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写楽ブームの正体
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2024年12月18日
- 書店発売日
- 2024年12月18日
- 登録日
- 2024年10月16日
- 最終更新日
- 2024年12月18日
紹介
そのインパクトのある役者絵で現代でも抜群の知名度を誇る浮世絵師・東洲斎写楽。かつて彼の名を語る時に、決まり文句のように必ずついて回るフレーズがあった。
「正体不明の謎の絵師」「世界三大肖像画家のひとり」――しかしそれらは、いずれも研究史の実態からは乖離した、いわば錯誤の伝言ゲームが生み出した「幻想」だった。伝言ゲームは誰から始まり、そしていかに広まったのか。半世紀以上にわたる「写楽ブーム」の過ちの歴史とメディアの責任を作家・高井忍が追及する。
東洲斎写楽の“常識”「世界三大肖像画家の1人」「正体不明の謎の絵師」は嘘だった。写楽をめぐる真のミステリ、それは学界で写楽についての解明が進むのと並行して、マスメディアが誤った説を広め、定着させ、さらなる珍説奇説を積み上げ続けたことだ。メディアはなぜ、写楽の真実を隠蔽する方向に走ったのか?高橋克彦・梅原猛・池田満寿夫・島田荘司ら著名人はいかに関わったのか?本書は史料を駆使してその経緯を追った労作である。
――作家・歴史研究家 原田実さん推薦!
目次
序
一章 世界三大肖像画家
二章 写楽別人説
三章 能役者「斎藤十郎兵衛」
結
参考文献
前書きなど
一世紀近くにわたって、浮世絵師・東洲斎写楽をめぐって語られ広まってきた俗説の歴史を総覧し、メディアやフィクションの責任や「人はなぜデマを信じてしまうのか」までに鋭く切り込む渾身の一冊!帯には原田実先生による熱のこもった推薦文を頂きました!
版元から一言
行舟文化では、幅広く批評・評論を取り扱う選書を新たに立ち上げます!
読む人の頭と心を刺激して、新たな議論を巻き起こすような知的なエネルギーに溢れた「本」と、その書き手をどんどん送り出せるようなレーベルになればと思っております。
第一弾として12月、高井忍先生の『写楽ブームの正体』を刊行予定!
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。