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琉球王国は誰がつくったのか 吉成 直樹(著) - 七月社
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詳細画像 0

琉球王国は誰がつくったのか 倭寇と交易の時代

発行:七月社
四六判
344ページ
上製
価格 3,200円+税
ISBN
978-4-909544-06-3
Cコード
C0021
一般 単行本 日本歴史
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年12月20日
最終更新日
2020年1月19日
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紹介

首里城の王たちは、いったいどこからきたのか?
首里城は、15世紀初頭、尚巴志にはじまる琉球国の王城だった。
農業を基盤とし沖縄島内部で力を蓄えた豪族が、抗争の末に王国を樹立したというのが通説だが、これは真実だろうか? 政情不安定な東アジアの海では、倭寇をはじめ、まつろわぬ者たちがしのぎを削っていた。王国の成立に彼らが深く関わっていたことを多角的なアプローチから立証し、通説を突き崩す新しい琉球史を編み上げる。

目次

はじめに

第一章 グスク時代開始期から琉球国形成へ──通説の批判的検討
一 グスク時代開始期
二 農耕の開始は農耕社会の成立を意味するか
三 グスク時代初期の交易ネットワーク
四 十三世紀後半以降の中国産陶磁器の受容
五 沖縄島社会の変化と交易の活発化
六 琉球の貿易システムの転換──中国との交易の開始
七 琉球を舞台とする私貿易
八 「三山」の実体と覇権争い
九 倭寇の拠点としての「三山」
十 琉球国の形成

第二章 「琉球王国論」とその内面化──『琉球の時代』とその後
一 「琉球王国論」を読む
二 『琉球の時代』が描く歴史像と特徴
三 『琉球の時代』の意図するもの
四 その後の「琉球王国論」の展開
五 「琉球王国論」の内面化
六 仲松・高良論争──琉球王国は存在したか

結びにかえて

【補論①】三山の描写の枠組み
【補論②】『おもろさうし』にみる「日本」の位置づけ


引用・参考文献
あとがき
索引

版元から一言

2019年の火災で焼失してしまった首里城は1992年に再建されたものですが、この再建の契機となったのが「琉球王国論」と呼ばれる一連の歴史研究の成果でした。首里城の姿がそうであったように、「琉球王国論」も、研究上だけでなく、沖縄のアイデンティティーの基部となり、今なお大きな存在感をもち続けています。本書では、その「琉球王国論」を近年の考古学の成果などから再検証し、「琉球王国論」のくびきをはずすと、どのような歴史像(王国成立の前段階)が描けるかを試みたものです。首里城の再建は沖縄文化の復興でもあると思います。迂遠な方法ですが、琉球王国の成立を考える本書が、その文化的な一助になることを祈っています。

著者プロフィール

吉成 直樹  (ヨシナリ ナオキ)  (

1955年生。秋田市出身。元法政大学教授。理学博士(東京大学)。地理学、民俗学。
『琉球の成立──移住と交易の歴史』(南方新社、2011年)、『琉球王権と太陽の王』(七月社、2018年)、『琉球史を問い直す──古琉球時代論』(共著、森話社、2015年)、『琉球王国と倭寇──おもろの語る歴史』(共著、森話社、2006年)

上記内容は本書刊行時のものです。