版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
古民家のみらい 松井郁夫(著) - ウエルパイン書店
.
詳細画像 0 詳細画像 1 詳細画像 2 詳細画像 3 詳細画像 4
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

在庫ステータス

不明

取引情報

取引取次:
トランスビュー     書店(直)
トランスビュー     八木     ト・日・他     書店
直接取引:あり(トランスビュー扱い)

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

古民家のみらい (コミンカノミライ) 成熟した社会を目指して (セイジュクシタシャカイヲメザシテ)

このエントリーをはてなブックマークに追加
A4判
価格 5,000円+税
ISBN
978-4-910069-04-3   COPY
ISBN 13
9784910069043   COPY
ISBN 10h
4-910069-04-6   COPY
ISBN 10
4910069046   COPY
出版者記号
910069   COPY
Cコード
C3052  
3:専門 0:単行本 52:建築
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年12月3日
最終更新日
2021年12月9日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

古民家は、無名の職人たちの優れた「技術」と「技能」によって建てられています。山も素材も豊富だった、「むかし」の仕事は、手間を惜しまずに骨をおった職人たちの、無欲で無心な努力の結集です。

わたしたちの使命は、今なお生き続けている古民家をつくった、名もない職人たちの志を引き継ぎ、古民家の「架構」と「仕組み」を伝えることだと思います。

生活が今のように便利ではない頃も、人々は心豊かに暮らしていたと思います。
真の豊かさは、「本物」の無垢の木や土などの「本来」のもの、つまり自然素材に囲まれて暮らすことだと考えます。目指すべき「みらい」は、見たこともない新しい空間の中にあるものではなくて、豊かな「むかし」の記憶につながる「懐かしい未来」の中にあるものだと考えます。

この本の再生事例は、架構を裸にしてから直す「スケルトン改修」です。動かせない柱や梁をそのままに、「骨」と「皮」にして抜本的な蘇生を目指します。

目次

わたしたちがつくる「古民家のみらい」
・「漢方の本陣」江戸時代の町家の再生
・「古民家モダン」むかしといまをみらいにつなぐ
・「篆刻美術館」石蔵の再生
・「鷹見泉石記念館」茅葺きの武家屋敷
・「高ハッポウの古民家」光と風が吹き抜ける
・「鎌倉古今」古民家ホテル&レストラン
・「数寄屋の再生」公共施設として公開
・「わらびの古民家」昭和の民家
・「おもてなしの古民家」集落の再生
・「再架構の家」古材を集めてつくる
・「豪雪地帯のワンルーム」明治の町家再生
・「杣人の小屋」近くの木を使う
・「かやぶきの古民家」みんなで刈った茅
・「鷹巣の古民家」火災の痕跡のある家
・「田舎暮らしを楽しむ家」繭蔵の移築再生
・「那須の移築別荘」解体に学ぶ仕組み
・ 生協「いいの診療所」かくして母屋は残った
・「まちつくり酒屋・情報銀行」RC造と古民家の再生

前書きなど

古民家は、生きています。

この本は「古民家のみらい」と名付けました。古民家の中に埋もれる、先人たちの「むかし」の「技術」と「工夫」を読み解き、その想いを「いま」に引き継ぎ「みらい」につなぐことが、この本の使命だと考えたからです。

わたしたちは、何世代もの時代を生きてきた古民家に、先人たちの「知恵」と「技」の結晶を見ることが出来ます。古民家には、常に新しい発見と驚きがあり、長い時間を生きた「仕組み」に次世代に引き継ぐ必要性を強く感じます。

日本家屋の源流は、古民家から来て、「みらい」へ向かっています。それなのに、わたしたちは、民家が日本建築の「本流」であったにもかかわらず、あまりにも普通で身近であったために気づかず、すすんでその技術と美しさを引き継いでこようとしませんでした。

長い間、わたしたちは身近にある古民家の価値に気づいていなかったのです。
むしろ、1970年代には、全国で都市開発の嵐が吹き荒れ、「歴史的な町並み」とともに多くの「古民家」を失いました。

何代も生きてきた歴史的な町や古民家は、家族でいえば、高齢のお年寄りです。家庭には、小さな子どもも年寄りもいます。女性も男性もいます。健全な社会は、年齢や性別を超えて、みんなが寄添って生きているから豊かなのです。

「古民家のみらい」考えるとき、真の豊かさを実感できる「成熟した社会」をめざすことが、みんなの幸せにつながるのではないかと考えます。

版元から一言

木造建築設計の第一人者、松井郁夫の仕事集の第2弾です。「古民家のみらい」と名付けらてた本は、古民家再生の事例写真とノウハウを余すところなく掲載しました。役に立つ解説や図面、思想を語るコラムも載せて発刊しました。専門家ばかりでなく、一般に方にも写真集として美しい画像が楽しめます。230頁、オールカラー。
姉妹本「美しい木組の家」-いつか古民家になる-と合わせてお楽しみください。

追記

https://matsui-ikuo.jp/blog/%e7%be%8e%e3%81%97%e3%81%84%e6%9c%a8%e7%b5%84%e3%81%ae%e5%ae%b6%e3%80%8c%e3%81%84%e3%81%a4%e3%81%8b%e5%8f%a4%e6%b0%91%e5%ae%b6%e3%81%ab%e3%81%aa%e3%82%8b%e3%80%8d%e4%bb%95%e4%ba%8b%e9%9b%861

上記内容は本書刊行時のものです。