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REKIHAKU 特集・いまこそ、東アジア交流史
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2021年2月26日
- 書店発売日
- 2021年2月26日
- 登録日
- 2021年1月13日
- 最終更新日
- 2021年2月26日
紹介
国立歴史民俗博物館発! 歴史と文化への好奇心をひらく『REKIHAKU』!
いまという時代を生きるのに必要な、最先端でおもしろい歴史と文化に関する研究の成果をわかりやすく伝えます。
第二号となる本書の特集は「いまこそ、東アジア交流史」。
自国中心主義、排外主義、社会分断化の潮流のなかで。
国家とそこに暮らす人々を同一視し、たがいに批評し、知らず知らずのうちに差別しあうことが当たり前になってしまった、そんな日常のなかで。未来へ進むボートをうまく操るために、特集を編みました。
大きな主語に縛られない現代社会の人々の多様なつながりに価値を見いだし、それをより良いものとして未来へつなげるために、過去の人々の交流史を振り返り、そこに糸口を探し出す。
過去の人々のつながりは、善隣友好なものだけではなく、むしろ蔑視と恐怖、不信と憎悪、そして対立と支配といった要素を多分にふくんでいる。その実態を直視しながら、さまざまな境界をまたいで交流した人々の歴史を紡いでいきます。
特集テーマは「名もなき人々の小さな日朝関係史」「中国服と近代日本」「個人を通して見る近代東アジア」「「多様性」の問い方」「対日交渉を成功させた米国外交官の苦い体験」「中世の「日本」はどんなカタチをしていたのか」「碧い海に引かれた国境線─大航海時代と琉球帝国─」「古代の刀から「人間」を見る」「ナイーブな歴史観を乗り越えながら」など。
特集以外にも、教科書には載らない歴史のこぼれ話、いま注目の博物館漫画家・鷹取ゆうの連載、浅井企画のお笑い芸人・石出奈々子の連載、フィールドワークのビジュアル記事、デジタル研究や若手研究者の記事、全国の博物館や、くらしにまつわる事物を振り返る記事、そして海外の研究記事など、盛りだくさんで歴史と文化への好奇心をひらいていきます。
執筆は、松田睦彦、澤田和人、吉井文美、原山浩介、福岡万里子、荒木和憲、村木二郎、金 宇大、高田貫太、久留島浩、鷹取ゆう、石出奈々子、川村清志、上野祥史、小池淳一、川邊咲子、橋本雄太、菅原千華、小倉慈司、内田順子、田中大喜。
歴史や文化に興味のある人はもちろん、そうではなかった人にもささる本。それが『REKIHAKU』です。年3回刊行!
目次
特集 いまこそ、東アジア交流史
1.小さくて多様な交流
名もなき人々の小さな日朝関係史
―瀬戸内漁民の朝鮮海出漁─(松田睦彦)
2.流行の裏側で
中国服と近代日本(澤田和人)
3.個人から外交をみる
個人を通して見る近代東アジア
─中国の石炭を日本に売ったイギリス人実業家─(吉井文美)
4.多様とは何か
「多様性」の問い方
─素朴さの意義とその向こう側─(原山浩介)
5.外交官のある体験
ハリスの素顔
─対日交渉を成功させた米国外交官の苦い体験─(福岡万里子)
6.境界の「曖昧さ」
中世の「日本」はどんなカタチをしていたのか?(荒木和憲)
7.琉球の国家イメージ
碧い海に引かれた国境線─大航海時代と琉球帝国─(村木二郎)
8.モノから「人間」へ
古代の刀から「人間」を見る―交流史の再構築のために─(金 宇大)
9.ナイーブな歴史観を乗り越えながら
朝鮮半島の前方後円墳を研究する、ということ(高田貫太)
特集をもっと詳しく知りたい人へ
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江戸の高札から明治の「五榜の掲示」へ(久留島浩)
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歴史研究フロントライン
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特集展示「海の帝国琉球─八重山・宮古・奄美からみた中世─」紹介(村木二郎)
SPOTLIGHT 若手研究者たちの挑戦
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歴史デジタルアーカイブ事始め
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特別企画「伝統の桜草」のご案内
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くらしの由来記
改元はいつ行われるのか?
(小倉慈司)
研究のひとしずく
市のたのしみ 第2回(内田順子)
kaleidoscope of history
A Letter by the King of Ryūkyū Preserved in the Documents of the Echizen-Shimazu Family(田中大喜)
REKIHAKUのコンセプト
歴博友の会 会員募集/歴博の学校利用
英文目次
上記内容は本書刊行時のものです。