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聖母の美 下園 知弥(編集) - 西南学院大学博物館
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聖母の美 (セイボノビ) 諸教会におけるマリア神学とその芸術的展開 (ショキョウカイニオケルマリアシンガクトソノゲイジュツテキテンカイ)

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B5変形判
縦257mm 横188mm 厚さ8mm
80ページ
並製
価格 1,000円+税
ISBN
978-4-910038-11-7   COPY
ISBN 13
9784910038117   COPY
ISBN 10h
4-910038-11-6   COPY
ISBN 10
4910038116   COPY
出版者記号
910038   COPY
Cコード
C0016  
0:一般 0:単行本 16:キリスト教
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年11月1日
書店発売日
登録日
2019年10月24日
最終更新日
2019年11月12日
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紹介

聖母は何故、美しいのか──。キリスト教はその歴史の中で、聖母マリアを主題とした数多くの芸術作品を生み出してきた。時代や地域、教派によって多様なそれらの作品の根幹には、マリア神学(Mariology)がある。聖母マリアとは何者なのか、なぜ崇敬され、どのように表象されてきたのか。聖母芸術を神学思想とともに辿り、普遍的に継承される聖母の美の本質に迫る。
【2019年西南学院大学博物館特別展Ⅱ図録】

目次

ご挨拶[ 西南学院大学博物館館長 宮崎克則]
 開催概要/謝辞/凡例
●第1章 ORA PRO NOBIS SANCTA DEI GENITRIX 神の聖母よ,われらのために祈りたまえ
 【コラム】境界線上のマリア[西南学院大学大学院国際文化研究科研究生 坂本 環]
●第2章 近代における聖母崇敬の継承と発展
 第1節 プロテスタントにおける聖母崇敬
 【コラム】ルター神学と聖母[日本学術振興会特別研究員DC 渡邉蘭子]
 第2節 カトリックにおける聖母崇敬
 【コラム】無原罪の御宿りをめぐる神学と芸術[西南学院大学博物館学芸研究員 山尾彩香]
●第3章 非西欧圏における聖母崇敬
 第1節 正教会におけるイコンと聖母
 第2節 フィリピンの聖母
 第3節 メキシコの聖母
 第4節 キリシタンと聖母
 【コラム】潜伏キリシタンと聖母像[西南学院大学博物館学芸研究員 宮川由衣]
●第4章 現代の聖母芸術 A・カルペンティールの聖母
 【コラム】A・カルペンティールの信仰と芸術[西南学院大学博物館学芸員 下園知弥]
 出品目録/主要参考文献
●論 文
【論考】 
 聖母は何故,美しいのか? 「聖母の美」展の結びに代えて[西南学院大学博物館学芸員 下園知弥]
 19世紀イギリスにおけるマリア表象 グランドマナーとラファエル前派兄弟団[佐賀大学美術館学芸員 出口智佳子]
【特別寄稿】
 聖母神学の根本問題 キリスト信仰と聖母崇敬[九州大学名誉教授 稲垣良典]

前書きなど

「ご挨拶」より
 2006年の開館以来,西南学院大学博物館は,本学の建学の精神であるキリスト教主義に則り,キリスト教文化に関する資料収集,調査研究,展示教育活動を行っています。私たちの使命は,博物館資料という具体的なモノをとおしてキリスト教文化の理解を深める教育活動を行うことであり,時代や国,教派の枠にとらわれず,多種多様なキリスト教文化に関する資料を収集し,展示しています。今回の展覧会では,これまで収集・調査してきた資料の中から,「聖母マリア」に関するものだけを選び,一つの特別展として構成しています。
 聖母マリアは,キリスト教の聖人たちの中でもとりわけ有名な存在であり,キリスト教には詳しくないけれど,聖母マリアを描いた絵画やマリア像は見たことがある,という方は少なくないと思います。聖母マリアをテーマに選んだ理由の一つには,このような知名度の高さと根強い人気がありますが,それだけではありません。
 このたびの展覧会は,聖母マリアという存在の歴史と本質に迫ることを目指しています。聖母マリアとは何者なのか,キリスト教徒はなぜ聖母を敬っているのか,聖母はキリスト教徒たちによってどのように表象されてきたのか,教派や地域による違いはあるのか。このような疑問に対して,歴史学,芸術学,そして神学の視座から学問的に回答することが,本展覧会の柱です。
 本展覧会に来ていただいた方,また本図録を手に取っていただいた方に,聖母マリアの芸術を愉しんでいただき,同時に,聖母マリアについて学んでいただければ幸甚です。
 末筆ではございますが,本展覧会の開催にあたって,本学博物館の活動にご理解とご協力を賜りました関係各位に厚く御礼申し上げます。
 
 2019年11月1日           西南学院大学博物館館長 宮崎克則  

著者プロフィール

下園 知弥  (シモゾノ トモヤ)  (編集

1987年生まれ。西南学院大学神学部神学科,同大学大学院国際文化研究科国際文化専攻を経て,京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻西洋哲学史専修(中世)修士課程修了。現在,西南学院大学博物館教員(助教・学芸員)。専門はキリスト教思想・美術。
主な研究論文に「中世後期における聖人崇敬─時禱書における執り成しの祈りとその神学的解釈について─」(『西南学院大学博物館研究紀要』第6号,2018年),「中世を継承した宗教改革─聖書史の考察に即して─」(西南学院大学博物館展覧会図録『宗教改革と印刷革命』所収,2019年)などがある。

宮崎 克則  (ミヤザキ カツノリ)  (監修

1959年、佐賀県唐津生まれ。九州大学九州文化史研究所助手・九州大学総合研究博物館助教授を経て、現在、西南学院大学国際文化学部教授。文学博士。西南学院大学博物館館長。
【主著】『大名権力と走り者の研究』(校倉書房、1995年)、『逃げる百姓、追う大名』(中公新書、2002年)、『古地図の中の福岡・博多─1800年頃の町並み』(編著、海鳥社、2005年)、『ケンペルやシーボルトたちが見た九州、そしてニッポン』(編著、海鳥社、2009年)、『九州の一揆・打ちこわし』(海鳥社、2009年)、『シーボルト年表─生涯とその業績』(共著、八坂書房、2014年)、『シーボルト蒐集和書目録』(共編、八木書店、2015年)、『鯨取りの社会史─シーボルトや江戸の学者たちが見た日本捕鯨』(共著、花乱社、2016年)

上記内容は本書刊行時のものです。