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教養としての臨床心理学85
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年5月30日
- 書店発売日
- 2024年6月2日
- 登録日
- 2024年5月12日
- 最終更新日
- 2024年6月11日
紹介
臨床心理学の「原理」「基礎理論」「心理的アセスメント」「カウンセリング」「心理療法」「精神疾患」「5領域の心理学」の各分野から85の重要タームを厳選して掲載。大学4年間で学ぶ臨床心理学をこの一冊でおさらいできます。
解説では各タームの学術的な定義を説明し、ワンポイントレッスンでは、その関連知識を解説しています。
目次
Chap.1 原理 ~臨床心理学の歴史と発展をたどる~
Chap.2 基礎理論 ~さまざまな理論の背景を押さえる~
Chap.3 心理的アセスメント ~クライエントを包括的に理解する~
Chap.4 カウンセリング ~クライエントに寄り添い共感する~
Chap.5 心理療法 ~心理的問題の解決法を学ぶ~
Chap.6 精神疾患 ~こころの病の原因や対処を知る~
Chap.7 5領域の心理学 ~生活に根ざした分野の心理支援に携わる~
すでに心理臨床の現場で活躍するカウンセラーをはじめとする心理職の方はもちろんのこと、公認心理師・臨床心理士を目指す受験生や、産業カウンセラーやキャリアコンサルタントなどの各種心理資格の取得を目指す方が、臨床心理学の知識をおさらいする上で必読の一冊です。
目次
Chap.1 原理 ~臨床心理学の歴史と発展をたどる~
01 臨床心理学の成り立ち
02 精神分析学
03 行動主義・認知心理学
04 人間性心理学
05 異常心理学
06 生物・心理・社会モデル
07 エビデンスベイスト・アプローチ
08 治療効果研究
Chap.2 基礎理論 ~さまざまな理論の背景を押さえる~
09 心理性的発達理論
10 局所論・構造論
11 転移
12 防衛機制
13 カタルシス
14 対象関係論
15 移行対象
16 分離・個体化理論
17 対象喪失
18 ピエジェの認知発達理論
19 レジリエンス
20 ポジティブ心理学
21 バーンアウト
22 集合的無意識
Chap.3 心理的アセスメント ~クライエントを包括的に理解する~
23 アセスメント
24 ケース・フォーミュレーション
25 類型論と特性論
26 発達検査
27 知能検査
28 質問紙法
29 投映法
30 作業検査法
31 テスト・バッテリー
Chap.4 カウンセリング ~クライエントに寄り添い共感する~
32 インテーク面接
33 傾聴
34 共感
35 ラポール
36 関与しながらの観察
37 スーパービジョン
Chap.5 心理療法 ~心理的問題の解決法を学ぶ~
38 アサーション
39 精神分析療法
40 クライエント中心療法
41 行動療法
42 認知行動療法
43 マインドフルネス
44 セルフ・コンパッション
45 自律訓練法
46 交流分析
47 芸術療法
48 ゲシュタルト療法
49 ナラティブセラピー
50 日本の心理療法
51 遊戯療法
52 家族療法
53 集団療法
Chap.6 精神疾患 ~こころの病の原因や対処を知る~
54 病態水準
55 うつ病・双極症
56 統合失調症
57 不安症
58 強迫症
59 PTSD
60 汎適応症候群
61 解離症
62 身体症状症
63 摂食症
64 睡眠障害
65 依存症
66 認知症
67 失語症
68 パーソナリティ症
69 ADHD
70 学習障害
71 自閉スペクトラム症
Chap.7 5領域の心理学 ~生活に根ざした分野の心理支援に携わる~
72 コンサルテーション
73 緩和ケア・終末期ケア
74 ソーシャルサポート
75 地域包括ケアシステム
76 アウトリーチ
77 エンパワーメント
78 ピアカウンセリング
79 危機介入
80 ひきこもり
81 虐待
82 不登校
83 非行
84 ストレスチェック
85 EAP
前書きなど
臨床心理学とは、心の問題を抱える人を支援するために必要な専門的な知識や技法を学ぶ学問領域です。精神分析学や基礎心理学の理論の批判的検討に基づき、行動療法や認知行動療法などの心理療法が誕生しました。また、精神医学の発展は神経症レベルの比較的軽度な精神疾患から、うつ病・双極症や統合失調症などの重度な精神疾患に至るまでの診断基準の策定や治療法の確立に寄与してきました。そうした臨床心理学的アプローチは、実践現場においてクライエントに対して応用されているだけでなく、研究現場においては医療、福祉、教育、産業などの領域で見られる心の問題を研究する上でも大いに活用されています。
カウンセラーをはじめとする心理職に携わる方は、アセスメント、心理検査、心理療法を実施する上で、臨床心理学の幅広い知識が求められます。ですが、実際に心理臨床の現場に出ると、日々の職務に追われ、大学でせっかく修得した臨床心理学の知識を振り返る余裕がなくなるもの事実です。
そこで、本書では大学で学ぶ臨床心理学の要点を一冊にまとめ上げました。臨床心理学の主要な専門用語について、大学の教科書に見られる学術的な定義だけでなく、関連知識なども含めてわかりやすく解説しています。現職の心理職の方が臨床心理学の知識をおさらいする上でも有用であることはもちろんのこと、これから公認心理師や臨床心理士をはじめとする各種心理職を目指される大学生・社会人が、受験勉強する上で活用していただける仕様にもなっています。
本書では、Chap.1の「原理」を通して、臨床心理学の成り立ちから現在に至るまでの発展の遷移を知ることができます。そしてChap.2の「基礎理論」では、支援を行う上で基準となる基本的な概念や理論を説明しています。Chap.3の「心理的アセスメント」では、インテーク面接や心理検査といった場面において、クライエントを理解する上で欠かせない情報を収集する手法を解説しています。Chap.4の「カウンセリング」では、実際にカウンセリングを進めていく上で押さえておくべき技法を挙げています。Chap.5の「心理療法」では、心理支援として代表的な心理療法を紹介しています。Chap.6の「精神疾患」では、心理臨床の現場で扱う可能性のある精神疾患についてまとめています。さらに、Chap.7の「5領域の心理学」には、公認心理師制度に対応し、「保健医療」、「福祉」、「教育」、「司法・犯罪」、「産業・労働」の用語を収録しました。
本書の制作においては、DSM-5だけでなく、最新のDSM-5-TRやICD-11にも準拠して編集を行いました。今後も最新の診断基準の知見を反映させつつ、改訂の度にアップデートしていく予定です。
そして、本書の企画意図をご理解いただき、書籍の監修をご快諾くださった、法政大学教授の渡辺弥生先生と、東京情報大学教授の原田恵理子先生のご尽力により、本書の刊行がかないました。この場をお借りして心より感謝を申し上げます。
版元から一言
本書は2020年に刊行した『教養としての心理学101』の姉妹編となります。
心理学の中でも臨床心理学は、保険医療、福祉、教育、産業、司法などの多くの実践現場で活用されています。
そうした領域に携わる現職の心理職の方、これから心理職を目指す方、公認心理師や臨床心理士に対応する心理系大学院を受験される方が、臨床心理学の要点おさらいをするのに、有用な一冊に仕上がりました。
DSMやICDの最新版の診断書に準拠して制作しましたので、本書を通して、臨床心理学の基礎理論から、カウンセリングやアセスメントの技法、さらには心理療法や精神疾患に関する知見を深めてください。
関連リンク
https://deltaplus.jp/publishing/psychology101-9784909865014/
上記内容は本書刊行時のものです。