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僕は李箱から文学を学んだ ユン・イヒョン(著/文) - クオン
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僕は李箱から文学を学んだ

発行:クオン
四六判
360ページ
並製
価格 2,500円+税
ISBN
978-4-910214-04-7
Cコード
C0098
一般 単行本 外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年11月30日
書店発売日
登録日
2020年10月23日
最終更新日
2020年11月23日
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紹介

誰からも聞かれていないし、
誰にも話していないけれど、
誰かに話したい作家たちの話


“韓国の芥川賞”とも称され、韓国で最も権威ある文学賞「李箱文学賞」。
その大賞を受賞した作家は、受賞所感とともに「文学的自叙伝」を発表する習わしがある。
どんな本を読んできたのか、どのようにして小説を書き始めたのか、どんなふうに作品を書いてきたのか――。
歴代の受賞者23名による文学的自伝エッセイ集。

日本語版特別収録
2005年(第29回)大賞受賞
ハン・ガンの文学的自伝「記憶の日向」


著者(掲載順)
ユン・イヒョン、ソン・ホンギュ、ク・ヒョソ、キム・ギョンウク、
キム・スム、ピョン・ヘヨン、キム・エラン、キム・ヨンハ、
コン・ジヨン、パク・ミンギュ、キム・ヨンス、クォン・ヨソン、
キョン・ギョンニン、キョン・ミギョン、ハン・ガン、
クォン・ジエ、シン・ギョンスク、パク・サンウ、キム・ジウォン、
ユン・デニョン、ユン・フミョン、チェ・ユン、チェ・スチョル

翻訳者(掲載順)
古川綾子、橋本智保、関谷敦子、五十嵐真希、岡裕美、姜信子、
吉川凪、蓮池薫、斎藤真理子、呉永雅、生田美保、きむ ふな、
カン・バンファ、吉原育子、李聖和


まえがきより
李箱文学賞受賞作を発表した後に楽しみにしていることが一つある。
大賞受賞作家が書く学的自叙伝」を読むことだ。
この作品を書いた作家はどのようにして小説を書き始めたのか、どんな考えを持っているのか、どんな本を読んできたのか、どういうふうにして作品を書いているのかなど、作家に対する好奇心をふくらませてそれらの文章を読んでいる。
そして、私は毎回「受賞所感」だけでなく、作家自身の心のうちを率直かつありのままにさらけ出した「文学的自叙伝」に感動する。
一人の作家について知るつもりが、一人の人間についてさまざまな発見をすることになるからだ。

李箱文学賞とは
朝鮮を代表するモダニスト作家で詩人の李箱(イ・サン)の文学的功績を称え、文学思想社が1977 年に設立した韓国で最も権威ある文学賞。
日本の芥川賞に相当するとされ、前年の1月から12月までに文芸誌などで発表された中編もしくは短編の純文学作品が審査の対象となる。

これまでの最年少受賞者は、キム・エラン(当時33 歳)で、受賞作の「沈黙の未来」は『外は夏』(古川綾子訳、亜紀書房)に収録されている。最高齢受賞者はク・ヒョソ(当時59 歳)。
親子で受賞したケースもあり、ハン・ガンとハン・スンウォン、イ・ジェハとユン・イヒョンの二組がそれに当たる。
姉妹で受賞したのはキム・ジゥオンとキム・チェウォン。

大賞、優秀賞を受賞した作品は、『李箱文学賞作品集』として同社から毎年1月に出版され、大賞受賞者の所感と共に「文学的自叙伝」も収録される。
作品を通して文壇のトレンドを知ることができる『李箱文学賞作品集』は毎年ベストセラーとなるが、2020年1月、受賞作の著作権を文学思想社が3年間独占するなどとした規定
をめぐって作家らが「不当だ」と反発、受賞を拒否したため、同社は2020 年の受賞作発表を断念した。

目次

まえがき

ユン・イヒョン   ふたたび書くひと
ソン・ホンギュ   絶望した人 
ク・ヒョソ     たゆまずグズつく
キム・ギョンウク  父の膝 
キム・スム     ㅇ、ㅊ、ㅁ十八番地、そしてㅅ
ピョン・ヘヨン   他人の生
キム・エラン    カードゲーム
キム・ヨンハ    悪い癖
コン・ジヨン    私の医師であり、恋人であり、そして、私の子どもたち
パク・ミンギュ   自叙伝は凍え死ぬ 
キム・ヨンス    この世の誰も代わりに書けない十五枚
クォン・ヨソン   許しを請う文 
チョン・ギョンニン 書くということの現在性が私を救う 
チョン・ミギョン  永遠を夢見るわが歌よ 
ハン・ガン     記憶の日向 
クォン・ジエ    運命の片思い、小説への執念 
シン・ギョンスク  文学は人生の灯 
パク・サンウ    僕の魂のアラベスク 
キム・ジウォン   たわいもない小説を読んで始まった作家の道
ユン・デニョン   文学への道を見つけるまで 
ユン・フミョン   「自分」を見つけようと彷徨ってきた道
チェ・ユン     遠回りの末に見つけた自分自身と小説
チェ・スチョル   言葉と執筆に対する絶え間ない反省と模索

李箱(イ・サン) 
李箱文学賞 
李箱文学賞歴代受賞リスト 

著者プロフィール

ユン・イヒョン  (ユン イヒョン)  (著/文

著者:ユン・イヒョン
1976年、ソウル生まれ。延世大学英語英文学科卒業。
2005年に「黒いプルガサリ」で中央新人文学賞を受賞し、デビュー。若い作家賞、文知文学賞、李箱文学賞を受賞。著書に短編集『三人のためのワルツ』、『大きな狼パラン』、『ラブ・レプリカ』、『包帯を巻くこと』、長編小説『個人的記憶』、児童書『卒業』などがある。邦訳に「クンの旅」(『完全版 韓国・フェミニズム・日本』斎藤真理子責任編集、河出書房新社)、『ダニー』(佐藤美雪訳、クオン)があり、2021年に『小さなこころの同好会(仮)』(古川綾子訳、亜紀書房)が刊行予定。李箱文学賞の著作権問題をめぐって、2020年1月に断筆宣言をした

ピョン・ヘヨン  (ピョン ヘヨン)  (著/文

著者:ピョン・ヘヨン
1972年、ソウル生まれ。ソウル芸術大学文芸創作科卒業。漢陽大学国語国文学科大学
院修士課程修了。2000年にソウル新聞の新春文芸に短篇小説「露払い」が入選し、デ
ビュー。韓国日報文学賞、李孝石文学賞、東仁文学賞、李箱文学賞、現代文学賞を受賞。
短編集に『飼育場の方へ』、『夜の求愛』、『夜が過ぎていく』、『少年易老』、長編小説に『灰と赤』、『西の森へ行った』、『善の法則』、『死んだ者に』など。邦訳に『アオイガーデン』(きむ ふな訳、クオン)、『ホール』(カン・バンファ訳、書肆侃侃房)、『モンスーン』(姜信子訳、白水社)がある。2013年より明知大学文芸創作学科教授として在職中。

キム・エラン  (キム エラン)  (著/文

著者:キム・エラン
1980年、仁川生まれ。韓国芸術総合学校演劇院劇作科卒業。二〇〇二年に短編「ノッ
クしない家」で第一回大山大学文学賞を受賞して作家デビュー。李箱文学賞、東仁文学賞、韓国日報文学賞、李孝石文学賞、今日の若い芸術家賞、申東曄文学賞、金裕貞文学賞、若い作家賞などを受賞。 著書に、短編集『走れ、オヤジ殿』(古川綾子訳、晶文社)、『唾が溜まる』、『飛行雲』、『外は夏』(古川綾子訳、亜紀書房)、
長編小説『どきどき 僕の人生』(きむ ふな訳、クオン)、エッセイ集『忘れるのにいい名前』がある。

キム・ヨンハ  (キム ヨンハ)  (著/文

著者:キム・ヨンハ
1968年生まれ。延世大学経営学科修士課程修了。1995年季刊誌『レビュー』に「鏡についての瞑想」を発表し、作家活動を開始。
文学トンネ作家賞、東仁文学賞、黄順元文学賞、万海文学賞、現代文学賞、李箱文学賞、金裕貞文学賞、呉永寿文学賞などを受賞。著書に、長編小説『お前の声が聞こえて』、『クイズショー』、『光の帝国』(宋美沙訳、二見書房)、『黒い花』、『阿娘はなぜ』(森本由紀子訳、白帝社)、『私は私を破壊する権利がある』、『殺人者の記憶法』(吉川凪訳、クオン)、短編集『何があったのかは、誰も』、『兄さんが帰って来た』、
『エレベーターに挟まったあの男はどうなった』、『呼び出し』、エッセイ『旅行の理由』、エッセイ集三部作『見る』、『語る』、『読む』がある。スコット・フィッツジェラルドの『偉大なるギャツビー』の翻訳も手がけた。

パク・ミンギュ  (パク ミンギュ)  (著/文

著者:パク・ミンギュ
一九六八年、蔚山生まれ。中央大学文芸創作学科卒業。ハンギョレ文学賞、文学トンネ新
人作家賞、申東曄創作賞、李孝石文学賞、黄順元文学賞、李箱文学賞などを受賞。『カステラ』(ヒョン・ジェフン、斎藤真理子訳、クレイン)、『亡き王女のためのパヴァーヌ』(吉原育子訳、クオン)、『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』(斎藤真理子訳、晶文社)、『ピンポン』(斎藤真理子訳、白水社)、『ダブル』(サイドA・B、斎藤真理子訳、筑摩書房)など主な作品はほぼ邦訳されている。

キム・ヨンス  (キム ヨンス)  (著/文

1970年、慶尚北道金泉生まれ。成均館大学英語英文学科卒業。1993年、『作家世界』
夏号に詩を発表し、1994年に長編小説『仮面を指さしながら歩くこと』で第三回作
家世界文学賞を受賞して本格的な執筆活動を始める。東西文学賞、東仁文学賞、大山文学
賞、黄順元文学賞、李箱文学賞を受賞。著書に、長編小説『七番国道Revisited』、『愛だなんて、ソニョン』、『君が誰だろうとどれほど寂しかろうと』、『夜は歌う』(橋本智保訳、新泉社)、『ぼくは幽霊作家です』(同)、『ワンダーボーイ』(きむ ふな訳、クオン)、『波が海の業ならば』、短編集に『二十歳』、『世界の果て、彼女』(呉
永雅訳、クオン)、『四月のミ、七月のソ』、エッセイ集に『青春の文章たち』、『旅する権利』、『負けないという言葉』、『小説家の仕事』、『時節日記』、『いつかそのうち』、『なすすべもなくハッピーエンド』(共著)がある

ハン・ガン  (ハン ガン)  (著/文

著者:ハン・ガン
1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科卒業。1993年、文芸誌『文学と社会』
に詩を発表し、翌年、ソウル新聞の新春文芸に短編小説「赤い碇」が当選して作家デビュー。2016年に『菜食主義者』(邦訳:きむ ふな訳、クオン)でマン・ブッカー国際賞を受賞した。そのほか、今日の若い芸術家賞、李箱文学賞、東里文学賞、万海文学賞、黄順元文学賞、金裕貞文学賞などを受賞。著書に、短編集『麗水の愛』、『私の女の実』、長編小説『黒い鹿』、『あなたの冷たい手』、『風が吹く、行け』、詩集『引き出しに夕日をしまっておいた』など。
邦訳に『少年が来る』(井手俊作訳)、『そっと 静かに』(古川綾子訳、いずれもクオン)『回復する人間』(斎藤真理子訳、白水社)、『ギリシャ語の時間』(斎藤真理子訳、晶文社)、『すべての白いものたちの』(斎藤真理子訳、河出書房新社)がある。

シン・ギョンスク  (シン ギョンスク)  (著/文

著者:シン・ギョンスク
1963年、全羅北道井邑生まれ。ソウル芸術大学文芸創作科卒業後、「冬の寓話」で『文
藝中央』新人賞を受賞してデビュー。韓国日報文学賞、現代文学賞、東仁文学賞、李箱文
学賞、呉永寿文学賞、マン・アジア文学賞を受賞した。著書に、長編小説『深い悲しみ』、『汽者は七時に発つ』、『バイオレット』、『リジン』、『どこかで私を呼ぶ電話のベルが鳴る』、短編集『冬の寓話』、『オルガンのあった場所』『ジャガイモを食べる人たち』、『イチゴ畑』、『鐘の音』、『知らない女たち』、掌編小説『Jの物語』、
『月に聞かせてあげたい話』、エッセイ集に『美しい陰』、『眠れ、お前の悲しみよ』など多数。
邦訳に『離れ部屋』(安宇植訳)、『山のある家井戸のある家―東京ソウル往復書簡』(きむふな訳)、『母をお願い』(安宇植訳、いずれも集英社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。