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したてやのサーカス
- 初版年月日
- 2020年12月4日
- 書店発売日
- 2020年12月2日
- 登録日
- 2020年11月2日
- 最終更新日
- 2020年11月2日
紹介
「これはひとつの、社会運動です」
――音楽家の一言に導かれ、私は「仕立て屋のサーカス」をめぐる旅に出た。
音、布、光がざわめき、すべてが溶け合う舞台は、いかにして生まれたか。
インタビューと対談で紐解く、舞台芸術集団の誕生と現在。
音楽家・曽我大穂とガンジー(CINEMA dub MONKS)、服飾家・スズキタカユキ(suzuki takayuki)らによる現代サーカスグループ「仕立て屋のサーカス」は、2014年の結成以来、1000年先まで残る舞台芸術の萌芽を求めて実験を続け、独自の世界観が国内外で喝采を浴びてきました。
本書では、演劇でもダンスでもライブでもなく、そのすべてでもある公演の秘密を探るべく、メンバーや関係者、さらには彼らの公演に魅了されてきたアーティストたちへのインタビューを敢行。
知られざるグループ誕生秘話や、メンバーそれぞれが「仕立て屋のサーカス」に込めた思い。そしてミロコマチコ、石川直樹、原田郁子、中嶋朋子、小金沢健人、青柳拓次、関根光才らの公演体験をとおし、「仕立て屋のサーカス」の多様な世界が立ち上がってきます。
総勢22名の語りから見えてきたのは、私たちを縛るあらゆるものから解き放つ、自由で風通しのよい「許された空間」でした。
これは、生きづらさを抱えたすべての人に贈る、自分自身の物語を生きるためのアイデアとエールが詰まったおはなし集です。
目次
はじまり
どこにも寄りかからず、すべてを含んだここにしかない景色 曽我大穂
精神性を感じる祝祭 石川直樹
許されている場所 ミロコマチコ×曽我大穂
もっといいやり方を探している 原田郁子×曽我大穂
別世界へ飛べる装置 小金沢健人
野原に建てる自分たちの小屋 関根光才
多様なまま共にあること スズキタカユキ
破壊の後に見える「美しさ」 西谷真理子×スズキタカユキ
すべてが溶け合う循環型の舞台 納谷新
あの場所にいられる 植田浩平
「すみっちょ」を楽しむレッスン ガンジー
ルールのないところから立ち上がる核心 中嶋朋子×曽我大穂
気の抜けないスリリングな舞台 青柳拓次×曽我大穂
あのとき飛び込んでよかった 手島すみれ
発酵し続ける生命体 勝見淳平
古代と現代をつなぐ非日常空間 渡辺敬之
人生の本質を追体験する小屋 石田悠介
名前を持たない旅人たち マテオ・フェイホー
妥協のない手づくり集団 小寺史郎
手探りでつくりあげるよろこび 大神崇
強度のある表現と長く続くルールを求めて 曽我大穂
七年目のディスカッション 曽我大穂×スズキタカユキ
それから
仕立て屋のサーカスのあゆみ
出店者リスト
上記内容は本書刊行時のものです。