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九州文学 九州文学同人会(編集) - 九州文学同人会
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九州文学 (キュウシュウブンガク) 巻次:585号2024年夏号

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A5判
重さ 400g
287ページ
並製
価格 1,000円+税
ISBN
978-4-910038-94-0   COPY
ISBN 13
9784910038940   COPY
ISBN 10h
4-910038-94-9   COPY
ISBN 10
4910038949   COPY
出版者記号
910038   COPY
Cコード
C9095  
9:雑誌扱い 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2024年7月1日
書店発売日
登録日
2024年6月27日
最終更新日
2024年7月18日
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紹介

火野葦平や劉寒吉らを輩出し、82年の伝統を持つ九州発信の文芸誌『九州文学』585号。
 **
九州文學は1938年(昭和13年)、福岡県を中心に活動する火野葦平、劉寒吉、岩下俊作、原田種夫らによって創刊。以来、昭和・平成・令和と継承されていき、詩、俳句、小説と多くの作家が切磋琢磨して、創り上げてきました。2020年7月より第八期として新しく船出しリニューアル、第2号。80年の伝統を守りつつ、今後も豊かな言語芸術を志して参ります。

目次

【巻頭詩】
はじめての手紙[松野弘子]

【詩】
病院で[金子秀俊]
片一方[林 恭子]
愁 思[麻田春太]
きみはヤン・フードンを[石﨑真由美]
季節風[本田雅子]
コロッと竹ン棒踏み[高森 保]
言の樹の下[梶原佑心]
ミミズの声[松野弘子]

【俳句】
悠々幽々[麻田春庵]
懸想文[中園 倫]

【随想】
科学エッセイ:bitter taste/苦い愉しみ[屋代彰子]
田原坂有情[野見山悠紀彦]
花も嵐も踏み越えて[中園 倫]
五十年前の日暮[木村 咲]

【掌編】
往きはよいよい、帰りは怖い[宮川行志]
どじょう汁[今給黎靖子]
栄二の青春[森 泰一郎]

【小説】
もう一つの世界[五] 最終回[緑川すゞ子]
AKB144000[森田髙志]
兜 首[塚元秀樹]
星月夜[森 美樹子]
余 生[佐々木信子]
蒼いノクターン[上村信広]
切られたネクタイ[内田ゆうこ]
橋からの眺め[森田繁昌]
日溜りを求めて[林 恭子]
BAR/KAMAKIRI[野見山悠紀彦]

【コラム】留学生余話:(18)マイノリティの話/(19)避妊の話/(20)日本語教師のこだわり/(21)南アジア男性の長髪と髭/(22)敏腕職員、子育ての話
渓流釣り/音楽

編集委員会便り
584号への時評・季評抜粋
編集後記 他

前書きなど

【巻頭詩】
はじめての手紙
 松野弘子

元日の朝
うまれて間もないユカちゃんの枕もとに
切手の貼ってない紙きれが一枚
配達された

“あけまして おめでとう
 たんじょう おめでとう
 はやく大きくなって
 あそぼうね”

まわりを囲むのは
色鉛筆で描かれた赤ん坊
ミルクの入った哺乳ビン
白い袋に赤い帽子のサンタさん

サンタさんの足は
世界中を走りまわっているらしく
水車のようにグルグル

その手紙の
ちょうど真ん中あたり
おぼえたばかりの漢字がひとつ
光っている

お姉ちゃんから貰った
はじめての手紙

著者プロフィール

九州文学同人会  (キュウシュウブンガクドウジンカイ)  (編集

『九州文学』は,1938年,福岡県を中心に活動する火野葦平,劉寒吉,岩下俊作,原田種夫らによって創刊。火野葦平は「糞尿譚」によって第6回の芥川賞を得,岩下俊作が『九州文学』に掲載した「富島松五郎伝」は度々映画化された「無法松」の原作である。その他多数の同人が芥川賞,直木賞の候補に挙げられ,九州を代表する同人誌として『九州文学』の全国的地位を確立させた。なお,邪馬台国論争に民間研究者が発言するきっかけとなった『まぼろしの邪馬台国』(宮崎康平)も『九州文学』に掲載されたものである。現在でも同人は全国各地の文学賞を受賞するなど活躍している。

上記内容は本書刊行時のものです。