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ウクライナ・コサック物語
自由への逃亡
- 初版年月日
- 2026年7月3日
- 書店発売日
- 2026年7月21日
- 登録日
- 2026年6月24日
- 最終更新日
- 2026年7月7日
紹介
ウクライナ史はコサック抜きでは語れない。ウクライナではコサックは歴史の主役であり、選ばれた統領へトマンをトップにした共和国の建設者であった。
国家を嫌いそこから逃げ出してきた彼らだったが、増え続けるコサック内部には当然ながら階層分化が生じ、全体を統制することが必要になってくる。国家から逃亡したコサックが擬似国家を形成するアイロニーが生じる。本書は、ポーランド、ロシア、トルコに囲まれた三角地帯に登場したユニークな集団、ザポロージエに現れた自由な人々の群れ、ウクライナ・コサックの歴史を、へトマン国家を経て二十世紀初頭のマフノ運動までを、「コサックの盛衰の波」という観点から描こうとした一つの試みである。
目次
はじめに
第一章 ザポロージエ・コサック
1 コサックの登場
2 ザポロージエ――早瀬の向こう――
①ホルティツァ島/②構成員/③集会/④ザポロージエ下流コサック軍団の行政・司法権力/⑤ザポロージエ・コサックの衣類、武器、象徴(記章、旗、笏)と食生活/⑥ザポロージエ・コサックと信仰/⑦ザポロージエ・コサックの学校と郵便
3 コサックのリーダーたち(1)
イヴァン・ピドコヴァ/クリシトフ・コシンスキー/フリホリイ・ロボダ/セヴェリン・ナリヴァイコ
4 ペトロ・コナシェヴィチ―サハイダーチヌイ
①ザポロージエ時代/②ワラキアとリヴォニア行軍/③ザポロージエ軍団の海の軍事作戦/④へトマン職杖の受取り/⑤カーファの戦い/⑥へトマン称号の最初の剝奪/⑦対トルコ同盟の形成/⑧一六一八年のモスクワ作戦(作戦の序曲・モスクワへの道・モスクワ攻囲・ウクライナへの帰還・ロスタヴィ協定の調印・正教会の位階制の復興)/⑨ホティンの戦い(戦争の準備・戦闘の経過)/⑩ホティン講和条約/⑪キエフへの帰還/⑫死と埋葬
3 コサックのリーダーたち(2)
ミハイロ・ドロシェンコ/フリホリイ・チョルニー/タラス・フェドロヴィチ―トリャシロ/イヴァン・スリマ/ヴァシーリー・トミレンコとサッヴァ・コノノヴィチ/パヴェル・ミフノヴィチ、パヴリューク/ドミトロ・フニャとヤキフ・オストリャニン
エピローグ エヴァルニツキーとマフノの対話
第二章 ボフダン・フメリニツキー
1 ポーランドからロシアへ
2 ベレステチコの戦い
3 転換の年 一六五三年
4 ペレヤスラフ協定
①ペレヤスラフへの道/②宣誓の儀式/③協定の条項
5 フメリニツキーのウニヴェルサール
6 フメリニツキーとペレヤスラフ協定に対する後世の評価
第三章 へトマンシチナ――へトマンを統領とするコサックの共和国
1 破滅とへトマンたち 185
①破滅の始まり/②イヴァン・ヴィホフスキーとハージャチ条約/③ヨーロッパに轟いた戦さのプロ イヴァン・シルコ/④イヴァン・ブリュホヴェツキー/⑤ユーリー・フメリニツキー 破滅の主役/⑥パヴロ・テテリャ/⑦ペトロ・ドロシェンコ/⑧デミヤン・イフナトヴィチ―ムノホフリシニー/⑨イヴァン・サモイロヴィチ
2 へトマン国家の構造
①行政組織/②連隊(連隊の概要・左岸の連隊・右岸の連隊・その他の連隊)
3 へトマン国家の社会、経済、文化
①人口/②経済/③文化
第四章 イヴァン・マゼッパ
1 へトマン以前のマゼッパ
2 へトマン、マゼッパ
3 大北方戦争
4 ポルタヴァの戦い
5 ポルタヴァの戦いのあと
6 マゼッパ後のコサックの運命
7 へトマンシチナとシーチの終焉
第五章 最後のコサック ネストル・マフノ
1 グリャイ・ポーレのアナキスト
2 ドイツ=オーストリア占領軍およびスコロパツキー政権との戦い
3 ウクライナ人民共和国執政府および白軍デニキンとの戦い
4 白軍ヴランゲリとの戦い ボリシェヴィキとの最後の同盟
5 ボリシェヴィキ=赤軍との死闘
6 「亡命」という戦い
あとがき
参考文献
図版出典
ヘトマン在位年表
主な統治者の在位年表
上記内容は本書刊行時のものです。
