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星と祭 井上 靖(作) - 能美舎
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詳細画像 0

星と祭 復刻版

発行:能美舎
四六判
厚さ39mm
636ページ
上製
価格 2,300円+税
ISBN
978-4-909623-02-7
Cコード
C0093
一般 単行本 日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2019年10月20日
書店発売日
登録日
2019年9月27日
最終更新日
2020年3月12日
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書評掲載情報

2020-02-15 朝日新聞  朝刊
2019-12-07 大法輪    1月号

重版情報

2刷 出来予定日: 2019-12-13

紹介

琵琶湖で娘を亡くした父親が、ヒマラヤでの月見や、湖岸の十一面観音をめぐるうちに心の平安を得ていく物語。今に続く、「観音ブーム」の源流、「聖地巡礼」の先駆けとも言えるこの小説は「遺体のあがらない死」という非常に現代的なテーマを取り扱った作品でもある。突然訪れる大切な人の〝もがり〟の時間をどう過ごせば良いのか。芥川賞作家の井上靖が、現代人へ伝える「愛する人の弔い方」。舞台となった近江・観音の里の住民たちによる復刊運動を経て出版。

目次

僧院/湖心/歳月/宝冠/風/ヒマラヤ/月/野分/桃と李

前書きなど

会社社長の架山は琵琶湖の遭難事故で、大切な娘を失う。娘の遺体は七年経っても上がってこない。死を受け入れられない架山は、それを「生と死」の間に存在する〝もがり〟の期間と捉え、心の中で娘との対話を始める。ある日、娘とともに死んだ青年の父親・大三浦に誘われ、琵琶湖近くの古寺で十一面観音に出会う。「観音が人間の悩みや苦しみを救うことを己に課している修行中の仏様である」と聞いた架山は、十一面観音の虜となり、湖畔の十一面観音を巡り始める。そんな中、ヒマラヤでの観月旅行に誘われ、娘と二人だけの対話を持つために、ヒマラヤ行きを決心する。月光を受け、神々しく輝く雪山に「永劫」を感じた架山は――。娘の死を「運命」と受け止め、悲しみを乗り越えようとする架山と、死者の霊を祀り「鎮魂」するためにひたすら手を合わせる大三浦。二人の父親を通して、「愛する者の弔い方」を丹念に描き切った感動の長編小説ーー。

版元から一言

舞台となった近江・観音の里の住民たちによる復刊運動を経て出版。観音にちなみ「勧進帳」で復刊資金を募る運動は毎日新聞夕刊一面、朝日新聞夕刊社会面など、各メディアで取り上げられ、出版前から注目を浴びた。
本書に登場する十一面観音を紹介する、「観音ガールと巡る 近江の十一面観音~『星と祭』復刊プロジェクト編~」(ISBN:978-4-909623-03-4)も同時発売。

著者プロフィール

井上 靖  (イノウエ ヤスシ)  (

井上 靖 (1907~1991)
北海道旭川生まれ。京都帝国大学を卒業後、大阪毎日新聞社に入社。1949(昭和24)年、小説『闘牛』で第22回芥川賞受賞、文壇へは1950(昭和25)年43歳デビュー。1951年に退社して以降、「天平の甍」で芸術選奨(1957年)、「おろしや国酔夢譚」で日本文学大賞(1969年)、「孔子」で野間文芸賞(1989年)など受賞作多数。1976年文化勲章を受章。現代小説、歴史小説、随筆、紀行、詩集など、創作は多岐に及び、次々と名作を産み出す。1971(昭和46)年から、約1年間にわたり、朝日新聞紙面上で連載された『星と祭』の舞台となった滋賀県湖北地域には、連載終了後も度々訪れ、仏像を守る人たちと交流を深めた。長浜市立高月図書館には「井上靖記念室」が設けられ、今も多くの人が訪れている。

上記内容は本書刊行時のものです。