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テイキング・ターンズ HIV/エイズケア371病棟の物語
原書: TAKING TURNS
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2022年1月14日
- 書店発売日
- 2022年1月14日
- 登録日
- 2021年11月26日
- 最終更新日
- 2022年1月14日
紹介
人は誰しもかわりばんこ(テイキング・ターンズ)。
感染症と向き合った人々の歴史を今に生かす。
1990年代前半のアメリカ。HIV/エイズに特化した緩和ケア病棟として創設された371病棟では、死と隣あわせの患者と接する日常が繰り広げられ、ときには、エイズに対する恐怖がパニックを引き起こしていた。
1994年から2000年まで、HIV/エイズ緩和ケア病棟で看護師として勤務した著者の回想録でもあり、当時の貴重な証言の記録でもある、グラフィック・ノベルの意欲作。
前書きなど
それでさ、ずっと君に聞きたかったことがあるんだ
僕たちはどんなふうに死ぬのかな?
これまで君はたくさんの死に立ち会ってきたんだよね?
最期の時、僕は一体どうなってしまうんだろう?
版元から一言
本書は著者自身による1994年から2000年までのHIV/エイズケア病棟での看護師勤務経験に基づく回想録(グラフィック・メモワール)であり、さまざまな関係者の証言を織り交ぜて製作された「グラフィック・ドキュメンタリー」としての側面も併せ持つ意欲作。
HIV/エイズに特化した緩和ケア病棟として創設された371病棟では、死と隣り合わせの患者と接する日常がくりひろげられています。エイズに対する恐怖がパニックを引き起こしていた1990年代当時の貴重な証言の記録にもなっています。担当患者が数か月から数年で亡くなってしまう中での看取りを、新米看護師がどのように感じ、どのように向き合っていたのかも読みどころです。
タイトルである「テイキング・ターンズ(Taking Turns)」には「代わりばんこに」という意味が込められていますが、医療従事者も含めて誰しもが患者の立場になりうることを表しています。著者が推進する「グラフィック・メディスン」は、医療をめぐる包括的な概念でありコミュニケーション・ツールとして医療現場にマンガを導入する試みでもあります。マンガを媒介に医療や健康について物語る「順番(ターン)」は読者である私たちにも開かれているのでしょう。
上記内容は本書刊行時のものです。