版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ
[改訂新版]ピグマリオン・コンプレックス 小野俊太郎(著) - 小鳥遊書房
.

[改訂新版]ピグマリオン・コンプレックス

発行:小鳥遊書房
四六判
320ページ
並製
価格 2,700円+税
ISBN
978-4-909812-36-0
Cコード
C0098
一般 単行本 外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
書店発売日
登録日
2020年4月4日
最終更新日
2020年6月25日
このエントリーをはてなブックマークに追加

紹介

男性が理想の女性を創造するピュグマリオン神話が、
男/女のジェンダーを越境して拡散する。
『あしながおじさん』『秘密の花園』などの文学テクストから
『マイ・フェア・レディ』『羊たちの沈黙』『エイリアン』『ターミネーター』などの映画を通して
女性教育の系譜やフェミニスト・ヒーロー/プリティ・ウーマンの形姿を、
「ドレスアップ/変身」を鍵語に鮮やかに読み解く。

序論を増補し、小見出しを付けるなど旧版を全面改訂。

目次

改訂新版のための序文
【聖家族という原型】
【三部作としての構想】

第1章 ピュグマリオン神話からーーピグマリオン・コンプレクッスへ
1 神話のゆくえ
【再話されるピュグマリオン神話】
【ピグマリオン・コンプレックス】
【ガイノイドとピグマリオン】
2 『あしながおじさん』と女子大生
【女子大生たちの台頭】
【女子大生ジュディ】
【手紙と日記】
【教養としての文学】
【社交界と文学生産】
3 大学から消費社会へ
【女子大の寮】
【夏休みの農場】
【フェビアン社会主義者?】
【あしながおじさんの死】

第2章 ドレスアップする欲望
1 差異と同一の関係
【欲望の鏡=ショーウィンドー】
【ファッションとしての小説】
【小説の言語】
2 大量生産からの脱出
【手作りと稀少性】
【スタイルとしてのミシン利用】
【ソーイング・マシンの登場】
【サイラス・マーナー】
【ロンドンの貧民街】
【ファッション産業とクイア】
3 汚すことの価値
【汚れと歴史』
【白さの神話】
【スター・ウォーズとの対比】
【エイリアンからブレードランナーへ】
4 境界侵犯する女性たち 
【アメリア・イヤハート】
【日本のイヤハートたち】
【結婚と飛行術】
【スープの中のストリキニーネ】
5 ドレスアップの論理
【ファッションの横どり】
【労働とファッション】
【コンセプトの流行】

第3章 身体を仮構する
1 スーパーモデル
【オートクチュールからプレタポルテへ】
【ファッション・モデル】
【スーパーモデル登場】
2 同一化の視線
【同一化と写真】
【生殖へのまなざし】
【見通されることへのいらだち】
3 裸体とオリエンタリズム
【裸体と透明人間】
【見えない敵】
【E・R・バロウズと野蛮】
【ゴーギャンと裸体】
4 加工された身体
【身体を加工する】
【変身物語】
5 美容整形の戦略
【美容整形の発達】
【永遠の美を求めて】
【仮面の情事】
【顔を作る】
【魔女となるために】 

第4章 移動する女たち
1 旅する〈視線〉
【女たちが移動する】
【スタインベックの朝食】
【植民地とエロティシズム】
2 マーケットに囚われた女性
【未来というマーケット】
【アメリカ合衆国という連続性】
【選択肢の切り捨て】
3 『秘密の花園』と二つの病
【インドから帰る少女】
【インドの病】
【イングランドの病】
【調停と再生の場としての庭】
4 世界を体験する女性たち
【男装した旅人】
【英語という道具】
【ペルシア幻想】
【歴史とメタフィクション】
【移動する女性たち】

第5章 ピグマリオンの系譜とプリティ・ウーマンの条件
1 イライザ創造
【ヒギンズ教授とフランケンシュタイン博士】
【発音矯正と音声学】
【ハッピーエンドへの仕掛け】
【独身者の砦】
2 ミランダの系譜
【女性創造の矛盾】
【テンペストのミランダ】
【キャリバンと戦うミランダ】 
【三人目のミランダ】
3 『羊たちの沈黙』
【フェミニスト・ヒーロー】
【昇進とジェンダー】
【蛾と変身】
【ジョディ・フォスターの身体】
4 フェミニスト探偵の登場
【女性探偵登場】
【掃除嫌いと探偵事務所】
【レズビアン探偵小説】
5 プリティ・ウーマンとは

あとがき

参考文献

著者プロフィール

小野俊太郎  (オノシュンタロウ)  (

文芸・文化評論家 1959年、札幌生まれ。東京都立大学卒、成城大学大学院博士課程中途退学。文芸評論家、成蹊大学などでも教鞭を執る。 著書に、『スター・ウォーズの精神史』『ゴジラの精神史』(彩流社)『モスラの精神史』(講談社現代新書)や『大魔神の精神史』(角川oneテーマ21新書)のほかに、『〈男らしさ〉の神話』(講談社選書メチエ)、『社会が惚れた男たち』(河出書房新社)、『日経小説で読む戦後日本』(ちくま新書)、『新ゴジラ論』『フランケンシュタインの精神史』(ともに彩流社)など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。