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ぼくらの「アメリカ論」 青木真兵(著/文) - 夕書房
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ぼくらの「アメリカ論」 (ボクラノアメリカロン)

社会一般
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発行:夕書房
四六判
縦190mm 横130mm 厚さ24mm
重さ 320g
280ページ
定価 2,000円+税
ISBN
978-4-909179-11-1   COPY
ISBN 13
9784909179111   COPY
ISBN 10h
4-909179-11-9   COPY
ISBN 10
4909179119   COPY
出版者記号
909179   COPY
Cコード
C0036  
0:一般 0:単行本 36:社会
出版社在庫情報
不明
初版年月日
2024年10月23日
発売予定日
登録日
2024年9月12日
最終更新日
2024年9月12日
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紹介

分断が進み、ますます混沌とする世界情勢。11月のアメリカ大統領選が話題となる一方、「アメリカ」をどう捉えたらいいのかわからない状況が続いています。
危機感を抱いた青木真兵さん(人文系私設図書館ルチャ・リブロキュレーター)の呼びかけに、米国で生まれ育った建築家の光嶋裕介さん、米文学を研究する白岩英樹さんが賛同。2023年10月、それぞれが自らの中の「アメリカ」を問い直すリレーエッセイが始まりました。
「生き直し」の先駆者、公平性にもとづく自由な社会、ヨーロッパの支流としての新しい国……3人が抱くアメリカのイメージは、対話を重ねるほどに深化し、ぶつかり、離れたかと思うとまた1つになっていきます。読むうちに、「自分にとってのアメリカ」がやさしく揺さぶられ、世界を見る目が更新される--今このときに多くの人に届けたい、真摯で率直な全18回の対話集です。

ぼくたちの「未来を見る目」には、「アメリカ的なるもの」が標準装備されているのに、今、自分の中の「アメリカ」と現実の「アメリカ」は、あまりにかけ離れている。--青木真兵

世界は今、空間的にも、時間的にも、引き裂かれている。心の目で世界と対話し、希望の光を建築に宿すことはできるだろうか。二つの言語(自我)を往来しながら、跳躍を重ねる対話をしてみたい。--光嶋裕介

なぜいまさらアメリカなのか。それは、彼の地がいまなお「未完」の革命を繰り返す「生き直し・再生(rebirth)」の場であり続けているからである。--白岩英樹

目次

はじめに 青木真兵

1 生き直しのヒントを探す旅へ 白岩英樹
2 小さな跳躍を重ねて、獲得する大きな自由 光嶋裕介
3 僕の人生に「アメリカ」は関係がないと思っていた 青木真兵
4 「移民国家」アメリカ--「文明人」はどちらなのか 白岩英樹
5 「アメリカ」をどこから見るべきか 青木真兵
6 オフィスビルという欲望の建築の終焉 光嶋裕介
7 戦争と分断に抗って「線路」を延ばす 白岩英樹
8 アメリカの「自由と民主主義」が抱えるもの 青木真兵
9 フラーから考える建築家の倫理 光嶋裕介
10 What Are You Standing On? 白岩英樹
11 食糧から見る、アメリカの現在地 青木真兵
12 モグラの手つきで--抵抗と連帯の詩学へ 白岩英樹
13 自然と対峙した完全芸術家のまなざし 光嶋裕介
14 「ちょうどよく」とどめる精神で 青木真兵
15 沈黙と光を愛した遅咲きの建築家 光嶋裕介
16 同じ筏のうえで--あなたはわたしになったあなたを殺せない 白岩英樹
17 原爆、安保、沖縄 青木真兵
18 終わらない会話のために 光嶋裕介

おわりに 白岩英樹

著者プロフィール

青木真兵  (アオキシンペイ)  (著/文

1983年生まれ、埼玉県浦和市(現さいたま市)に育つ。「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」キュレーター。博士(文学)。社会福祉士。2014年より実験的ネットラジオ「オムライスラヂオ」の配信をライフワークとしている。2016年より奈良県東吉野村で自宅を私設図書館として開きつつ、執筆活動などを行っている。著書に『武器としての土着思考 僕たちが「資本の原理」から逃れて「移住との格闘」に希望を見出した理由』(東洋経済新報社)、『手づくりのアジール─土着の知が生まれるところ』(晶文社)、妻・青木海青子との共著に『彼岸の図書館─ぼくたちの「移住」のかたち』(夕書房)、『山學ノオト』シリーズ(エイチアンドエスカンパニー)、光嶋裕介との共著に『つくる人になるために 若き建築家と思想家の往復書簡』(灯光舎)がある。

光嶋裕介  (コウシマユウスケ)  (著/文

1979年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。建築家。一級建築士。博士(建築学)。早稲田大学理工学部建築学科修了。ドイツの建築設計事務所で働いたのち2008年に帰国、独立。建築作品に内田樹氏の自宅兼道場《凱風館》、《旅人庵》、《森の生活》、《桃沢野外活動センター》など。著書に『ここちよさの建築』(NHK出版 学びのきほん)、『これからの建築―スケッチしながら考えた』『つくるをひらく』(ミシマ社)、『建築という対話 僕はこうして家をつくる』(ちくまプリマー新書)、『増補 みんなの家。―建築家一年生の初仕事と今になって思うこと』(ちくま文庫)などがある。

白岩英樹  (シライワヒデキ)  (著/文

1976年、福島県郡山市生まれ。高知県立大学文化学部/人間生活学研究科准教授。専門はアメリカ文学、比較思想、比較芸術。早稲田大学卒業後、AP通信などの勤務を経て、大阪芸術大学大学院芸術文化研究科博士後期課程修了。博士(芸術文化学)。2020年4月より高知市に在住。著書に『講義 アメリカの思想と文学――分断を乗り越える「声」を聴く』(白水社)、共著に『ユニバーサル文学談義』(作品社)、翻訳書にキャスリーン・マシューズ『祝福の種――新しい時代の創世神話』(作品社)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。