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考古学からみた筑前・筑後のキリシタン 鬼束 芽依(編集) - 西南学院大学博物館
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取引取次: 地方小
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考古学からみた筑前・筑後のキリシタン (コウコガクカラミタチクゼンチクゴノキリシタン) 掘り出された祈り (ホリダサレタイノリ)

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B5変形判
縦257mm 横188mm 厚さ4mm
重さ 240g
64ページ
小口折並製本
価格 1,000円+税
ISBN
978-4-910038-70-4   COPY
ISBN 13
9784910038704   COPY
ISBN 10h
4-910038-70-1   COPY
ISBN 10
4910038701   COPY
出版者記号
910038   COPY
Cコード
C0020  
0:一般 0:単行本 20:歴史総記
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年1月23日
書店発売日
登録日
2023年1月23日
最終更新日
2023年2月22日
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紹介

1998-99年度,博多遺跡群調査でメダイと鋳型が出土,キリシタン時代の博多が重要な地点であったことを裏付ける大きな発見だった。──

これまで考古学的手法を用いたキリシタン時代の調査研究は少なかったが,2000年ごろから関連遺跡の発掘調査と遺物の出土が相次ぎ,より精度の高い新解釈が可能に。
本書では,おもに筑前・筑後と,キリシタン文化が隆盛した豊後,島原・天草一揆の終焉の地となった肥前原城から出土した貴重な遺物・資料を紹介。キリシタン考古学調査研究の経緯をたどりつつ,最新資料とともに筑前・筑後のキリシタン時代の復元を試みる。【オールカラー/特別展図録】

目次

ご挨拶[西南学院大学博物館館長 伊藤慎二]
 開催概要/謝辞/凡例
はじめに キリシタン時代を「見る」:キリシタン考古学の世界

Ⅰ キリスト教のおとずれ
  大友義鎮と開教/キリシタン墓地の設置
  【コラム】開発・祖霊・婿養子 残されたキリシタン墓地[ 臼杵市教育委員会文化・文化財課課長 神田高士]

Ⅱ 筑前・筑後におけるキリスト教の伝播
  筑前博多/筑前黒崎/筑前大野/筑前秋月/
  筑後久留米/筑前・筑後におけるキリシタンの衰退

Ⅲ 島原・天草一揆 受難へ
  【コラム】 原城跡[南島原市教育委員会世界遺産推進室室長 松本慎二]
  【コラム】千々石ミゲルと伊木力墓所[元長崎歴史文化博物館 大石一久]

出品目録

論 考
 北部九州の潜伏キリシタンとその信仰復活期の墓地[西南学院大学博物館館長 伊藤慎二]
 キリシタン墓碑の花十字文とその寸法[糸島市地域振興部文化課 秋田雄也]
 大野城市瑞穂遺跡出土の「十字架」と「数珠玉」についての検討[西南学院大学博物館学芸研究員 鬼束芽依]

参考文献/Abstract

前書きなど

ご挨拶

 福岡は,古代から大陸との交流拠点として繁栄してきました。キリシタン時代には,福岡・久留米・秋月などがキリシタン大名の拠点となり,キリスト教文化を受容していたことが知られています。今回は,そのような福岡,なかでも筑前・筑後のキリシタンに焦点を当て,展覧会を構成しました。
 本展では,「キリシタン考古学」というテーマで,おもに福岡県内から出土した筑前・筑後のキリシタンに関わる貴重な資料を展示しています。また,キリシタン時代を語るうえで欠かせない,キリシタン文化が隆盛した豊後や,島原・天草一揆の終焉の地となった肥前原城から出土した貴重な資料も展示しています。これまでのキリシタン考古学調査研究の経緯をたどりつつ,今回はじめて公開となる最新の資料も紹介し,福岡県内のキリシタン時代に関わる資料が一堂に会する稀有な機会です。展覧会にお越しいただいた皆様,そして本書を手に取っていただいた皆様に,キリシタン考古学研究の成果と筑前・筑後のキリシタンについて知っていただける機会となることを願います。
 最後になりましたが,本展覧会の開催および本書の作成にあたって,ご協力を賜りました関係各位に厚く御礼を申し上げます。

 2023年1月23日
                      西南学院大学博物館館長 伊藤慎二  

著者プロフィール

鬼束 芽依  (オニツカ メイ)  (編集

1996年生まれ。西南学院大学大学院国際文化研究科国際文化専攻博士前期課程修了。大野城心のふるさと館学芸員を経て,現在,西南学院大学博物館学芸研究員。専門は日本考古学(近世)。特に,近世日本社会における日蘭交流,異文化受容について。編著として,『伝えられた「日本」─地図にみる日本のすがたとその変遷』(花乱社,2020年),主な研究論文として,「考古学の先駆者としての吉田雀巣庵─『尾張名古屋博物会目録』を通して」(『西南学院大学博物館研究紀要』第8号,2020年),「コンプラ瓶の成立過程についての一考察:フラスコ形ワインボトルとコンプラ瓶の比較研究を通して」(『江戸遺跡研究』第10号,2023年3月刊行予定)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。