.
【利用可】
書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
注文サイト:
在庫ステータス
在庫あり
取引情報
取引取次:
八木 ト・日・他 書店
直接取引:あり
返品の考え方:
いつでも受け付けます。取次経由は、八木書店(文学通信)岡田了解でお戻しください。
城壁
四六判
296ページ
並製
価格
2,400円+税
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年5月30日
- 書店発売日
- 2020年6月25日
- 登録日
- 2020年4月29日
- 最終更新日
- 2020年6月25日
紹介
市内に、敵の一兵たりとも、残存するを許さず。
城内にある敵兵を、徹底的に粛清せよ。以上が命令である――。
『城壁』は、南京大虐殺事件を複数の視点から描き出したばかりではなく、それをいかに歴史として残していくかを問うた最初の小説として、記憶されなくてはならない――。
南京事件を正面からとりあげた唯一の長編小説といってもよい本書を、忘却の彼方から引きずり出す。南京事件をどういう立場から、どういう言葉で残し、記憶していくのか。1964年に河出書房新社から刊行された、直木賞作家が描いた問題作『城壁』を、いま、新たに光をあてるべく、半世紀を経て遂に復刊。解説・和田敦彦(早稲田大学教授)。
【彼は考えていた。歴史というものにたいする疑惑だ。同時に、不信でもある。この南京占領は、歴史にどう書かれるだろう?ここで日本軍隊が何をやったかということを、国民も、後世の人も知らずにすぎるだろうか?(99頁)】
目次
城壁(一章~十四章)
初版あとがき
解説 榛葉英治の難民文学(和田敦彦)
上記内容は本書刊行時のものです。