品は、
社会の変化に伴って主題が異なっている。しかし、
常に根底にあるのは「共生」だ。人と人、社会、自然との共生を
奥行きのある背景にして、目に見えないものごとを
目に見えるかのように日常の言葉で詩を書いてきた。
――五十嵐真希(編訳者解説より)
目次
詩人の言葉
一部 生を希望へと前に進ませて(一九八〇年代)
二部 洗いたての陽ざし(一九九〇年代)
三部 水に乱文を綴る心だて(二〇〇〇年代)
四部 捨てられないわたしの脱け殻(二〇一〇年代以降)
編訳者解説 小さなものたちと紡ぐ共生の詩
編訳者あとがき
前書きなど
詩人の言葉
詩と向き合って必死にあがきながら生きてきた。小さな取るに足らないものたちのほうに立たせてほしいと哀願し、分断された韓半島(朝鮮半島)に癒やしをもたらす言葉がほしいと切望した。ロマンティシズムの心でリアリズムの技法に従おうとしてきた。二十歳で詩人になり、できるかぎり具体的な言葉、軽々しくない、潤いとぬくもりのある言葉、新しくて驚くべき発見に満ちた言葉を探すため、あてどなく歩き回った。こうした役に立たないことに携わってこられたのだから、まことに幸せだと思う。この詩選集によって初めて日本語になった私の言葉の数々が、日本のどこかの古い畳の部屋にもなじんでゆくことだろう。翻訳に尽力してくれた五十嵐真希さんと出版社のクオンに椿の花一輪を贈る。
二〇二五年 早春
アン・ドヒョン
上記内容は本書刊行時のものです。