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クロスメディア・ヘミングウェイ 塚田 幸光(著/文) - 小鳥遊書房
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クロスメディア・ヘミングウェイ (クロスメディアヘミングウェイ) アメリカ文化の政治学 (アメリカブンカノセイジガク)

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発行:小鳥遊書房
四六判
304ページ
上製
価格 3,000円+税
ISBN
978-4-909812-33-9   COPY
ISBN 13
9784909812339   COPY
ISBN 10h
4-909812-33-4   COPY
ISBN 10
4909812334   COPY
出版者記号
909812   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年4月6日
書店発売日
登録日
2020年3月3日
最終更新日
2020年11月6日
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紹介

同時代のメディアや文化の政治学から
ヘミングウェイ文学を再考察する。
ヘミングウェイが生きた映画/映像の世紀、モダニズム/ファシズムの時代を軸に、ジャーナル、フィルム、フォトグラフ、アート、そしてノヴェルといった政治とメディアを横断して「文学」を別角度から検討し、文化/メディア研究を更新する!

目次

はじめに ヘミングウェイと文化の政治学
1.テクスト×コンテクスト
2.芸術と政治――クロスメディア序説
3.各章概説――クロスメディア実践

第1章 クロスメディア・ヘミングウェイ
     ――ニューズリール、ギリシア・トルコ戦争、「スミルナの桟橋にて」
1.二つの「スミルナ」――交差するメディア
2.戦争の光景――ニューズリール「スミルナ炎上」
3.難民と母子――『トロント・スター』
4.赤子と騾馬――短編小説「スミルナの桟橋にて」

第2章 睾丸と鼻――ヘミングウェイ詩編と老いの身体論
1.睾丸スキャンダル――テクノロジーとフリークス
2.ジャズ・エイジの表裏――グロテスクと抒情
3.睾丸詩編――ヘルスとグロテスク
4.睾丸と鼻――フリークス的身体
5.「老い」の身体論――詩と散文

第3章 アフリカ×アメリカ
       ――ターザン、帝国、ジャングル・プール
1.エレファント・イン・ザ・ズー
2.アメリカの中の「アフリカ」――恐慌とジャングル・プール
3.フレーミング・アフリカ――人種とスクリーン
4.アフリカの中の「アメリカ」――ヘミングウェイのサファリ
5.欲望のスクリーン――イメージとしての「アフリカ」

第4章 ゲルニカ×アメリカ
       ――イヴェンスとクロスメディア・スペイン
1.ゲルニカ×ゲルニカ
2.『ライフ』、イヴェンス、スペイン体験
3.フィルム×ジャーナル――クロスメディア・スペイン
4.シネマティック・ゲルニカ――『スペインの大地』を見る
5.ゲルニカ×アメリカ――『スペインの大地』とFSA

第5章 ヘミングウェイ、戦争に行く
       ――ジェンダー、ナショナリズム、『脱出』
1.映画と弾丸――戦時の共犯関係
2.プロパガンダとワーナー・ブラザーズ――『ド・ゴール物語』
3.戦争、女性、口紅――広告とジェンダー
4.フレーミング・ファム・ファタール――『脱出』と『ミルドレッド・ピアーズ』
5.帰国のレトリック――ファム・ファタールと医師

  [補章1]シネマ×ヘミングウェイ①――サム・ウッド監督『誰が為に鐘は鳴る』
1.女性映画のジェンダー――医師と患者
2.メロドラマの陥穽――顔とクロースアップ

第6章 マン・オン・ザ・ベッド
       ――コード、ジェンダー、『殺人者』
1.コード、ノワール、ファム・ファタール 
2.フラッシュバックの「距離」――『ローラ殺人事件』と『殺人者』 
3.マン・オン・ザ・ベッド――脆弱な男性身体 

  [補章2]シネマ×ヘミングウェイ②――アンドレイ・タルコフスキー監督『殺人者』
1.メディアの両極――ヘミングウェイ×タルコフスキー
2.鏡、密室、双子

第7章 カリブ×アメリカ
       ――『老人と海』と文化の政治学
1.パパ・ダブルビジョン――アメリカとキューバ
2.「老い」の政治学――フォークナー、ヘミングウェイ、『ライフ』
3.黒き少年とアメリカン・インヴェイジョン――テクスト/コンテクスト
4.反転する狩り――「老い」のスペクタクル

  [補章3]シネマ×ヘミングウェイ③――アレクサンドル・ペトロフ監督『老人と海』
1.ガラスペインティング・アニメーション
2.十字架の形象と聖痕

第8章 ライティング・ブラインドネス
          ――ヘミングウェイと「老い」の詩学
1.「終わり」の意識
2.見る・書く・撃つ――「視」の詩学
3.視と死
4.ライティング・ブラインドネス――「盲導犬としてではなく」と「世慣れた男」
5.老人は誰か――「無(ナダ)」からの逃走/闘争

  [補章4]シネマ×ヘミングウェイ④
            ――フィリップ・カウマン監督『私が愛したヘミングウェイ』


おわりに ヘミングウェイ・アンド・ビヨンド

あとがき

   索引 

著者プロフィール

塚田 幸光  (ツカダ ユキヒロ)  (著/文

映画学、表象文化論、アメリカ文学 関西学院大学法学部・大学院言語コミュニケーション文化研究科教授 博士(関西学院大学) 立教大学大学院博士後期課程満期退学。ハーバード大学ライシャワー日本研究所客員研究員、サウスイースト・ミズーリ州立大学フォークナー研究所研究員(BioKyowa Award)、韓国済州大学校特別研究員、防衛大学校准教授などを歴任。 単著『シネマとジェンダー アメリカ映画の性と戦争』(臨川書店、2010年) 編著『映画とジェンダー/エスニシティ』(ミネルヴァ書房、2019年) 編著『映画とテクノロジー』(ミネルヴァ書房、2015年) 編著『映画の身体論』(ミネルヴァ書房、2011年) 共編著『アーネスト・ヘミングウェイ 21世紀から読む作家の地平』(臨川書店、2011年) 共著『ヒッピー世代の先覚者たち 対抗文化とアメリカの伝統』(小鳥遊書房、2019年) 共著『スタインベックとともに 没後五十年記念論集』(大阪教育図書、2019年) 共著『アメリカ映画のイデオロギー 視覚と娯楽の政治学』(論創社、2016年) 共著『冷戦とアメリカ 覇権国家の文化装置』(臨川書店、2014年) 共著『交錯する映画 アニメ・映画・文学』(ミネルヴァ書房、2013年)

上記内容は本書刊行時のものです。