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取引情報
詩画集 目に見えぬ詩集(詩:谷川俊太郎、木版画:沙羅、2600円+税、Book&Design)
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年10月3日
- 書店発売日
- 2022年10月5日
- 登録日
- 2022年7月19日
- 最終更新日
- 2023年4月26日
重版情報
2刷 | 出来予定日: 2023-04-03 |
600刷 | 出来予定日: 2023-03-17 |
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紹介
(カートが落ちている際は直販サイト https://bookdesign.theshop.jp/ をご利用ください。Amazon payが使えます)
谷川俊太郎の詩に美しい木版画を合わせたアートブックのような詩画集です。
谷川と数々のプロジェクトを行ってきた美篶堂が選詩と製本を担当。
木版画の繊細な色合いを印刷で再現し、
美篶堂の製本職人が一冊ずつ手製本で丁寧に仕上げました。
本文書体には、谷川の詩のために書体設計士の鳥海修によって作られた
オリジナル書体「朝靄(あさもや)」を使用。
詩を味わいつくすために考えられた至高のデザインと造本でお届けします。
大切な人に贈りたい一冊です。
書籍詳細
https://book-design.jp/works/483/
こちらから中ページの動画をご覧いただけます
https://www.youtube.com/watch?v=yhEFIAzo9a4
直販サイト
https://bookdesign.theshop.jp/items/66247194
目次
・丁度その時
・目に見えぬ詩集
・読むこと
・魔法
・泣いているきみ 少年9
・黄色い鳥のいる風景 1923
・夏が終る
・紅茶の時間
・新しい詩
前書きなど
「『詩画集 目に見えぬ詩集』について」(美篶堂・上島明子)
日々に「詩」があることのありがたさを痛感する時を過ごしました。コロナウイルス感染症が蔓延して、不安や恐怖と闘いながらの厳しい時、朝に夜に、谷川俊太郎さんのたくさんの詩集を読み返していました。私だけでなく、多くの方もそうであったようです。みな不安な時を乗り越えるのに、俊太郎さんの詩を身近に置きたかったのだと思います。
私には宿題がありました。製本会社を運営しながら、木版画家の沙羅さんと絵本『うさぎがきいたおと』を自主制作した時、俊太郎さんに絵本と一緒に手紙を送りました。
「いつか、俊太郎さんの詩に沙羅さんの木版画で本を作りたいのです」
すると、俊太郎さんからのお返事は
「こんなにきれいな本なら作ってみたい」
ありがたいお言葉をいただきながら、我ながらなんと大それたことを言ってしまったのだろう、と猛省しました。世の中にたくさんの俊太郎さんの素晴らしいアンソロジーがあるのに、私に選詩ができるのだろうか、と。自信のなさと、経営難を乗り越えるために夢中で仕事をしていると、あっというまに時間が過ぎてしまいました。
何年か後に、『Mの辞典』(ゆめある舎)の製本を担当したことで、著者の望月通陽さんと、谷川俊太郎さん、音楽家の谷川賢作さんの三人でイベントがあり、お手伝いをする機会がありました。俊太郎さんから「あの時のあの本は作ったの? あの本とてもきれいだった」とお声がけいただき、覚えていてくださって大感激。しかしながらまた時は過ぎました。
その後、私は、本づくり全体の技術や文化を継承する「本づくり協会」を仲間と立ち上げました。その活動の中で、書体設計士の鳥海修さんが俊太郎さんの詩のために新しい書体を作ることになり、ついに「朝靄(あさもや)」という書体が生まれました。その制作の様子を『本をつくる:書体設計、活版印刷、手製本 職人が手でつくる谷川俊太郎詩集』(河出書房新社)にまとめました。この本をみなさんに知っていただこうと、イベントを企画しているうちに、コロナ禍となってしまいました。
厳しいこの時を乗り越えるために、凛々しく美しい、俊太郎さんの詩を、沙羅さんと一緒に選詩しました。本書の仮名書体には「朝靄」を使わせていただくことがかないました。仲間と製本して、みなさんのお手元にお届けできるなら、製本屋冥利に尽きます。
版元から一言
谷川俊太郎さんの詩と沙羅さんの木版画による美しい詩画集です。
谷川さんの詩のために作られた書体「朝靄」を使い、
美篶堂で1冊ずつ手製本しています。
美しい言葉と絵をゆっくり楽しむため
職人が丁寧に作り上げた贅沢な詩画集です。
上記内容は本書刊行時のものです。