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中国D級グルメの旅 髙倉 洋彰(著/文) - 花乱社
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中国D級グルメの旅

発行:花乱社
四六判
192ページ
並製
価格 1,600円+税
ISBN
978-4-910038-04-9
Cコード
C0026
一般 単行本 旅行
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年8月23日
書店発売日
登録日
2019年8月22日
最終更新日
2019年9月10日
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紹介

考古学者が“発掘”したD級(デラックス)グルメ。食の異文化体験記。
市場、露天屋台、町の食堂、家庭の食卓などで出会った、安くて美味しくて満腹になる庶民の味。
米、麺、あらゆる動物、山海の珍味、昆虫……どんな食材でも、驚きの調理法で美味しく味付けをされ卓に並ぶ、奥深く多様な中国食文化への招待。

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 湖南省博物館と馬王堆漢墓を見学した日の夜、湖南省の考古学研究の指導者と会食した。
 しばらくすると、宴席にそぐわない肥溜のような臭いのする真っ黒いものが運ばれてきた。湖南出身の毛沢東の好物の臭豆腐だった。
 醗酵液に漬け込んだ豆腐を揚げる臭豆腐、ことに湖南の臭豆腐の臭さは抜群で、この味に慣れれば同じ醗酵食品の中でも臭さの代表的な伊豆諸島特産のムロアジを醗酵させたくさやなど問題なく食べることができる。韓国全羅南道の木浦市にエイ(ホンオ)の面白い食べ方がある。エイを甕に詰めて醗酵させるが、ものすごいアンモニア臭がする。刺身で食べたが、ホンオも新島のくさやも琵琶湖の鮒鮨も、その臭さは湖南の臭豆腐にかなわない。一度味わってみては如何だろうか。 (本文「Ⅳ 龍も虎も食べました」「湖南の臭豆腐」より抜粋)

目次

はじめに
中国D級グルメの旅地図

Ⅰ パサパサの御飯
 1朝食の光景/2煮込み御飯と炊き込み御飯/3米を加工した美味しい食べ物/4おにぎりが御飯を変える
Ⅱ 麺へのあこがれ
 1博多ラーメンの故郷を探す/2麺の作り方/3麺への憧れ/4好まれる焼餅
Ⅲ 羊頭と狗肉
 1沙虫と狗(犬)/2羊肉と羊頭
Ⅳ 龍も虎も食べました
 1蛇から猫まで/2雲南の珍味/3貴州の珍味/4海の幸を味わう/5松茸三昧
Ⅴ デラックスなD級グルメを体験

あとがき/料理名索引

前書きなど

 各地を旅した中国には多くの思い出があります。
 ことに西南学院大学に在職していた二三年間には足繁く旅しました。その数四五回。同僚だった王孝廉教授とご一緒したことも多く、旅がいっそう有益なものになりました。
 中国に行くときだけ、たとえば吉林省集安市に好太王碑を訪ねたときに「8:56 好太王碑に到着。自由に写真を撮れないもどかしさはあったものの、一日待たされただけに、感激も一入」といった具合に、野帳に分刻みの綿密なメモを作りました。
 旅の途中、多くの写真を撮りました。市場や食卓など目的・本筋を離れた写真もあります。メモと写真を合わせると、その場に戻ったように記憶がよみがえります。改めて写真を見直すと、グルメ本や料理本に載らない、得がたい貴重な食の体験をしていることに気づきました。
 そこで、中国で無駄飯を食べたのではない証に、食の体験を記録にまとめてみました。C級グルメの旅ですが、珍しい食の体験もあり、見方を変えればデラックスでもあります。A級グルメでもB級でもなくC級でもないD級、勝手な思い込みかもしれませんがデラックスな食の体験をしていますから、デラックス(Deluxe)の頭文字をとってD級グルメとしてみました。
 広大な中国では、何度行っても、行くたびに新鮮な体験ができます。他と違い食は毎日体験しますから昨日と今日、北京と上海というように、いかようにもくらべることができます。そういう体験を本書にまとめてみました。
 ご一読いただき、何かの参考にしていただければ、幸いです。 (「はじめに」より)

著者プロフィール

髙倉 洋彰  (タカクラ ヒロアキ)  (著/文

1943(昭和18)年5月11日、福岡県朝倉市に生まれる。1974年に九州大学大学院文学研究科博士課程単位修得満期退学後、福岡県教育委員会文化課、県立九州歴史資料館を経て、1990(平成2)年から西南学院大学文学部、国際文化学部教授。文学博士。考古学・博物館学を担当。弥生時代~古代の社会構成や東アジアの国際交流を研究テーマとする。九州国立博物館の開館にあたって文化交流室(常設展示室)の展示基本計画を主導するなど、社会活動も行なっている。西南学院大学大学院学務部長、西南学院大学博物館長などを経て、2014(平成26)年に西南学院大学を定年退職し、現在名誉教授。同年5月に一般社団法人日本考古学協会会長に就任(2016年5月まで)。
【著書】『弥生時代社会の研究』(東出版寧楽社、1981年)、『日本金属器出現期の研究』(学生社、1990年)、『弥生』(光文社文庫、1991年)、『金印国家群の時代』(青木書店、1995年)、『大宰府と観世音寺』(海鳥社、1996年)、『交流する弥生人』(吉川弘文館、2001年)、『箸の考古学』(同成社、2011年)、『行動する考古学』(中国書店、2014年)、『見聞考古学のすすめ』(雄山閣、2018年)、『金印国家群的時代』(中国・上海古籍出版社、2019年)
【編著】『観世音寺』(淡交社、1981年)、『日本における初期弥生文化の成立』(文献出版、1991年)、『AMS年代と考古学』(学生社、2011年)、『大学的福岡・博多ガイド』(昭和堂、2012年)、『東アジア古文化論攷』(中国書店、2014年)ほか
【共訳書】『図説中国古代銅鏡史』(中国書店、1991年)
 ほかに論文多数。

上記内容は本書刊行時のものです。