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ベトナムの大地にゴングが響く
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年11月1日
- 書店発売日
- 2019年10月25日
- 登録日
- 2019年10月5日
- 最終更新日
- 2021年8月6日
受賞情報
田邉尚雄賞(東洋音楽学会学会賞)
書評掲載情報
2020-01-20 |
ミュージック・マガジン
2月号 評者: 北中正和 |
2020-01-18 | 日本経済新聞 朝刊 |
2020-01-12 |
読売新聞
朝刊 評者: 三中信宏(進化生物学者) |
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紹介
ゴングはどのように作られ、奏でられ、そして受け継がれていくのか――
古くより東南アジアに伝わる体鳴楽器ゴング。
重なり合う響きと繰り返される旋律が大地を震わし、人びとを集め、精霊を喜ばせる。
調律師や調律技法、音階と旋律、伝統の継承などについて、民族学、音楽学、音響学などの視点・手法を駆使し、ベトナム中部高原とその周辺地域のゴング文化の実態に迫った研究の集大成。
著者撮影の現地の映像資料やフィールド録音を視聴できるQRコードも掲載。
ゴングの魅力を、文章で、写真で、映像と音で、立体的に味わう。
目次
第1章 ゴングに魅せられて
ゴングとの出会い
本書の意義
本書の構成
村落をめぐる
ベトナム中部高原の歴史
ゴングを受け継ぐ人びと
コラム1 少数民族のメディア環境
第2章 ベトナムのゴング文化
ゴング文化とは
先行研究と本研究の射程
ゴングの種類
ゴングの価値
ゴングとティンニンの関係性打ち叩くという行為
第3章 ゴングを奏でる
ゴング演奏の社会的役割
ゴング演奏者ゴングの演奏方法
改良ゴングアンサンブルが生まれた社会背景
まとめ
コラム2 現地の音楽を録音する
第4章 ゴングの演奏機会
ゴングの演奏機会
ゴングを奏でる儀礼・祭礼
第5章 ゴングを作る
東南アジアにおけるゴング製作
ゴング製作村
ゴングの製作工程
まとめ
コラム3 調査地の食事
第6章 ゴングを調律する
ゴング調律師
調律の仕事
調律方法
調律前後のゴングの音響変化
考 察
第7章 ゴングの音を分析する
バナ族のゴングセット
ゴングの音響分析
平ゴングの音高
平ゴングの音階
こぶ付きゴングの音高
考 察
第8章 ゴング演奏を分析する
ゴング演奏の撮影、採譜方法
平ゴングの旋律、和音
太鼓について
まとめ
第9章 ゴング文化を守る
無形文化遺産保護政策の歴史
優秀芸術家顕彰制度の事例
ゴング文化保護の取り組み
考 察
おわりに
版元から一言
金属打楽器ゴングの製造や調律などから、ゴング文化の継承にまでアプローチするゴング研究ではとても貴重な書籍になると思います。
またゴングが儀礼でどのように使われているかがわかる貴重な映像資料に本書掲載のQRコードからアクセスすることができます。
著者・柳沢英輔氏と現地の人々との信頼関係があっての貴重な資料です。
上記内容は本書刊行時のものです。