版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊
万平BOKS3 北村 想(著) - 万平BOKS
.
詳細画像 0
【利用可】

書店員向け情報 HELP

書店注文情報

注文電話番号:
注文FAX番号:
注文メール:

在庫ステータス

在庫あり

取引情報

取引取次:
ト・日     書店
直接取引:あり

出版社への相談

店頭での販促・拡材・イベントのご相談がありましたらお気軽にご連絡ください。

万平BOKS3 (マンペイボックス サン) 6篇のミステリ短篇集 (ロッペンノミステリタンペンシュウ)

芸術
このエントリーをはてなブックマークに追加
新書判
縦176mm 横114mm 厚さ17mm
重さ 194g
196ページ
並製
価格 1,700 円+税   1,870 円(税込)
ISBN
978-4-910067-25-4   COPY
ISBN 13
9784910067254   COPY
ISBN 10h
4-910067-25-6   COPY
ISBN 10
4910067256   COPY
出版者記号
910067   COPY
Cコード
C0074  
0:一般 0:単行本 74:演劇・映画
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年12月14日
書店発売日
登録日
2024年11月14日
最終更新日
2025年1月30日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

北村想作品のペーパーバックシリーズ「万平BOOKS」第3弾は、短編ミステリ小説集。

海に呼ばれる悪夢を見続ける青年の物語『悪夢の顛末』。母校から突如送られてきた現住所不明者のリスト。そこに見つけたある人物の名前が、「私」を探索の旅へと駆り立てる『現住所不明』。演劇関係の仕事に従事し、戯曲賞の選考委員も務める「私」のもとに、一人の青年が訪ねてきて、転落死した女性の降霊会に参加して欲しいと頼まれる『不可解な事件』。新居の隣人は異常なまでの整理整頓の達人。その部屋にある不釣り合いな大きさの冷蔵庫の秘密とは――『かたす』。ある雪の日、語り手の「私」は次に書く戯曲の構想を練りながら、喫茶店の窓からぼんやりと外を眺めていた。すると、駅前に長時間佇む若い女性に目がとまり、彼女が詩を口ずさむのを聞いてしまう『雪の時間』。週数回、深夜の病院で透析を受けている男が、ある日窓外に見えるマンションの一室が奇妙なタイミングで明かりが明滅するのに気づき不審に思っていた。後日、その部屋で不思議な殺人事件が起こったことを聞かされる……『ナツメの夜』。

北村想の筆致で鮮やかに描き出された日常の裂け目から覗く、六つの怪奇な物語。

目次

『悪夢の顛末』
『現住所不明』
『不可解な事件』
『かたす』
『雪の時間』
『ナツメの夜』

解説:岡野宏文

前書きなど

世界が戦争、飢餓、殺戮、暴動、さらに自然からの復讐の如き驚異に晒され、世間が義理人情をなくし、殺伐とした朝にうなされて目を覚まし、悪夢の夜をむかえねばならない今日、ポケットに入れた、ただ一冊、ポーチに仕舞いし、ただ一冊の読書はその悪霊と闘う力となると信ずるは愚かなる夢であろうか。そは毅然と死に立ち向かい、仁もって争闘する力と等しさを同じくするや否や。
おうよ、往くべき逝きもせよ。我等こそは風に吹かれる花一輪、ならば伝えよその姿を。
小説、随筆、戯曲、詩歌、詞謡、評論、文芸、哲学、社会科学に自然科学、もってけドロンジョン万次郎ならぬ、万平BOKS。
携帯に便にして価格ほどほど、その内容と外観のセンスをもって力を尽くし、芸術を好み知識を求むる士の自ら進んでその掌に握し、希望ひとつを胸にして、迎えられることこそ吾人の熱望するところである。
(北村想「万平BOKS発刊に際して」より)

著者プロフィール

北村 想  (キタムラ ソウ)  (

劇作家・演出家・小説家。1952 年生まれ。滋賀県出身。1979 年に発表した『寿歌』は、1980 年代以降の日本の小劇場演劇に大きな影響を与えた。1984年『十一人の少年』で第28 回岸田國士戯曲賞、1990 年『雪をわたって…第二稿・月のあかるさ』で第24 回紀伊國屋演劇賞個人賞、1997 年ラジオ・ドラマ『ケンジ・地球ステーションの旅』で第34 回ギャラクシー賞、2014 年『グッドバイ』で第17 回鶴屋南北戯曲賞を受賞。現在までの執筆戯曲は200曲をこえる。また、小説『怪人二十面相・伝』は、『K-20 怪人二十面相・伝』として映画化されるなど、戯曲だけでなく、小説、童話、エッセイ、シナリオ、ラジオドラマ、コラムなど、多才な創作を続けている。現在は、主にシス・カンパニーに書き下ろしを提供しているが、加藤智宏(office Perkypat)との共同プロデュース公演(新作の、作・演出)も始動している。2013年『恋愛的演劇論』(松本工房)を上梓。2020 年に第73 回中日文化賞を受賞。

上記内容は本書刊行時のものです。