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教養としての心理学101
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年4月5日
- 書店発売日
- 2020年4月2日
- 登録日
- 2020年2月19日
- 最終更新日
- 2025年3月6日
紹介
大学の教養過程で学ぶ心理学を101の重要タームごとに解説。
心理学の教養を深め、知性を刺激し、人間性を涵養する一冊!
「なぜ買い占めは起きてしまうのか?」
「リーダーに必要な資質とは何か?」
「『自分ならできる!』という気持ちの高め方とは?」
その答えがこの一冊でわかります!!
そして、ビジネス、人材教育、子育てなど、人生のさまざまな場面で応用できる、心理学の教養を身につけることができます。
心理学の「脳・感覚・知覚」「認知」「学習」「社会」「発達」「自己」「臨床」「調査・統計解析」の各分野から重要タームを厳選し、公認心理師や臨床心理士が編集・監修を手掛けました。
解説では各タームの学術的な定義を説明し、ワンポイントレッスンでは、その知識を日常生活でどのように活用すべきかを解説しています。
この一冊で、ビジネス、人材教育、子育てなど、人生のさまざまな場面で応用できる、心理学の本物の教養を身につけることができます。
大学時代に一般教養科目として履修した心理学の授業は、実は知識と教養の宝庫。
せっかく学習したことを単位取得のためだけの勉強に留めておくのはもったいないと思いませんか?
本書では、「認知」「社会」「発達」などの基礎心理学から、「条件づけ」「メタ認知」「ステレオタイプ」「自閉症スペクトラム障害」といった押さえておきたいタームはもちろんのこと、
「臨床」分野からは、「社会的ひきこもり」「児童虐待」「ラポール」「アサーション」といった近年話題となっている心理学タームまで網羅しています。
この一冊を通して、大学で学習した心理学が人生をより豊かにする心理学の教養となります。
心理学という学問を知る一冊目としておすすめです。
公認心理師試験対策や心理系大学院の入試対策としてもご活用ください。
【目次】
Chap.1 「脳・感覚・知覚」 ~心と体を司る機序を知る~
Chap.2 「認知」 ~思考や行動をコントロールする働きを知る~
Chap.3 「学習」 ~経験を通して学ぶ仕組みを知る~
Chap.4 「社会」 ~人を動かすメカニズムを知る~
Chap.5 「発達」 ~心がどのように成長していくのかを知る~
Chap.6 「自己」 ~自分とは何かを知る~
Chap.7 「臨床」 ~心の構造と問題を知る~
Chap.8 「調査・統計解析」 ~心を客観的に捉える術を知る~
目次
■ Chap.1 脳・感覚・知覚 心と体を司る機序を知る
001 ニューロン
002 自律神経
003 失語症
004 高次脳機能障害
005 認知症
006 レム睡眠・ノンレム睡眠
007 図と地
008 錯視
009 奥行き知覚
010 仮現運動
011 ストループ効果
012 選択的注意
■ Chap.2 認知 思考や行動をコントロールする働きを知る
013 短期記憶
014 長期記憶
015 プライミング
016 忘却
017 スキーマ
018 トップダウン処理・ボトムアップ処理
019 内言と外言
020 知能
021 推論
022 問題解決
023 フレーミング効果
024 批判的思考
025 潜在学習
026 目撃証言の信憑性
027 メタ認知
■ Chap.3 学習 経験を通して学ぶ仕組みを知る
028 古典的条件づけ
029 オペラント条件づけ
030 強化・消去
031 般化
032 馴化
033 転移
034 潜在学習
035 試行錯誤
036 洞察
037 言語獲得装置
038 学習性無力感
039 応用行動分析
■ Chap.4 社会 人を動かすメカニズムを知る
040 葛藤
041 社会的ジレンマ
042 帰属理論
043 ステレオタイプ
044 社会的促進
045 傍観者効果
046 ピグマリオン効果
047 単純接触効果
048 同調
049 服従
050 集団意思決定
051 認知的不協和理論
052 PM理論
■ Chap.5 発達 心がどのように成長していくのかを知る
053 遺伝と環境
054 刷り込み
055 臨界期と敏感期
056 同化と調節
057 レディネス
058 愛着
059 モデリング
060 心の理論
061 自閉症スペクトラム障害
062 学習障害
063 ADHD
064 動機づけ
065 欲求の階層説
066 ソーシャルスキルトレーニング
■ Chap.6 自己 自分とは何かを知る
067 自己概念
068 自尊感情
069 自我同一性
070 ライフサイクル論
071 自己効力感
072 コーピング
073 弾力性
074 自伝的記憶
075 自己呈示
076 類型論・特性論
077 ビッグ・ファイブ
■ Chap.7 臨床 心の構造と問題を知る
078 局所論
079 構造論
080 防衛機制
081 傾聴
082 自動思考
083 ホメオスタシス
084 ナラティブセラピー
085 共感
086 ラポール
087 アサーション
088 グリーフワーク
089 社会的ひきこもり
090 バーンアウト
091 不登校
092 PTSD
093 児童虐待
■ Chap.8 調査・統計解析 心を客観的に捉える術を知る
094 量的研究
095 質的研究
096 信頼性・妥当性
097 尺度水準
098 代表値
099 仮説検定
100 有意差
101 相関分析
前書きなど
あなたは「心理学」にどのようなイメージを持っていますか?
大学時代に一般教養科目で心理学の授業をとっていた方も多いかと思います。おそらく心理テストやカウンセリング的なものをイメージして、面白そうだなという軽い気持ちで授業を受けていた方もいるはず。
ところが、授業の中身は条件づけ、記憶、動機づけといった、学習心理学や認知心理学といった基礎心理学と呼ばれる分野を中心に構成されているため、想定していた心理学のイメージと異なり、あまり興味を持てなかったのではないでしょうか。
しかし、実はあの時に習った心理学はまさに心理学の土台とも言える部分で、その知識は私たちのビジネスシーン、教育、子育てといった日常生活に応用できる理論がたくさん含まれているのです。例えば「ストループ効果」を理解していれば、メニューやPOP、看板、サイトに適した色使いがわかります。「同調」を理解していれば、自宅で一人こもっているよりも、カフェや図書館などで勉強した方が集中できる理屈がわかり、自分に適した学習環境づくりに役立つはずです。また、自己への信頼感でもある「自己効力感」を高めることができれば、仕事や勉強のモチベーションをうまく維持することもできます。「動機づけ」の理論を通して、親が良かれと思ってしたことがせっかく芽生えた子どもの興味や好奇心を損なう危険性があることに気づけます。
本書では大学の授業で用いられる複数の心理学の概論書から、教養レベルとして知っておくべき心理学用語を「脳・感覚・知覚」「認知」「学習」「社会」「発達」「自己」「臨床」「調査・統計解析」といった分野ごとにまとめました。前から順に読む必要はなく、興味のある用語から優先して読み進めていただいて構いません。どの用語も心理学の概論書で書かれている定義と、実生活での活用例を紹介していますので、理解しやすい構成になっています。
本書籍を通して心理学の教養を深めて、自らのライフスタイルに生かしていくことで、生活の質をより豊かなものにできます。そして、心理学の世界を知ることでより深く学びたくなることでしょう。各心理学用語に関連した本は、新書や専門書に至るまでたくさん出版されていますので、まずは興味を持った分野から書籍を読み進めていくのもおすすめです。さらに研究レベルまで掘り下げたいテーマが見つかったならば、これを契機に大学編入や大学院進学を検討されるのも1つの道です。
本物の教養である「学識」を深めることで、これまでになかったさまざまな可能性が拓けていくはずです。本書がその一助となることを切に願っております。
版元から一言
心理学の数々の教科書や概論書を学術的にかつ、よりわかりやすくまとめた一冊に仕上がりました。
教科書を読んだときはわからなかった内容も、本書を通して人生を豊かにしてくれる教養として身につくことでしょう。
プロの公認心理師と臨床心理士の方々の監修も入り、編集に一年以上かけた自信作です。
是非お手に取ってじっくり読んでいただき、本物の教養である学識を深めてください。
上記内容は本書刊行時のものです。