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すごい詩人の物語
山之口貘詩文集 人生をたどるアンソロジー
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年7月19日
- 書店発売日
- 2019年7月19日
- 登録日
- 2019年7月5日
- 最終更新日
- 2019年7月31日
書評掲載情報
2019-11-01 |
本の雑誌
11月号 評者: 大塚真祐子 |
2019-10-20 |
埼玉新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-20 |
福井新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-20 |
山梨日日新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-20 |
宮崎日日新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-20 |
上毛新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-20 |
神戸新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-20 |
熊本日日新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-20 |
京都新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-20 |
愛媛新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-19 |
福島民報
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-13 |
琉球新報
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-13 |
秋田魁新報
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-12 |
北國新聞
評者: 大城貞俊(作家) |
2019-10-01 | クレヨンハウス通信 11月号 |
2019-09-06 |
ダ・ヴィンチ
10月号 評者: 辻山良雄 |
2019-08-31 |
沖縄タイムス
評者: 豊里友行(俳人・写真家) |
2019-08-25 |
南日本新聞
評者: 南日本新聞 文化生活部 |
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紹介
山之口貘(1903-1963)。近代・現代を代表する沖縄生まれの詩人。人は、放浪詩人、貧乏詩人、風刺詩人、宇宙詩人、そして、精神の貴族……と呼んだ。
本書は、生涯に198篇しか残さなかった寡作の詩人の作品から135篇を選び、その人生をたどるようにして、5章からなるアンソロジーを編みました。類書と比べ詩の収録数が多いことに加え、一篇一篇の詩を丁寧に扱った美しいレイアウトも特長です。詩論「詩とはなにか」をはじめ、詩の生まれた背景が独自の文体で描かれた自伝的小説3篇が収録されているのも、本書ならではの特典。
目次
詩論「詩とはなにか」
第一章 住所不定
晴天
天
杭
求婚の広告
若しも女を摑んだら
現金
唇のやうな良心
萌芽
立ち往生
自己紹介
食人種
大儀
無題
疲れた日記
妹へおくる手紙
賑やかな生活である
青空に囲まれた地球の頂点に立つて44
解体
夜
光線
生きてゐる位置
挨拶
無機物
マンネリズムの原因
食ひそこなつた僕
存在
僕の詩
数学
再会
来意
猫
転居
士族
鼻のある結論
襤褸は寝てゐる
上り列車
世はさまざま
血
天から降りてきた言葉
第二章 結婚と暮らし
友引の日
思ひ出
畳
喪のある景色
生きる先々
曲り角
兄貴の手紙
土地1
土地2
土地3
疎開者
縁側のひなた
ミミコ
ミミコの独立
ヤマグチイズミ
闇と公
蠅
汽車
初夢
編上靴
常磐線風景
巴
親子
相子
たねあかし
税金のうた
借金を背負って
博学と無学
人の酒
ぼすとんばっぐ
借り貸し
影
彼我
珈琲店
右を見て左を見て
鹿と借金
自問自答
柄にもない日
萎びた約束
年越の詩うた
処女詩集
玄関
紳士寸感
芭蕉布
口のある詩
十二月
石に雀
首
酔漢談義
ろまんす・ぐれい
月見草談義
表札
かれの奥さん
十二月のある夜
ある家庭
首をのばして
桃の花
ひそかな対決
野次馬
第三章 故郷沖縄
沖縄よどこへ行く
おさがりの思い出
耳と波上風景
がじまるの木
不沈母艦沖縄
基地日本
沖縄風景
島での話
正月と島
島
島からの風
弾を浴びた島
第四章 戦争風刺
思辨
弾痕
夢を見る神
応召
かれの戦死
ねずみ
羊
雲の上
第五章 歌になった詩
ものもらひの話
生活の柄
夜景
石
第一印象
玩具
会話
座蒲団
紙の上
結婚
深夜
告別式
鮪に鰯
歯車
貘
たぬき
頭をかかえる宇宙人
小説三篇
詩人便所を洗う
詩人の結婚
詩人の一家
年譜<山之口貘の生涯>
娘より、そして、ファンより
沖縄県と父・など 山之口泉
ムコウノヒト 高田漣
貘の詩とお金 宇田智子
版元から一言
本書は、立案舎の第一弾として発行しましたが、はじめから山之口貘ありきだったわけではなく、たまたまその詩を読んだ発行人が、たちまち感化されて、これで行こうと決めたことによるものです。タイトルにもしたように、「すごい詩人のすごい詩」だったわけです。
多くの貘作品に曲を付けて歌っていたフォークシンガーの高田渡が、その著書「バーボン・ストリート・ブルース」(ちくま文庫)の中でこんなふうに書いています。
「彼の詩には、一般的な“詩”という言葉からイメージされる取っつきにくさのようなものがまったくない。それでいて、技術的にも内容的にも優れている。ましてやそれを見せない。そこがいいのである。そういうものこそ、上手というのだろう」
本書で、その魅力にどっぷり浸かってください。とくに若い人たちに読んでいただきたく、詩集然としたハードカバーにせず、表紙もそれらしきものとせず、好きなときに本棚から取り出して、ベッドで寝ころんで読めるような装丁としました。
上記内容は本書刊行時のものです。