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今昔物語集攷 川上 知里(著) - 花鳥社
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今昔物語集攷 生成・構造と史的圏域

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発行:花鳥社
A5判
424ページ
上製
定価 9,000円+税
ISBN
978-4-909832-36-8   COPY
ISBN 13
9784909832368   COPY
ISBN 10h
4-909832-36-X   COPY
ISBN 10
490983236X   COPY
出版者記号
909832   COPY
 
Cコード
C3095
専門 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2021年3月30日
書店発売日
登録日
2021年2月16日
最終更新日
2021年3月19日
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紹介

いつ、どこで、誰の手によって、どのように誕生したのか。

関連資料との綿密な比較作業の上に立ち、〈各話の読解〉と〈全体の把握〉、〈編者の意図〉と〈読者意識〉、〈内部の論理〉と〈外部との比較〉といった複合的な視点から、『今昔物語集』の世界を総合的に捉える。

目次

 凡例

序章
 一 『今昔物語集』概説
 二 問題の所在と本書の目的
 三 本書の構成

第一部●『今昔物語集』の世界

第一章 各話冒頭部の意義―構成と表現の連動性―
 はじめに
 一 事実性の強調と整合性の確保
 二 構成・配列との連動
 三 冒頭部と結語
 四 二方向への欲求
 おわりに

第二章 非仏法部の形成―巻十を基点として―
 はじめに
 一 巻十の話群構成
 二 中国正史の存在と天竺部・本朝部
 三 構成と表現の「本朝化」
 おわりに

第三章 恐怖表現の意義―巻九の生成理由をめぐって―
 はじめに
 一 恐怖表現の実相Ⅰ―正方向への影響力―
 二 恐怖表現の実相Ⅱ―内から作品を崩す力―
 三 巻九「震旦付孝養」構成への影響
 おわりに

第四章 歴史叙述からの解放―巻三十を手がかりに―
 はじめに
 一 仏教的観点の存在
 二 仏教と恋との葛藤
 三 巻三十の存在意義
 おわりに

第五章 仏法と王法―巻三十一と王法仏法相依論―
 はじめに
 一 三国における仏法と王法
 二 巻三十一の「仏法」
 三 巻三十一の「王法」
 おわりに

第六章 事実らしさへの執着―信憑性確保の手法と理由―
 はじめに
 一 仏法部における信憑性確保の手法
 二 信憑性確保の理由と背景
 三 非仏法部における信憑性確保の実態
 おわりに

第七章 結語にみる読者意識(1)―主題と合致する結語の実態―
 はじめに
 一 結語の性質と研究史
 二 一般読者―唱導的欲求―
 三 編者内の〈読者〉―〈執筆者〉との応答―
 四 編者内〈読者〉と〈執筆者〉の葛藤
 おわりに

第八章 結語にみる読者意識(2)―逸脱する結語の生成―
 はじめに
 一 「君子危うきに近寄らず」型
 二 仏法唱導型
 三 日常的教訓型
 おわりに

第二部●『今昔物語集』の史的圏域

第一章 『世継物語』論―説話化の営み―
 はじめに
 一 和歌から説話へ
 二 物語類から説話へ
 三 『世継物語』の生成 
 おわりに

第二章 『拾遺往生伝』論―歴史意識と文学意識―
 はじめに
 一 特徴と問題点
 二 歴史意識―配列と国史受容―
 三 表現へのこだわり―文飾の排除と平明化―
 四 説話内部への追求―為康の「説話化」―
 おわりに

第三章 唱導資料と説話集―院政期の説話引用をめぐって―
 はじめに
 一 手控えに見る説話引用―『言泉集』『諸事表白』『草案集』「弁暁説草」『三国伝灯記』―
 二 説法記録に見る説話引用―『法華百座聞書抄』『覚鑁聖人伝法会談義打聞集』―
 おわりに

第四章 『打聞集』論―説話集としての可能性―
 はじめに
 一 原拠との距離
 二 漢文体の出現と「云々」問題
 三 作成意図と「打聞」
 おわりに

第五章 金沢文庫本『仏教説話集』論―唱導資料の中の説話集―
 はじめに
 一 説話の引用形態の特徴
 二 説話本文の特徴
 三 唱導資料としての位置付け

第六章 『長谷寺験記』論―虚構の霊験記・歴史書―
 はじめに
 一 エピソードの挿入
 二 長谷寺霊験譚への変容
 三 霊験譚から長谷寺史へ  
 おわりに

終章
 一 『今昔物語集』の世界総論
 二 『今昔物語集』の生成試論

 初出一覧
 あとがき
 索引

著者プロフィール

川上 知里  (カワカミ チサト)  (

1986年生まれ。
2008年 東京学芸大学教育学部卒業。
2010年 東京大学大学院人文社会系研究科修士課程修了。
2015年 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。
  日本学術振興会特別研究員(PD)、尚絅大学文化言語学部助教を経て、
現在  日本学術振興会特別研究員(RPD)。

上記内容は本書刊行時のものです。