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幕末小倉藩、流離の歌人 佐久間種と立枝子のうた 藤井 悦子(著/文) - 花乱社
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幕末小倉藩、流離の歌人 佐久間種と立枝子のうた (バクマツコクラハンリュウリノカジン サクマタネトタチエコノウタ)

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発行:花乱社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ10mm
重さ 400g
152ページ
並製
価格 2,000円+税
ISBN
978-4-910038-74-2   COPY
ISBN 13
9784910038742   COPY
ISBN 10h
4-910038-74-4   COPY
ISBN 10
4910038744   COPY
出版者記号
910038   COPY
Cコード
C0092  
0:一般 0:単行本 92:日本文学詩歌
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年4月5日
書店発売日
登録日
2023年3月27日
最終更新日
2023年5月29日
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紹介

時代を超えた愛を伝え,見事な相聞を成す作品群
もののふの心と歌の道

文久元(1861)年,立枝子危篤の報に種は旅先より急ぎ帰郷,以後,4人の子を育てつつ,亡き妻の遺稿を編纂・浄書,自身の『果園雑咏百首』を上梓した後,明治25(1892)年に没する──。これまで研究論文で一部しか紹介されていない佐久間種の『果園雑咏百首』と、立枝子の「遺稿 呉機(くれはた)」を初めて翻刻し紹介、その事績を辿る。


 佐久間種─ことのはも及ばぬ春の明ぼのにかすみてにほふ山ざくらかな
              (『果園雑咏百首』より)
 立枝子─いかで君そのふの花にいそがるるこころをくみてはやか減りませ
              (「廣江立枝子遺稿 呉機 下」より)
 

目次

序[山本武弘]
凡 例

果園雜咏百首 全

もののふの心と歌の道 『果園雑咏百首』に寄せて
 『果園雑咏百首』との出会い/種先生/種の生い立ち
 種の結婚/立枝子の生い立ち/京への舟旅
 住まいつぎつぎに/八屋三本松、松岡山へ
 「すずしきかたへゆくぞうれしき」/松岡山を去る
 小倉戦争の間にも多くの歌を詠む/雪の国分寺(四季の歌)
 春の若草/種の曽孫、墓参のため来豊/『歌集 ドッグウッドの花』

廣江立枝子遺稿 呉機(抄録)

小倉六歌仙五十首和歌集(抜粋)

資 料
 歌聖 佐久間種の遺蹟[辛島並明]
 豊前の国学者佐久間種の和歌を集む
 佐久間種の書
  「狼の叫ひし聲にゐさむれは…」[釈:棚田看山]/「のがれ来てかくれし艸の…」
 篠崎八景/大正時代の歌会(写真)
 佐久間種と立枝子の墓所(写真)
 青木典則夫妻の墓/松岡翁之墓
 佐久間種と立枝子の略家系図
 佐久間種と家族の略年譜

 参考資料
 あとがき

前書きなど

 佐久間種は、享和三(一八〇三)年、小倉藩士松岡敦盈の二男として、東小倉に生まれる。十一歳の時、同藩の佐久間文作の養子となる。祖父の家を継いだのである。
 父が武芸で登用されなかったため、種は、文官として藩のためにと、厳しく身をつつしみ、父に武芸を習いながら、六歳の頃から文字を習い、漢学を藩校(思永館)に、和歌、国学を秋山光彪に学んだ。種は、歌は万葉に限ると言い、万葉調の歌を詠み、長歌を多く残した。
 寛政二(一七九〇)年、江戸幕府は「寛政異学の禁」を出し、幕府の学問所に対して朱子学以外の儒学を禁じた。藩校や私塾には適用されないのだが、朱子学を積極的に取り入れる藩校もあり、小倉藩においても、であった。種は、朱子学は実践の道ではない、と藩庁に訴えたが、受け入れられることはなかった。
 (「もののふの心と歌の道」より抜粋)

著者プロフィール

藤井 悦子  (フジイ エツコ)  (著/文

1942年,福岡県築上郡上毛町に生まれる。1960年,大分県立中津南高等学校卒業。1980年,くろつち短歌会入会。会誌『藍』に作品発表。著書に『豊前国三十三観音札所めぐり─歴史と心の旅路』(花乱社,2014年)がある。福岡県豊前市在住。

上記内容は本書刊行時のものです。