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踊らなきゃやってられなかった頃
ブラック・パフォーマンスを讃えて
完結
- 初版年月日
- 2026年10月17日
- 発売予定日
- 2026年10月29日
- 登録日
- 2026年9月22日
- 最終更新日
- 2026年10月13日
紹介
おまえが神話じゃなきゃ、だれのリアリティを生きてるんだ?
おまえがリアリティじゃなきゃ、だれの神話を生きてるんだ?――サン・ラ
私たちの生について考え、あなただけの世界について語りなさい。物語を作りなさい。――トニ・モリスン
ジョセフィン・ベイカー。アレサ・フランクリン。『ソウル・トレイン』。マイケル・ジャクソン。ビヨンセ。スパイク・リー。エレイン・ブラウン。オクテイヴィア・バトラー。トレイヴォン・マーティン。ジョージ・フロイド。
不可視とされた、すべての黒い体と魂たち。
――みんな、踊らなきゃやってられなかった。
2021年全米図書賞ロングリスト選出。
踊り、歌い、演じ、書き、生きのびて、弔い、記憶する――。
最注目の詩人/批評家が個人史の痛みとともに綴る、抵抗の技法としてのブラック・パフォーマンス論集。
【出版元より】
Borderland Booksは、わたしたちの周りに幾重にも存在する境界を、ともに生きるための変容の経由地にする言葉を探すレーベルです。
『踊らなきゃやってられなかった頃』はアメリカ在住ブラック・ムスリムの詩人/文化批評家によるパフォーマンス論集であり、同時に著者個人の痛みや喪失、暴力への恐怖や衝動を描くエッセイです。
本作が描くのは遠くから俯瞰する「差別問題」ではなく、当事者が日々体感する心身の緊張、速まる動悸、暴力による苦痛や死、自分という存在をその風景ごと抹消していくような政治・経済の圧力、そしてその時空から逃れようと身をよじるように踏み出されるダンスのステップ、舞台や路上で張り上げられる声、筆をとる手や振るわれる拳といった、生きている心身がレイシズムに対峙することの集積としての「ブラックネス」です。誰もが持つこうした身体性を思うことが、レイシズムに抗う人びとと日本の読者との間に橋をかけうると考え、邦訳刊行します。
目次
ムーブメントⅠ 奇跡を演じること
踊らなきゃやってられなかった頃/マラソンとトンネル/帰郷(ホームゴーイング)について/アレサへのエピローグ
ムーブメントⅡ 懐疑を中断して
踊らなきゃやってられなかった頃/これはすべてのマジカル・ニグロへ捧げる/ブラックフェイスを見つめる十六の視線/手足の確かな、不確かな動きについて/宇宙にいるブラックたちについての九つの考察
ムーブメントⅢ 国家/起源の問題について
踊らなきゃやってられなかった頃/ジョセフィン・ベイカーの記念碑はどれだけ大きくても足りない/スペードのゲームであんまり勝ったことがないってことは言ってもいいと思う/ドン・シャーリーの好きなところ/メリー・クレイトンにバラの花を/ビヨンセはスーパーボウルに出演し、僕はイヤだった仕事のことを思った
ムーブメントⅣ 近さの解剖学/血を追いかけて
踊らなきゃやってられなかった頃/ダンスムーブからはじまるビーフもある/恐怖:ある王座/優しさのパフォーマンスについて/ドアに板を打ちつけろ、壁をぶっ壊せ
ムーブメントⅤ 記憶するという使命
もうむりには踊らなかった頃
訳者あとがき 榎本空
寄稿:ソウル・ミュージックに寄せて 高橋一(思い出野郎Aチーム)
上記内容は本書刊行時のものです。



