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いのちをつなぐ動物園 京都市動物園生き物・学び・研究センター(編集) - 小さ子社
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いのちをつなぐ動物園 生まれてから死ぬまで、動物の暮らしをサポートする

発行:小さ子社
A5変型判
縦198mm 横148mm 厚さ13mm
176ページ
並製
価格 1,800円+税
ISBN
978-4-909782-04-5
Cコード
C0045
一般 単行本 生物学
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2020年3月20日
書店発売日
登録日
2019年12月16日
最終更新日
2020年4月11日
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紹介

動物園を取り巻く環境は大きく変わってきた。いまの動物園に求められているのは、動物園で飼育している動物たちが本来生息する自然、さらに地球環境へと人々の目を向けさせ、ともに生物多様性を守る活動へとつなげていくことだ。

また、飼育下で一生を暮らす動物の幸せを考え、その生活環境を改善する「環境エンリッチメント」と呼ぶ取り組みは、現在では世界の動物園・水族館の常識となっている。

本書は、京都大学と連携して新しい動物園のあり方を推進してきた京都市動物園が、2013年に設置した 「生き物・学び・研究センター」のスタッフが中心になってまとめたものである。京都市動物園が、どのように動物たちと向き合い、動物福祉や研究に取り組んでいるかを、スタッフ自身の文章で具体的に紹介する。

京都市動物園での動物福祉の具体例や、動物園内で取り組む分子遺伝学研究、障害を持つチンパンジーの行動研究、野生動物と現代社会との関わりの縮図とも言えるゾウについてのプロジェクトなど、カラー図版を多数使用してわかりやすく紹介・解説する。

目次

第1章 京都市動物園にようこそ
  1 古くて新しい京都市動物園
     近くて楽しい動物園
     営業を続けながら工事が続く
     リニューアル以降の京都市動物園
  2 動物園の中は7つのゾーン
     もうじゅうワールド
     アフリカの草原
     おとぎの国
     サルワールド
     ひかり・みず・みどりの熱帯動物館
     京都の森
     そして「いのちかがやく動物園」へ

第2章  生まれてから死ぬまで動物の暮らしをサポートする―動物福祉の取り組み―
  1 動物福祉とはなにか
  2 第14回国際環境エンリッチメント会議―世界の動物福祉事情―
     環境エンリッチメントとは
     動物福祉の潮流
  3 京都市動物園での取り組み―実践から研究まで―
     知恵を絞って努力を続ける
     トラがウロウロする時はいつなのか
     ニイニから広がる世界
     動物福祉の客観的評価
  4 動物園全体で考える動物福祉
     どこに動物福祉のリスクがあるのか?
     さらなるパワーアップを目指して
  5 これからを見据えて―生まれてから死ぬまで動物の暮らしをサポートする―

第3章 研究する動物園
  1 動物園で研究!?ってどういうこと?
  2 希少種の保全と分子遺伝学
     生物多様性(バイオダイバーシティー)とは
     遺伝的多様性がなぜ必要か?
     集団遺伝学
     DNAを調べる
     グレビーシマウマの保全に向けて
     ツシマヤマネコの遺伝的多様性はどの程度?
  3 野生個体の保全のための技術
     動物園で飼育される動物の利点
     性別を明らかにする
     種判別・亜種判別
     チンパンジーの年齢推定
  4 身体障害を伴うチンパンジーの幸せとは?
     動物園で研究者として働く
     寝たきりだったチンパンジー
     群れに戻ったチンパンジー
     脳性まひのチンパンジー
     身体障害チンパンジーと一緒に暮らすチンパンジー
     身体障害を伴うチンパンジーの福祉とは?
     ハンデがある動物たち、彼らを見るヒトたち

第4章 ラオスのゾウと動物園
  1 ゾウがつなぐラオスと京都
     京都市動物園の〈ゾウの森〉
     動物園のゾウを取り巻く厳しい状況
     ラオスと京都市との関係
     「ゾウの繁殖プロジェクト」
     ゾウに会いにラオスに行く
     ラオスでのゾウの役割
     野生のゾウのいる森
     市民発のラオスへの恩返し
     ラオスをもっと知ってもらうために

  2 新たな群れの誕生
     ゾウの引きこもり
     ゾウのトレーニング
     ゾウの同居
     
終 章 そして京都市動物園のすすむ道
     動物園だけでできないことも協力すればできるかもしれない

もっと知りたい人のための書籍・Webサイトリスト 

【コラム】
小さく地味な主役、イチモンジタナゴ
野生で暮らす動物と動物園で暮らす動物
国際会議の準備から開催まで
ゴリラたちのハズバンダリートレーニング
常同行動とは結局なんなのか
人工哺育の考え方
ほのかのいちにち
ふれあいの葛藤
ヒトと動物の間に絆は生まれるのだろうか?
チーターと遺伝的多様性
まずはどのように暮らしているのかを知ることが大切― キリンの夜の睡眠事情
京都市動物園の教育プログラム

執筆者(所属は本書発刊時のものです):
・田中 正之(たなか まさゆき)
 京都市動物園 生き物・学び・研究センター長。博士(理学)。
・山梨 裕美(やまなし ゆみ)
 京都市動物園 生き物・学び・研究センター 主席研究員。博士(理学)。
・伊藤 英之(いとう ひでゆき)
 京都市動物園 生き物・学び・研究センター 研究教育係長。グレビーシマウマ計画管理者、博
士(理学)・獣医師・学芸員。
・櫻庭 陽子(さくらば ようこ)
 京都市動物園 生き物・学び・研究センター 研究推進嘱託員。博士(理学)。
・瀬古 祥子(せこ さちこ)
 京都市動物園 生き物・学び・研究センター 教育普及嘱託員。京都府立大学大学院ランドスケープ学研究室共同研究員、博士(学術)。
・長尾 充徳(ながお みつのり)
 京都市動物園 種の保存展示課 飼育展示・動物管理係長。日本動物園水族館協会生物多様性委員会 保全戦略部員(ツシマヤマネコ担当)。
・高木 直子(たかぎ なおこ)*本書のカバーイラスト、カットを担当
 京都市動物園 種の保存展示課 飼育展示・事業推進担当係長。
・米田 弘樹(よねだ ひろき)
 京都市動物園 種の保存展示課 飼育員。
・島田 かなえ(しまだ かなえ)
 京都市動物園 種の保存展示課 飼育員。
・安井 早紀(やすい さき)
 京都市動物園 種の保存展示課 飼育員。

上記内容は本書刊行時のものです。