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取引取次:
地方小
直接取引:
あり(その他)
我が父の記
発行:花乱社
A5
128ページ
並製
価格
1,500円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年7月7日
- 書店発売日
- 2022年9月15日
- 登録日
- 2022年9月5日
- 最終更新日
- 2022年9月20日
紹介
父の作った納屋の屋上の涼み台
そこに寝転んで眺めた星空から
私の読書と思索の遍歴が始まった──
運命を引き受け、苦難の一生を全うした父、
青春期の放浪を経て、中学・高校教師として生きた私。
生活の達人としての父の偉大さ、そして二世代八十年を脈々とつなぐもの。
父・子の句集を収録。
目次
一、序 章
二、苦難の一生(一)
三、不肖の息子(一)
四、苦難の一生(二)
五、不肖の息子(二)
六、星空の狂詩曲
七、父と私の俳句
八、句集「硬山(ぼたやま)」木村峯月
九、句集「小春」木村青魚
あとがき
前書きなど
もしこの世で最も尊敬する偉大な人物は、と、訊かれた時、私は躊躇なく私の父であると答える。/その偉大さは、例えば学問をきわめノーベル賞を受賞したとか、文学者として数々の名作を世に残した、といった偉大さとは、まったく違った次元のものである。/私は、世間の人があまり関心をもたない無名の人間の中に、父のように数多くの偉大な人たちがいることを知ってもらいたい。(略)
父は私から見れば、漁夫、農夫、大工、左官、指物師、詩人、技師、発明家、その他いろいろのすべてである。/我が家の苛酷な過去を背負いながら、父は道をあやまることなく真直(まっすぐ)に運命を引きうけ苦難の一生を全うした。
この稿を公にすれば、我が家の暗い歴史と、私の恥多い、いい加減な過去も人目にさらすことになり、私としてはかなり苦渋の決断を迫られた。しかし、苦難の一生を乗り越えていった父の偉大さを示すためには、どうしても必要であると考えた。(「一、序章」より)
上記内容は本書刊行時のものです。