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鷹の台の黄昏 森 魚名(著) - 静人舎
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鷹の台の黄昏 (タカノダイノタソガレ)

文芸
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発行:静人舎
4-6
縦188mm 横128mm 厚さ25mm
重さ 420g
448ページ
並製
定価 2,700円+税
ISBN
978-4-909299-23-9   COPY
ISBN 13
9784909299239   COPY
ISBN 10h
4-909299-23-8   COPY
ISBN 10
4909299238   COPY
出版者記号
909299   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2023年4月25日
書店発売日
登録日
2023年4月13日
最終更新日
2023年4月24日
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紹介

1970年代と80年代の東京を背景に、女性との関係を主軸に据え、主人公の知的遍歴、読書と研究の体験を重層的に織り交ぜた小説二篇。「聖処女讃歌」は吉行淳之介の『夕暮まで』を、「鷹の台の黄昏」は田山花袋の『蒲団』を彷彿とさせるものがあり、作者森魚名のダンディズム、「やさしさ」、廉直さがよく表れ、欲望を無理やり発動しない、積極的に対象と関わろうとしないナルシシズム、オナニズム、あるいは孤独なエゴイズムと表裏一体となった物語となっている。作中に「窃視」という言葉も自己言及的に使われているように、この2篇は自分史の体裁をとった「孤独な窃視者の夢想」でもある。

目次

鷹の台の黄昏
聖処女讃歌★ヴァージン・ブルース
自分史を仮構する・森魚名論(谷川渥)

前書きなど

●本書解説「自分史を仮構する・森魚名論」(谷川渥)より
 森魚名の魅力、そのダンディズム、「やさしさ」、正直さ、廉直さは、欲望を無理やり発動しない、積極的に対象と関わろうとしないナルシシズム、オナニズム、あるいは孤独なエゴイズムと表裏一体のものである。どこかに「窃視」という言葉も自己言及的に使われていたと思うが、ここに拙著のタイトルを援用させてもらうなら、自分史の体裁をとった本書を「孤独な窃視者の夢想」と呼びかえることもできそうである。
 いずれにせよ、「鷹の台の黄昏」の最後の一文こそ、安達史人=森魚名の実存の真骨頂を示していると言わねばならないだろう。「ただ、呼吸し、水割りを飲み、読書だけは終わることなく続き、追憶の感情の中で、ともかく〈生存〉を続けているだけなのであった」

著者プロフィール

森 魚名  (モリ ウオナ)  (

1943年生まれ
東京藝術大学美術学部芸術学科卒業
◉雑誌編集歴
「武蔵野美術」(武蔵野美術大学季刊誌)編集主幹
「游魚」(木の聲舎)編集・発行人
◉著書(研究書)
『神々の悲劇─ギリシア神話世界の光と闇』(北宋社)、『日本文化論の方法─異人と文学』、『漢民族とはだれか─古代中国と日本列島をめぐる民族・社会学的視点』(右文書院)、『東国武士政権――日記「玉葉」が伝えた鎌倉幕府の展開と、悲劇の武士たち』、『天皇学入門――われわれ日本人は、天皇をどう捉えてきたのか』(批評社)
◉著書(小説)
『偽装恋愛★ある痴人の告白』、『処女幻想譚★続・ある痴人の告白』(彩流社)
◉共著
『言葉空間の遠近法─安達史人インタビュー集』、『金石範《火山島》小説世界を語る!』(右文書院)、『大衆としての現在』、『吉本隆明ヴァリアント』(北宋社)

上記内容は本書刊行時のものです。