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新版 徒然草抜書 小松 英雄(著) - 花鳥社
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新版 徒然草抜書 表現解析の方法

発行:花鳥社
四六判
392ページ
並製
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-909832-19-1
Cコード
C1095
教養 単行本 日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年10月31日
発売予定日
登録日
2020年9月16日
最終更新日
2020年10月19日
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紹介

古典の文章を解釈する方法はどのようにあるべきか

『徒然草』から、従来の解釈では理解しにくい章段を選んで解析。
表現の核心に迫ってゆく楽しさを提示した名著、待望の復刊!

*本書は講談社学術文庫版(1990年刊)に、あらたに小川剛生氏の「解説」を加えて刊行するものです。

目次

はしがき
謝辞
前言

序章 文献学的解釈の基礎
1 諸伝本の表記
2 二種類の仮名遣
3 清濁の識別

第一章 つれづれなるまゝに
1 つれづれなるままに
2 清むか濁るか
3 付かず離れずの関係
4 語源信仰の危険性
5 帰納される意味
6 母音交替形の意味領域
7 兼好の真意

第二章 うしのつの文字
1 謎を解いたのはだれか
2 文字習得の過程
3 「こいしく」の必然性
4 牛の角文字
5 すぐな文字
6 謎ときの筋道
7 かわいらしさの抹殺
付 かたかんなの和歌

第三章 土偏に候ふ
1 文字史からの検討
2 場面の理解
3 有房の意図
4 いづれのへんにか侍らん
5 質問と解答とのすれ違い
6 自筆原本の表記
7 中間のまとめ
8 どよみになりて
9 兼好の意図
補 「イヅレヘン」

第四章 蜷といふ貝
1 極端な異文
2 蜷といふ貝
3 文献資料にみえる「蜷」Ⅰ
4 文献資料にみえる「蜷」Ⅱ
5 兼好の意図
6 漢字表記の必然性
7 異文成立の理由
8 兼好の軌範意識
9 語形変化の動因

第五章 いみじき秀句
1 秀句の所在
2 法師は「法の師」か
3 法師とよばれない僧侶たち
4 惟継と円伊との人間関係
5 いみじき秀句
6 方法上の諸問題

結語

引用文献
解説(小川剛生)

前書きなど

「この小冊は、古典文学作品の文章を解釈する方法がどのようにあるべきかを基本から問いなおし、具体的な対象に即して考察を試みた記録の一端です。古語辞典を改訂する作業の副産物ですから、結果的には、そういう作業の台所を公開することにもなるでしょう。」……「はしがき」より

「……本書から受けた衝撃は誠に大きかった。しかも小松氏の論法はきわめて正統的であるし、決して珍奇な史料を用いている訳でもない。そして氏が述べるように、まだ問題は未曾有に残されていると思う。
 今後、全てを引き受ける覚悟をもって、作品の読み直しに向かう学究が出ることを願う。現在の状況ではもう手遅れかも知れないが、かえって現行の注釈書にあきたらない人たちが、本書から多大な啓示を受け、研究を進展させられるのではないか、そんな淡い期待を抱くのである。」……「解説」(小川剛生)より

著者プロフィール

小松 英雄  (コマツ ヒデオ)  (

出生 1929年、東京。
筑波大学名誉教授。文学博士。

著書
日本声調史論考(風間書房・1971)
国語史学基礎論(笠間書院・1973:増訂版 1986:簡装版 2006)
いろはうた―日本語史へのいざない(中公新書 558・1979:講談社学術文庫・2009)
日本語の世界7〔日本語の音韻〕(中央公論社・1981)
仮名文の原理(笠間書院・1988)
やまとうた―古今和歌集の言語ゲーム(講談社・1994)
仮名文の構文原理(笠間書院・1997:増補版 2003:増補版新装版 2012)
日本語書記史原論(笠間書院・1998:補訂版 2000:新装版 2006)
日本語はなぜ変化するか―母語としての日本語の歴史(笠間書院・1999:新装版 2013)
古典和歌解読―和歌表現はどのように深化したか(笠間書院・2000:増補版 2012)
日本語の歴史―青信号はなぜアオなのか(笠間書院・2001:新装版 2013)
みそひと文字の抒情詩―古今和歌集の和歌表現を解きほぐす(笠間書院・2004:新装版 2012)
古典再入門―『土左日記』を入りぐちにして(笠間書院・2006)
丁寧に読む古典(笠間書院・2008)
伊勢物語の表現を掘り起こす―《あづまくだり》の起承転結(笠間書院・2010)
平安古筆を読み解く―散らし書きの再発見(二玄社・2011)
日本語を動的にとらえる―ことばは使い手が進化させる(笠間書院・2014)
土左日記を読みなおす―屈折した表現の理解のために(笠間書院・2018)

解説執筆
小川剛生(おがわ・たけお 慶應義塾大学文学部教授)

上記内容は本書刊行時のものです。