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ぼくらの「アメリカ論」
- 初版年月日
- 2024年10月23日
- 発売予定日
- 2024年10月16日
- 登録日
- 2024年9月12日
- 最終更新日
- 2024年9月12日
紹介
分断が進み、ますます混沌とする世界情勢。11月のアメリカ大統領選が話題となる一方、「アメリカ」をどう捉えたらいいのかわからない状況が続いています。
危機感を抱いた青木真兵さん(人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーター)の呼びかけに、米国で生まれ育った建築家の光嶋裕介さん、米文学を研究する白岩英樹さんが賛同。2023年10月、それぞれが自らの中の「アメリカ」を問い直すリレーエッセイが始まりました。
「生き直し」の先駆者、公平性にもとづく自由な社会、ヨーロッパの支流としての新しい国……3人が抱くアメリカのイメージは、対話を重ねるほどに深化し、ぶつかり、離れたかと思うとまた1つになっていきます。読むうちに、「自分にとってのアメリカ」がやさしく揺さぶられ、世界を見る目が更新される--今このときに多くの人に届けたい、真摯で率直な全18回の対話集です。
ぼくたちの「未来を見る目」には、「アメリカ的なるもの」が標準装備されているのに、今、自分の中の「アメリカ」と現実の「アメリカ」は、あまりにかけ離れている。--青木真兵
世界は今、空間的にも、時間的にも、引き裂かれている。心の目で世界と対話し、希望の光を建築に宿すことはできるだろうか。二つの言語(自我)を往来しながら、跳躍を重ねる対話をしてみたい。--光嶋裕介
なぜいまさらアメリカなのか。それは、彼の地がいまなお「未完」の革命を繰り返す「生き直し・再生(rebirth)」の場であり続けているからである。--白岩英樹
目次
はじめに 青木真兵
1 生き直しのヒントを探す旅へ 白岩英樹
2 小さな跳躍を重ねて、獲得する大きな自由 光嶋裕介
3 僕の人生に「アメリカ」は関係がないと思っていた 青木真兵
4 「移民国家」アメリカ--「文明人」はどちらなのか 白岩英樹
5 「アメリカ」をどこから見るべきか 青木真兵
6 オフィスビルという欲望の建築の終焉 光嶋裕介
7 戦争と分断に抗って「線路」を延ばす 白岩英樹
8 アメリカの「自由と民主主義」が抱えるもの 青木真兵
9 フラーから考える建築家の倫理 光嶋裕介
10 What Are You Standing On? 白岩英樹
11 食糧から見る、アメリカの現在地 青木真兵
12 モグラの手つきで--抵抗と連帯の詩学へ 白岩英樹
13 自然と対峙した完全芸術家のまなざし 光嶋裕介
14 「ちょうどよく」とどめる精神で 青木真兵
15 沈黙と光を愛した遅咲きの建築家 光嶋裕介
16 同じ筏のうえで--あなたはわたしになったあなたを殺せない 白岩英樹
17 原爆、安保、沖縄 青木真兵
18 終わらない会話のために 光嶋裕介
おわりに 白岩英樹
上記内容は本書刊行時のものです。