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- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2025年2月21日
- 書店発売日
- 2025年2月15日
- 登録日
- 2025年1月7日
- 最終更新日
- 2025年2月28日
紹介
蒐集家にして寄贈家 河正雄が描いた夢
建築家・伊丹潤、現代アーティスト・李禹煥らとの親交が開いた美術寄贈家への道、その全貌が今、明らかに
差別や貧困のなかで、大好きだった絵を描くことを諦めざるを得なかった在日韓国人二世・河正雄は、やがて才能あふれる在日無名作家たちと出会い、彼らの作品を収蔵する美術館を作りたいという壮大な夢を抱く。
半世紀をかけて、在日作家をはじめとする1万2千点以上の絵画を蒐集、そのほぼすべてを日本や韓国の美術館に寄贈してきた河正雄が、追い求めてきた夢とは?
ディアスポラな作家たちに寄り添い続けた在日韓国人二世としての生き方を探る。
目次
プロローグ
第1章 ある画家との出会いから生まれた「祈りの美術館」への夢
戦前に日本に渡ってきた全和凰の作品に感じた深い癒し
全和凰作品の蒐集・修復に情熱を傾けて
第2章 高校卒業を前に、ハ・ジョンウンとして生きる決意をする
戦後日本の厳しい状況下を家族で生きぬいた日々
<コラム>貧しき少年時代のエピソード
輝かしい高校生活を送りながら、週末はひたすら働く日々
第3章 在日二世として戦後日本を生きる~青春編~
商業デザイナーを目指し、もがく日々
挫折を経験し、川口の総連事務所で働き始める
<コラム>浅川兄弟ゆかりの地・高根町には資料館
月賦詐欺に遭って、電気店の社長に。大成功を収める
<コラム>昭和時代の結婚協奏曲
第4章 田沢湖に「祈りの美術館」を……あと少しでかなえられなかった夢
在日作家の優れた作品をひたむきに蒐集
<コラム>国際的ブレイクの前から李禹煥をサポート
田沢湖町と立ち上げたプロジェクトの行方
第5章 光州市立美術館で輝きを放つ河正雄コレクション
「祈りの美術館」計画の挫折、光州市立美術館との出会い
在日作家を中心としたさまざまな美術展を企画
<コラム>北朝鮮に渡って消息を絶った悲劇の天才画家・曺良奎
光州市立美術館分館 河正雄美術館がオープン
<コラム> 日本人そして世界の人々を魅了した伝説のダンサー・崔承喜
第6章 河正雄コレクションから見えてくるもの
半世紀以上の蒐集・寄贈作品が示す世界観
「絵画コレクターにして寄贈家」という稀有な存在に
<コラム>李禹煥作品に韓国・朝鮮文化のDNAを感じる
河正雄 寄贈先・寄贈作家目録
エピローグ
あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。