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アメリカ空軍史から見た F-22への道──戦略空軍の誕生とベトナムでの行き詰まり 夕撃旅団(著/文) - パンダ・パブリッシング
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アメリカ空軍史から見た F-22への道──戦略空軍の誕生とベトナムでの行き詰まり (アメリカクウグンシカラミタエフニジュウニヘノミチセンリャククウグンノタンジョウトベトナムデノイキヅマリ) 巻次:上巻

趣味・実用
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A5判
縦210mm 横148mm 厚さ19mm
264ページ
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-909400-91-8   COPY
ISBN 13
9784909400918   COPY
ISBN 10h
4-909400-91-5   COPY
ISBN 10
4909400915   COPY
出版者記号
909400   COPY
Cコード
C0031  
0:一般 0:単行本 31:政治-含む国防軍事
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2020年3月
書店発売日
登録日
2020年2月14日
最終更新日
2020年3月3日
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紹介

■究極の制空戦闘機F-22は、どのように生み出されたのか。
 その背景を、アメリカ空軍の成り立ちまで遡って考察していく1冊

・アメリカ空軍を変えた“戦略爆撃の父”とは?
・なぜドイツ高射砲は米英爆撃機を苦しることができたのか
・実はみんな知らない戦闘機の科学──衝撃波、エリアルール1号/2号とは何か
・なぜアメリカ空軍の戦闘機開発は迷走したのか

■【新視点】カタログデータでは分からない、戦闘機の本質が見えてくる!

アメリカ陸軍航空隊は第二次世界大戦で成功を収めて念願の独立を果たしますが、その後、その特殊性ゆえに迷走を続け、ベトナム戦争では戦える戦闘機がなくて海軍機を借り、それでも北ベトナム軍機に辛酸を舐めることになりました。

なぜアメリカ空軍がそのような特殊な空軍となったのか、
それぞれの戦闘機が何を目指し、なぜアメリカ空軍が迷走することになったのか、をアメリカ空軍史全体から考察していきます。
なぜこの機体がつくられたのか、なぜこの性能が求められたのかは、その機体だけを見ても分かりにくいのですが、歴史全体から通して見ていくことで見えてくるものがあるはずです。

またそのなかで、超音速機は衝撃波をどうやって克服しているかや、エネルギー機動性理論とは何か、ステルスがどう発展してきたかなど、ややこしい内容なので意外とミリタリーファンが知っているようで知らなかったテーマについてもやさしく噛み砕いて解説しています。

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【注意】
上巻ではF-22やジョン・ボイドは登場しません。
なお、下巻では“変人&天才”ジョン・ボイドが現れ、エネルギー機動性理論をもとにF-15やF-16といった傑作機を生み出す原動力となり、その流れがF-22へと繋がっていくところまでを描きます。
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■戦闘機の進化の歴史は、レーダーとの戦いの歴史だった!?

「戦闘機の敵は戦闘機」と考えがちですが、戦闘機(軍用機)が恐怖心をいただき、設計のうえで常に念頭においていたのはレーダー管制された高射砲や地対空ミサイルの存在でした。
つまり、戦闘機の天敵は戦闘機ではなく、地対空兵器だったのです。

古くはドイツの高射砲部隊から始まって、ベトナム戦争の地対空ミサイルに苦しめられたアメリカ空軍機はそれらから逃れるために、高速性や機動性を追求するなどの成長を遂げてきました。本書ではその歴史を追います。

■アメリカ空軍を変えた二人の天才

前半(上巻)で登場する天才の一人は、“戦略爆撃の父”ハロルド・ジョージです。
極めて知名度が低いですが、未熟だったドゥーイエの理論を発展させて「戦略爆撃理論」を確立し、第二次世界大戦ではドイツや日本の足腰を叩いて、連合国の勝利とアメリカ空軍の独立に大きく貢献しました。
彼の理論が、前半のアメリカ空軍の軸となったのです。

本文 約20万字
図版 166点収録

目次

第一章 なぜアメリカだけが戦略爆撃を成功させたか
1 「空軍独立の早道」として必要とされた戦略爆撃
2 〝戦略爆撃の生みの親〟ハロルド・ジョージ
3 僥倖を得て採用された戦略爆撃計画
4 悲願の独立を果たしたアメリカ空軍
5 アメリカ全軍の中枢へと成長する戦略爆撃空軍

第二章 レーダーが変えた戦争のあり方
1 脅威だったドイツの高射砲部隊
2 ドイツ高射砲部隊の内実
3 ドイツのレーダーと8.8センチ高射砲の実力
4 合理的だったドイツのレーダー対空システム
5 大戦中すでに行なわれていた英独の電子戦
6 戦略爆撃を殺した対空レーダーシステムの発展

第三章 超音速飛行の科学──なぜ現代戦闘機はデルタ翼ばかりなのか
1 ジェット機の大きな壁となった「衝撃波」とは何か
2 遷音速飛行の壁と後退翼の登場
3 なぜ現代戦闘機のほとんどがデルタ翼なのか
5 超音速の壁を超える技術1──アフターバーナーと空気取入れ口
6 超音速の壁を超える技術2──エリアルール

第四章 戦闘機氷河期の始まり
1 空戦を意識していたジェット機の黎明期
2 重要性を増してきた全天候型迎撃機の存在
3 迷走した全天候型迎撃機たち

第五章 悪夢のセンチュリーシリーズ
1 迷走を重ねたアメリカ空軍の戦闘機開発
2 センチュリーシリーズの分類
3 全天候型迎撃機を無価値にしたスプートニク・ショック
4 マクナマラによる混乱とベトナムでの洗礼

著者プロフィール

夕撃旅団  (ユウゲキリョダン)  (著/文

夕撃旅団(ゆうげきりょだん)
管理人アナーキャが主催するウェブサイト。興味が向いた事柄を可能な限り徹底的に調べ上げて掲載している。著書に『ドイツ電撃戦に学ぶ OODAループ「超」入門』(パンダ・パブリッシング)がある。

上記内容は本書刊行時のものです。