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月の光がクジラの背中を洗うとき イオアナ・モルプルゴ(編集) - クオン
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月の光がクジラの背中を洗うとき (ツキノヒカリガ クジラノ セナカヲ アラウトキ) 48カ国108名の詩人によるパンデミック時代の連歌 (ヨンジュウハチカコク ヒャクハチメイノ シジンニ ヨル パンデミック ジダイノ レンガ)

文芸
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発行:クオン
A5変形判
104ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-910214-31-3   COPY
ISBN 13
9784910214313   COPY
ISBN 10h
4-910214-31-3   COPY
ISBN 10
4910214313   COPY
出版者記号
910214   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫僅少
初版年月日
2022年2月28日
書店発売日
登録日
2022年1月27日
最終更新日
2023年1月13日
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書評掲載情報

2022-11-28 現代詩手帖  12月号
評者: 北川朱実
2022-05-25 朝日新聞    夕刊
評者: 山本悠理
2022-04-09 毎日新聞  朝刊
評者: 池澤夏樹(作家)
2022-04-04 神戸新聞  
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紹介

5つの大陸と7つの海を越えて孤独の壁を貫く、詩のことば

世界中でロックダウンが始まった頃、世界各地の詩人100人が短い連をメールでリレーしながら紡いだ一篇の長詩。
<自主隔離>をテーマにしたその長詩を、韓国の詩人たちから寄せられた8篇の返歌とともに、日本語と英語の2言語で掲載。

収録作より
「礼儀作法について。夢に見た。何度も何度も
 友人や見知らぬ人の手から慌てて自分の手を引っこめる
 握手禁止の決まりをうっかり忘れて
 眼が覚めても手のひらにほんのりと残っている
 人肌に触れた感覚、恥ずかしくて
 忘れてしまいたい昔の失敗の記憶のようにの中に」
   シオン〔アイスランド・レイキャビク〕

「一人でいると夢だったものが
 一緒にいると希望になった
 夢は会うことを夢見て
 希望は孤独死しない
 希望に満ちた夢 夢みたいな希望」
   オ・ウン 〔ソウル〕

プロジェクトを企画したイオアナ・モルプルゴから日本の読者へのメッセージ
「精神的な休息を必要とするとき、この世界から逃げこんでゆくことのできる秘密のシェルターのような場所が、私たちひとりひとりにとって必要です。今回の連歌に参加した百人の詩人すべてにとっては、それを書くという行為そのものが、まさにそういう場所として機能しました。今完成したそれを読むことが、あなたにとっても秘密の「隠れ家」となりますように」

目次

まえがき   四元康祐
巻頭詩    ハーフィズ
第一部 月の光が鯨の背中を洗うとき
第二部 韓国から寄せられた八つの返歌
巻末詩     シレジウス
イオアナ・モルプルゴとの一問一答
訳者あとがき
- 百八枚の羽 吉川凪
- チョウゲンボウを追って 四元康祐

著者プロフィール

前書きなど

まえがきより

「イオアナ・モルプルゴと名乗る見知らぬ人物から一通のメールが届いたのは、二〇二〇年四月六日のことだった。そこにはこう書かれていた。

『はじめまして。私は英国に住んでいるルーマニア人の小説家です。あなたのことはトルコの詩人、ゴクチェナー・セレビオグルから紹介してもらいました。
私は〈自主隔離〉をテーマとする詩のプロジェクトを計画しており、あなたにも参加していただきたいのです。……』(中略)

四月二十三日には早速僕の番がまわってきた。四番バッターだ。僕はその日のうちに自分の六行を英語で書きつけると、イオアナに送り返した。イオアナからは、あなたの詩はこれからイタリア・フィレンツェに行くことになりました、という返事があり、併せて自分の書いた連を室内で朗読してビデオで撮影すること、その際画面のどこかに窓を入れておくこと、という追加の注文があった。僕は和室の障子の前で自撮りしてファイルを送った」

版元から一言

本書に寄せて、谷川俊太郎さんからメッセージをいただきました

連詩という形には一人が書いた一篇の詩にはない体臭がある。文字による詩をリレーしているうちに、異なった文化圏に生きる詩人たちの出自、人生経験を否応なしに想像させるのだ。一人一人の詩人たちの色が、モアレとなってひそかに輝いているのを感じる読者も多いと思う。詩の声もまたアカペラのソロでありながら、時にフーガとなり時に重唱となる。その面白さは意味をはらみながら、意味をはみ出して肉感的だ。連詩という絵巻物ならぬ詩の巻物はすでに詩の世界に新たなテキスチュアを加えている。

谷川俊太郎

著者プロフィール

イオアナ・モルプルゴ  (イオアナ モルプルゴ)  (編集

作家、社会研究者。
1980年、ルーマニア生まれ。現在はイギリスで活動中。

四元康祐  (ヨツモト ヤスヒロ)  (翻訳

1959年、大阪生まれ。
1986年アメリカ移住。1994年ドイツ移住。
1991年第1詩集『笑うバグ』を刊行。
『世界中年会議』で第3回山本健吉賞・第5回駿河梅花文学賞、『噤みの午後』で第11回萩原朔太郎賞、『日本語の虜囚』で第4回鮎川信夫賞を受賞。
2020年3月、34年ぶりに生活の拠点を日本に戻す。

吉川凪  (ヨシカワ ナギ)  (翻訳

大阪生まれ。仁荷大学国文科大学院で韓国近代文学専攻。文学博士。
著書に『朝鮮最初のモダニスト鄭芝溶』、『京城のダダ、東京のダダ─ 高漢容と仲間たち』、訳書として『申庚林詩選集 ラクダに乗って』、パク・ソンウォン『都市は何によってできているのか』、チョン・セラン『アンダー・サンダー・テンダー』、呉圭原詩選集『私の頭の中まで入ってきた泥棒』、チョン・ソヨン『となりのヨンヒさん』、朴景利『完全版 土地』、崔仁勲『広場』などがある。
金英夏『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。