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あり(自社)
木の十字架
発行:灯光舎
B6変
縦183mm
横123mm
厚さ11mm
112ページ
上製
定価
1,700円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年8月20日
- 書店発売日
- 2022年8月15日
- 登録日
- 2022年7月12日
- 最終更新日
- 2023年3月19日
紹介
小品をもって、作者や作品との出会い、本との出会いの場へと誘う「灯光舎 本のともしび」第4弾は、「風立ちぬ」、「聖家族」などの作品を残した堀辰雄です。
表題作の「木の十字架」という随筆は、堀辰雄と親交が深く、彼の弟子でもあった詩人・立原道造への追慕と次第に沸きおこる彼の死に対しての実感と喪失感を描いたものです。
舞台は堀辰雄の愛した信州・軽井沢。作中で、堀は教会のミサに訪れています。それは、ちょうどドイツ軍がポーランドへ宣戦布告をした翌日のこと。祖国を想って祈るさまざまな国の人々を眼前にして、堀は立原道造の形見となったドビュッシーの晩年の歌曲「もう家もない子等のクリスマス」のレコードを思い出し、戦争に苦しむ人々を想いました。
本書には、ほかにも、堀辰雄が影響を受けたひとり、萩原朔太郎との回想を綴る「「青猫」について」、冬の神戸への旅の記憶を綴った「旅の繪」など5つの小品を収録しています。
迫り来る戦争の足音、立原道造と萩原朔太郎への追憶、小さな旅の記憶など堀辰雄の文学のさまざまな側面を凝縮した1冊が仕上がりました。
目次
旅の繪
晝顔
「青猫」について
二人の友
木の十字架
上記内容は本書刊行時のものです。