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速く、ぐりこ!もっと速く!
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年4月29日
- 書店発売日
- 2024年4月5日
- 登録日
- 2024年2月13日
- 最終更新日
- 2025年2月4日
書評掲載情報
2024-08-07 | an an 8月21日号 |
2024-07-20 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2024-06-08 | 信濃毎日新聞 |
2024-05-23 |
SAVVY
2024年7月号 評者: 田邊栞 |
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紹介
暮らしレーベル第6弾。
ひとりじゃできないこと。それはセックスなんかじゃなくて、もっともっと私の存在の根幹にかかわること。
目次
持続可能な生活と執筆
てこでも動かない
禁欲と強欲
欠陥品のまま
私が悲しいのは
Everything ok for you
恋の遺影(Re Edit)
名前をつけてくれ
ハローグッバイ
「普通」のおにぎり
いなくならないで
人生、全部
あとがき
前書きなど
自己中心的な性格で、誰かのためにがんばることができなかった私も、書き続けたらこの世に何かを残すことができるだろうか。
版元から一言
《読者からの感想》
●作者の根っこの部分に、深く触れた心地。 自分を見つめ直すことは常々大切だとは思っているけれど、ここまで自分に素直に、詳らかに言葉にできるでしょうか。 理解できないところは時に笑えて、困惑して、それでも理解しようとして。理解できるところはまた笑えて、泣けて、切なくなって。 友人と話すようでサクサクと読めるのに、ハイカロリーな読後感。誰かの心を大切にするように、この本のことも大切に出来たらと思っています。
●ページを捲る手が止まらなかった! 自分の半生をまとめて本にすること、生半可な気持ちではできないことだな、と。幼少期に傷ついた記憶を掘り起こして、それに触れることもそうだし、自分のでこぼこを客観的に批判すること、それがまた鋭いこと。そして後悔に向き合うこと。本を閉じて、装画を見たときにうるうるした。
●ぐりこさんは内なる感情をむき出しにして100m走10秒のスピードで人生を駆け抜ける人だ。自分の内臓がむき出しになってるようなものでそれは傷つくし痛みは尾をひくし、人生をロングランするのにその速さは保たない。でもだからこそ彼女独自の文体ができあがっている。心理描写や人物描写が小腸のひだひだのように細かく、直腸のようにストレートだ。とりわけ気に入ったのが情景描写だ。彼女が幸福の時に見る景色はなんて美しいんだろう。むき出しの内臓は美しい世界をよく吸い込むけれど、そのものも綺麗なピンク色をしている。
●ここのレーベルから出ているシリーズが好きでけっこう読んでます。新世代のユニークな書き手さんたちですよね。恋愛の部分が赤裸々に綴られていてほーって感じでした。ぐいぐい読ませる楽しいエッセイでした。
●ダンプのトラックが爆走するようでした。
●承認欲求と精神的な渇望感の表出は、身も蓋もないほどの迷走っぷりで、正しく文学以外の何物でもない。フィクションであれば洗練され得る心理描写も、日記形式であるからストレートで深く重い。そこまで書くのかという部分が数か所あり、その突き抜け方が尋常ではない。作家気取りとか文学ごっこなんていう次元を遥かに凌駕する赤裸々さは、他人の日記覗き見的な下衆さを蹴り飛ばす。「生きてるって言ってみろ」と読み手を殴りつける。衝撃度高い。
せいいっぱいの悪口
世の人
いかれた慕情
夫婦間における愛の適温
脳のお休み
上記内容は本書刊行時のものです。