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ジュリアンはマーメイド
原書: Julian Is a Mermaid
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2020年5月30日
- 書店発売日
- 2020年6月22日
- 登録日
- 2020年4月22日
- 最終更新日
- 2024年10月9日
受賞情報
ボローニャ・ラガッツィ賞、ストーン・ウォール賞大賞ほか
紹介
表情豊かな美しい絵で描かれた
人魚になりたかったぼく、ジュリアンの物語
おばあちゃんと行ったプールの帰り道、ジュリアン少年は地下鉄に乗っていました。人魚が大好きなジュリアンは、おしゃれな人魚の格好をしている女性3人に見とれて、おばあちゃんに打ちあけます。「ぼく、人魚なんだ」。たちまちジュリアンは想像の世界へ入りこみ、人魚になりました!
おばあちゃんに声をかけられ想像の世界からもどったものの、ジュリアンは家に帰るなり身近な物をつかって人魚に変身して満足します。けれど、おばあちゃんには不評のようで、ジュリアンはがっかり。「ぼく、人魚の格好をしちゃいけないのかな……?」
ところが、人魚の姿のまま外へ出ようとおばあちゃんに誘われ、おっかなびっくり出かけてみると、さきほど見かけた人魚姿のお姉さんたちをはじめ、海の生き物に扮した色鮮やかな人たちのパレードが!そこでジュリアンは……。
ボローニャ・ラガッツィ賞(伊)、ストーン・ウォール賞大賞(米)受賞作品。
版元から一言
【作品の背景と魅力】
ニューヨークのコニーアイランドで毎年行われるパレードが舞台です。おばあちゃんとふたりで行動していることから共働き世帯を想像させます。
本作の主要テーマはLGBTQであるとともに、ジェンダーにとらわれない、自分の気持ちを大切にすることが描かれています。また、ジュリアンが想像のなかで人魚になる場面をはじめとする色鮮やかで美しい絵が本書の最大の魅力といえます。
作者のジェシカ・ラブはニューヨーク在住のイラストレーターであり、俳優でもあります。本作は、50代になってからトランス移行された友人との会話をきっかけに生まれたそうです。人魚はトランス・アイコンとされているとか。また、はじめての絵本作りに試行錯誤するなかで、主人公ジュリアンの肌色に合うようにと、白い紙ではなく茶色のクラフト紙を選んだと語っています。
【受賞歴】
(アメリカ)
・LGBTをテーマにした作品に贈られるストーン・ウォール賞大賞受賞
・その年にデビューした絵本作家・画家に贈られるエズラ・ジャック・キーツ賞の画家部門オナー
・ボストングローブ紙2018年ベスト
・パブリッシャーズウィークリー紙記事"Booksellers' Favorite Titles of 2018" 1位
(イギリス)
・子どもたちが選ぶCHILDREN’S & TEEN CHOICE BOOK AWARDSオナー(幼稚園から2年生までの部)
・ケイト・グリーナウェイ賞ショートリスト
・ウォーターストーンズ児童文学賞ショートリスト
・Klaus Flugge Prize大賞受賞
(イタリア)
・ボローニャ・ラガッツィ賞オペラプリマ部門受賞
(スペイン)
・大手新聞「El pais」紙の2018年ベスト児童書の1冊に選出
関連リンク
上記内容は本書刊行時のものです。