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「クマのプーさん」の世界 小野 俊太郎(著/文) - 小鳥遊書房
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鍬谷     ト・日・他     書店
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「クマのプーさん」の世界 (クマノプーサンノセカイ)

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発行:小鳥遊書房
四六判
280ページ
並製
価格 2,400円+税
ISBN
978-4-909812-32-2   COPY
ISBN 13
9784909812322   COPY
ISBN 10h
4-909812-32-6   COPY
ISBN 10
4909812326   COPY
出版者記号
909812   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年2月28日
書店発売日
登録日
2020年1月20日
最終更新日
2020年2月27日
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紹介

誰でも名前は知っている世界一有名なクマ…。
『クマのプーさん』と『プー横丁の家』を
精読する!
「正典」とされる二作品の各章の「あらすじ」を整理しながら
各章ごとに鍵になるテーマを順に読解していく。
また、「プー物語」の他の作品への影響関係などにも迫る!
原作に書かれたテキストそのものに寄り添うことでしか見えてこない
文学の悦楽!

目次

◉はじめに 世界でいちばん愛されているクマ

クマといえばプーさん  /プー人気を作る三つの要素  /本書の目的と構成


◉第Ⅰ章 登場するキャラクターと舞台背景

  1 キャラクターたち
   1・a 元からの住民
クマのプー  /クリストファー・ロビン  /ピグレット(コブタ)  /
ラビット(ウサギ)  /イーオー(イーヨー)  /オウル(フクロ)  
   1・b 新しくやってきた住民
カンガとルー  /ティガー(トラー)  
  2 物語の舞台背景
プーの森と百エーカーの森  /森と家を往復する
  3 コラボレーション
作家と挿絵画家の出会い  /挿絵の動的な特徴



◉第Ⅱ章 『クマのプーさん』(一九二六)の物語

  物語がはじまるまで
妻にささげる  /「はじめに」
  第1章 「この章で、ウィニー・ザ・プーとハチたちが紹介され、物語が始まります」
あらすじ  /クリストファー・ロビンと作者  /金曜日について  /
雲への擬態とハチとの戦い  /ハチミツと養蜂家
  第2章 「プーが訪問して、ぴったりとはまってしまいます」
あらすじ  /体操するプー  /穴にはまる  /ウサギの系譜  /
綱引きと「おおきなカブ」
  第3章 「プーとピグレットが狩りに行き、もう少しでウーズルを捕まえそうになります」
あらすじ  /ピグレットの家と家系  /敵性動物としてのウーズル  /
ぐるぐると円を描く
  第4章「イーオーが尻尾を失くし、プーがそれを見つけます」
あらすじ  /ロバのイーオー  /対照的なオウル  /ぬいぐるみという自覚  /
失くしたものの発見

  第5章 「ピグレットがヘファランプと出会います」
あらすじ  /ゾウからヘファランプへ  /プーとピグレットの共同作業  /
ヘファランプに襲われる
  第6章 「イーオーが誕生日なので、プレゼントを二つ手に入れます」
あらすじ  /誕生日をもつこと  /二つのプレゼント  /
イーオーの誕生日パーティー
  第7章 「カンガとルーが森にやってきて、ピグレットがお風呂に入ります」
あらすじ  /新しくやってきた住民  /ラビットによるルー捕獲作戦  /
ピグレットとルーの交換
  第8章 「クリストファー・ロビンが、探検隊を率いて北極探検にでかけます」
あらすじ  /探検への出発  /ノース・ポール発見  
  第9章 「ピグレットがすっかり水に囲まれてしまいます」
あらすじ  /百エーカーの森での洪水  /ガラス瓶の通信  /壺の船と傘の船
  第10章 「クリストファー・ロビンがプーのためにパーティーを開き、
     私たちはお別れを言います」
あらすじ  /お茶会の開催  /万歳三唱と長口上の演説  /B・HB・BB  /
長い一日の終り




◉第Ⅲ章 『プー横丁の家』(一九二八)の物語

  終わりに向かって始める
続編の難しさ  /献辞の詩  /終わるための序文
  第1章 「イーオーのためにプー横丁に家がたてられます」
あらすじ  /コーナーという場所の意味  /雪の日の歌  /解体して作り直す
  第2章 「ティガーが森にやってきて、朝食を食べます」
あらすじ  /夜の訪問者ティガー  /ティガーの食べ物探し  /
ティガーとの共存
  第3章 「捜索隊が組織され、ピグレットがヘファランプと再び出会いそうになります」
あらすじ  /ラビットの組織力  /穴に落ちたプー  /小さいということ  /
同床異夢
  第4章 「ティガーが木に登らないことが判明します」
あらすじ  /詩人プーの連想力  /農業と林業と百エーカーの林  /
ティガーの木登りと落下
  第5章「ラビットが忙しい日を過ごし、クリストファー・ロビンが
      午前中何をしているのかを私たちは学びます」
あらすじ  /森は忙しい  /張り紙の暗号解読  /詩人プーの成長
  第6章 「プーが新しいゲームを発明し、イーオーが参加します」
あらすじ  /プー棒投げの発明  /流されたイーオー  /
モミぼっくりと石井桃子訳
  第7章 「ティガーは跳ねなくなります」
あらすじ  /ティガー対策会議  /迷子のなり方  /ティガーの束縛からの脱出
  第8章 「ピグレットがとてもすごいことをします」
あらすじ  /木曜日おめでとう  /オウルの家の転倒  /
ピグレットの試練と脱出劇
  第9章 「イーオーはウオル荘を見つけ、オウルはそこに引っ越します」
あらすじ  /ピグレットを讃える詩  /ウオル荘の発見  /
同居するプーとピグレット  /もはや引き返せない時点へ  
  第10章 「クリストファー・ロビンとプーが魔法の場所にやってきたので、
      私たちは二人をそこに残したままにしておきます」
あらすじ  /新学年のシーズン  /決議文という詩  /命名ということ  /
ハチミツ壺のオード
  二つのプー小説の関係
下敷きとしての『たのしい川べ』  /イーオーと時間経過の扱い



◉第Ⅳ章 プー物語の背景と多様性 

  1 プー物語の戦争と平和
第一次世界大戦の影  /戦友のコラボレーション  /作品のなかの戦争  /
帰還兵の保養所として  /家族の不在  /プーとピグレットの友情
  2 アルカディアの詩人プー
プーの森とアルカディア  /牧歌の伝統のなかで  /動物園とプーの森  /
散歩する詩人プー
  3 アダプテーションによる変容
お話の続編  /ディズニーのアニメ化  /パンダコパンダとトトロ  /
プーになった警官  /対照的なクリストファー・ロビン


◉おわりに 森のプーさんとプーさんの森

  あとがき
  参考文献

著者プロフィール

小野 俊太郎  (オノ シュンタロウ)  (著/文

文芸・文化評論家 1959年、札幌生まれ。東京都立大学卒、成城大学大学院博士課程中途退学。文芸評論家、成蹊大学などでも教鞭を執る。 著書に、『スター・ウォーズの精神史』『ゴジラの精神史』(彩流社)『モスラの精神史』(講談社現代新書)や『大魔神の精神史』(角川oneテーマ21新書)のほかに、『〈男らしさ〉の神話』(講談社選書メチエ)、『社会が惚れた男たち』(河出書房新社)、『日経小説で読む戦後日本』(ちくま新書)、『新ゴジラ論』『フランケンシュタインの精神史』(ともに彩流社)、『快読 ホームズの『四つの署名』』など多数。

上記内容は本書刊行時のものです。