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在庫あり
取引情報
取引取次:
JRC ト・日・他 書店
直接取引:あり
月の家の人びと
B6変形判
縦171mm
横120mm
厚さ12mm
288ページ
定価
1,700円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年12月25日
- 書店発売日
- 2020年12月25日
- 登録日
- 2021年4月3日
- 最終更新日
- 2022年4月19日
紹介
《杏は鏡を持った手をのばし、いったん上に高くかかげてから、軽く深呼吸して中をのぞきこみました。
さっきよりも輝きを増したまるい月が、鏡の上のほうにうつっています。
その前に、瞳をきらきらと光らせ、かたくくちびるを結んでいる、一人の女性がうつっていました。》(第四章 月の鏡 より)
物語を紡ぐ人、砂岸あろ――。美しいもの、純粋な心、ちょっぴり不思議なできごと。人が見失いがちなものたちにこだわりつづけ、物語を創りつづけてきた著者が、祖母と過ごした「月の家」の思い出を温めながら書き、時を経て幾重のてがかりをも加味して書き上げた長編。《その家は、(中略)志賀直哉が住み、『山科の記憶』などを書いた家です。それから数年後、私の父方の祖父母一家がその家に移り住みました。》(著者による「あとがき」より)
目次
第一章 赤い傘
第二章 夜の犬
第三章 水の皮膚
第四章 月の鏡
第五章 風の靴
第六章 鬼の木
第七章 空の椅子
第八章 眠る絵
終 章 月のいる庭
上記内容は本書刊行時のものです。