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おそれない 佐原光児(著/文) - ヘウレーカ
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おそれない (オソレナイ) 暗闇と孤独に届けることば (クラヤミトコドクニトドケルコトバ)

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発行:ヘウレーカ
四六判
縦188mm 横128mm 厚さ13mm
212ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-909753-21-2   COPY
ISBN 13
9784909753212   COPY
ISBN 10h
4-909753-21-4   COPY
ISBN 10
4909753214   COPY
出版者記号
909753   COPY
Cコード
C0016  
0:一般 0:単行本 16:キリスト教
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2025年3月3日
書店発売日
登録日
2025年1月31日
最終更新日
2025年3月4日
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紹介

人生で出遭う困難や悲しみには意味があるのだろうか。自分ではどうすることもできない苦しみに圧し潰され、悲しみに打ちひしがれるときこそ、うつむいた顔を上げてみようと著者は言う。 そうすると気づかなかった他者とのつながり、人の優しさや気高さに出逢い、 自分は独りではないことがわかるからだ。挫折を抱えた大学生や偏見と対峙した高校生、強制収容所の「我慢」を生き抜いた日系アメリカ人──さまざまな「生」と向き合ってきた教師・牧師である著者が、聖書のことばを通して悲しみや苦しみの意味を探る。

目次

第1章 夜を駆け抜ける

●顔を上げて
それぞれの「ぼっちだった道」/ 憤りの中、夜空を見上げる/ 夜空は大きな視野を学ぶ訓練の場/顔を上げて感情をコントロールする/聖書における顔を伏せる意味/見上げるためには足元も大切/ゴールが見えなくとも一歩を選び取る

●人生の「ホクレア」を探して
下ばかり見てしまう現実社会/自分の外に確かな指標を持つ/ハワイ島マウナケアの天文学者
夜の海を導くホクレア/クリスチャンにとってのホクレア/違いを越えるため、視線はより遠く大きなものに

●夜の向こうにある光を
看板がうたう人生の教訓/失ってはならないもの/ゆるしと愛が人間の価値を支える/暗闇は光がそばまで来ている証し/自分に届いた光を照らし返す

第2章 傷を抱えて生きる

●「弱さ」の価値
弱さを抱える人間をたとえるなら/金属でもガラス細工でもない「土の器」/愛の言葉は傷を埋めていく/ある演出家が見つめた「語れない理由」/闇の中でこそ光は輝き出る/「上から変わる」ことはいくつになっても/金継ぎが映し出す傷の魅力

●委ねて生きる
神を信じるのは弱いこと?/委ねるとは自分も行動すること/思い悩む人を前へ押し出す「ことば」/今日一日を生きる神学/神の国は懸命に生きるわたしたちのもの/同じ時を共有する人が放つ香り

●それでも自分という種を蒔く
見える事柄の先にあるもの/聖書に登場するニヒルたち/強制収容所に放り込まれた牧師/愛されたニヒルは他人を愛す/預言者とわたしたちの共通世界/ひとつのタネから広がりゆく世界

第3章 自分の火を灯す

●眼差しのちから
ちゃんとあなたを見ているから/タイの現地研修における「理想の自分」/突きつけられた「ほんとうの自分」/恩師から学んだ「受容」/神から見た人間の価値/光に照らされて認識できる色の世界/眼差しの中で何度でも再起する

●「ほんとうの自分」に変わるとき
相手の反応を試す言葉/ニセモノなのか、ホンモノなのか/存在することは美しいこと/価値と使命を帯びてほんとうの自分になる/同じ道であっても、そこを行くわたしは変わる/「こころ」の存在を告げ知らせるもの/闇の中、光と言葉で始まる聖書/闇を切り裂く光の「ことば」

●進むほどに増す光
「わたし」というひとりの人間/いい子教の熱心な信者/いい子教とカルトの共通点
地の塩、世の光としての価値/「存在する」と「しない」には決定的な違い/投げ捨てられる塩であったとしても/ロウソクのような明かり/道を進むほどに光を増す

第4章 他者への目覚め

●共に旅をいく
長い旅路をいく時の知恵/共にいることを何度も伝える神/人と神の関係を表すたとえ/命のチューブで結ばれた羊/前で導くだけでなく、後ろからも寄り添う神

●悲しむ人と共に泣く
関係性の中で生きるわたしたち/コミュニティは同じ荷物を背負うこと/傷の中から生まれる声/聖書が語る福音(良い知らせ)/聖書に描かれるマイノリティの物語/重荷を背負う人に届けられる言葉/イエスが語った「くびき」の神秘/いつか人の軛を背負う人へ

●未来をつかむ
神聖なのは過去か現在、それとも未来?/「過去」と「未来」を扱う聖書の物語/人間を強くとらえる「過去」のちから/未来への視野とシロアム/カリフォルニアのある施設において/蝶はサナギに戻ることはない/クロノスの中でカイロスを掴み取る/その人にふさわしい時と出会い

第5章 待ち望む

●暗闇に届いた言葉
特殊な時間で一日が始まる聖書/闇が闇でなくなるとき/入学式の夜に届いたメール/挫折体験、深い闇の中で受け取る言葉/闇の中で前進する人の姿/働きと言葉はちゃんと誰かに届く/同じ暗さでも暗闇には二種類ある

●絶望に宿される望み
気にも留めなかったことに視野を向ける時/一輪の花、その茎に宿る美しさ/人と人をつなぐ苦しみの共同性/悲しみの先を見つめるイエス/砂漠の中でさえ宿るアート/苦しみの中で見えないものを望む/過ぎ去った人たちが前方に見える

●見えないものを待ち望む
「見えないもの」の大切さ/神が存在するなら化学式で/アメリカ、ある教派のキャッチフレーズ/コメディ俳優の生き様を示す言葉/人間の中にある「ともし火」/闇の中でしか知ることができない光

著者プロフィール

佐原光児  (サハラ コウジ)  (著/文

1978年生まれ。同志社大学大学院神学研究科博士前期課程修了後、日本キリスト教団霊南坂教会(東京都)、アメリカ合同教会シカモア組合教会(Sycamore Congregational Church、アメリカカリフォルニア州)において牧師として働く。在米中に太平洋神学校(Pacific School of Religion)にて宣教学博士(Doctor of Ministry)取得。その後、明治学院高等学校聖書科教諭を経て、現在、桜美林大学准教授及び大学チャプレン、桜美林幼稚園園長(2025年4月~)。著書に『希望する力──生き方を問う聖書』(新教出版社、2019年)、共編著に『無我夢中──桜美林学園の創立者・清水安三の信仰と実践』(新教出版社、2022年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。