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西鶴『誹諧独吟一日千句』研究と註解 中嶋 隆(著) - 文学通信
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西鶴『誹諧独吟一日千句』研究と註解 (サイカクハイカイドクギンイチニチセンクケンキュウトチュウカイ)

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発行:文学通信
A5判
336ページ
上製
価格 6,000円+税
ISBN
978-4-909658-98-2   COPY
ISBN 13
9784909658982   COPY
ISBN 10h
4-909658-98-X   COPY
ISBN 10
490965898X   COPY
出版者記号
909658   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年2月28日
書店発売日
登録日
2023年1月25日
最終更新日
2023年2月28日
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紹介

西鶴の俳諧はあたかも絵画における習作デッサンのように、小説の場面に転化しうるような無数のコンテクストがイメージされる――。
延宝三年、中世以前にはない量とスピードという江戸時代の商品流通に伴った、新しい価値観のなか生まれた『誹諧独吟一日千句(はいかいどくぎんいちにちせんく)』。その時代と、発想の世界を研究と註解で縦横無尽に読み解き、解き明かす。

底本は野間光辰校注『定本西鶴全集』十巻(中央公論社、1954年)を用い、『天理図書館善本叢書39 談林俳諧集』(八木書店、1978年)所収の影印を参照。【句意】【注】【付合】【鑑賞】で丁寧に読み解く。

【コンテクストの複綜が、西鶴の俳諧と浮世草子とに共通すると先に述べたが、西鶴の想像力は前句から喚起される一場面にまず集中し、そこから詞をつむぎだす句作が始まる。あたかも絵画における習作デッサンのように、小説の場面に転化しうるような無数のコンテクストがイメージされる点に、西鶴の俳諧の特徴があった。】……「研究編」より

目次



研究編

1 文化的背景
2 西鶴の俳書出版
3 『誹諧独吟一日千句』の創意
4 『誹諧独吟一日千句』の「無心所着」
5 『誹諧独吟一日千句』の付合 
6 『誹諧独吟一日千句』の小説的俳諧――『冬の日』からの照射――

註解編

凡例
西鶴『誹諧独吟一日千句』序註解
西鶴『誹諧独吟一日千句』第一註解
西鶴『誹諧独吟一日千句』第二註解
西鶴『誹諧独吟一日千句』第三註解
西鶴『誹諧独吟一日千句』第四註解
西鶴『誹諧独吟一日千句』第五註解

参考文献

索引
 句
 人名
 書名
 事項・語彙

前書きなど

【凡例】
校訂…注解にあたっては、以下の方針によった。
一、底本には野間光辰校注『定本西鶴全集』十巻(中央公論社 一九五四)を用い、『天理図書館善本叢書39 談林俳諧集』(八木書店 一九七八)所収の影印を参照した。
一、漢字は常用字体を原則にしたが、一部には異体字や旧字を用いた。
一、仮名の濁点は適宜補ったが、別な解釈が可能と思われる箇所には【注】に原文の表記を記した。
一、季のあとの( )には季語、漢数字で句数を記した。「恋」については、漢数字でその句数を記した。「月」「花」の定座については、その句に「月」「花」が詠みこまれない場合には、( )でくくった。
一、〈頭注〉は、野間光辰校注『定本西鶴全集』十巻の頭注をさす。
一、【付合】の付け物はおおむね『類舩集』に拠った。( )でくくったのは、直接句には出ないが、『類舩集』に載る、その句に関連した詞である。
一、句の順を示す略号は、以下の通りである。
  (初表)「初折」の表  (初裏)「初折」の裏 
  (二表)「二の折」の表  (二裏)「二の折」の裏
  (三表)「三の折」の表 (三裏)「三の折」の裏 
  (名表)「名残の折」の表 (名裏)「名残の折」の裏

著者プロフィール

中嶋 隆  (ナカジマ タカシ)  (

1952年、長野県生まれ。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。西鶴などの江戸時代文学を専門とする。主な研究書・注釈書に『西鶴と元禄メディア その戦略と展開』(NHKブックス、1994年/笠間書院、2011年新版)、『初期浮世草子の展開』(若草書房、1996年)、『西鶴と元禄文芸』(若草書房、2003年)、『都の錦集』(国書刊行会、1989年)、『世間子息気質・世間娘容気』(社会思想社、1990年)、『八文字屋本全集』(共編、汲古書院、1992~2013年)、『浮世祝言揃』(太平書屋、2010年)など。小説に『廓の与右衛門 控え帳』(2007年、第8回小学館文庫小説賞受賞)、『はぐれ雀』(小学館、2014年)。

上記内容は本書刊行時のものです。