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世界を変えた勇気
自由と抵抗51の物語
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2019年4月15日
- 書店発売日
- 2019年4月15日
- 登録日
- 2019年1月15日
- 最終更新日
- 2021年3月24日
紹介
世界を取材し、日本各地で市民に行動を呼びかけるジャーナリストが、抑圧や人権侵害とたたかった人々の経験をまとめました。わが身におよぶ不利益をかえりみず行動した人々の物語が、全51話、世界7地域(南米、中米・カリブ、米国、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本)に分けて綴られています。本文には温かみのあるイラストを多数使用しました。
日々接する憂鬱なニュースにうんざりしている日本人に、あきらめなければ明日はよくなる、だれにでもできることがある、と語りかけます。著者は元朝日新聞記者。
目次
[1]沈黙しない、あきらめない(南米)
歓喜の歌(チリ)
明るい野党共闘(チリ)
「NO!」という声をあげた市民(チリ)
獄中のタイプライター(チリ)
法王と青年(チリ)
五月広場の母たち(アルゼンチン)
救世主の町(ペルー)
カーニバルはデモだ(ブラジル)
「憲法」を買う若い母親(ベネズエラ)
米軍を撤退させた折鶴(エクアドル)
[2]おおらかに前を向いて(中米・カリブ諸国)
本当の「積極的平和」主義(コスタリカ)
だれもが愛される権利がある(コスタリカ)
民衆とともに生きた神父(ニカラグア)
基地を撤退させたカリブの沖縄(プエルトリコ)
逃亡奴隷の共和国(ジャマイカ)
歌って踊って陽気な革命(キューバ)
大国を翻弄するしたたかさ(キューバ)
ピンチをチャンスに(キュ―バ)
[3]孤立することを恐れず(米国)
たった一人の闘い(米国)
兵士の忠誠心(米国)
名優の勇気と情熱(米国)
世界が驚いた当選(米国)
[4]つながることで力が生まれる(ヨーロッパ)
連帯の力(ポーランド)
30万のVサイン(チェコ)
市街戦の中で(ルーマニア)
歴史を動かした一声(ルーマニア)
つながった人間の鎖(バルト三国)
歌う革命(バルト三国)
命のビザ(リトアニア)
過去と決別するための記憶(ドイツ)
原発を止めた憲法の力(オーストリア)
[5]受けつがれる抵抗の精神(アフリカ)
アラブの女性力(チュニジア)
君の瞳に乾杯(モロッコ)
アフリカ沖の憲法9条(モロッコ)
立ちあがった若者(エジプト)
[6]望むものは自分で勝ち取る(アジア)
花束ではなく火柱を(韓国)
闘う新聞の創刊(韓国)
元気の秘密(韓国)
歌とスマートフォンと民衆総決起(韓国)
モグラになってでも抵抗する(ベトナム)
毅然たる小国(ベトナム)
人民の軍隊(ベトナム)
闘うクジャク(ミャンマー)
クリエイティブな発想で基地撤去(フィリピン)
原発から自然エネルギーへ(フィリピン)
飢餓の島の夜明け(フィリピン)
和解は人と人のつながりから(中国)
[7]「ないものねだり」をやめて「あるもの探し」(日本)
沖縄戦の歴史に学ぶ
国はあとからついてくる
自由は土佐の山間より出づ
グチを自治に変えよう
目次
[1]沈黙しない、あきらめない(南米)
歓喜の歌(チリ)
明るい野党共闘(チリ)
「NO!」という声をあげた市民(チリ)
獄中のタイプライター(チリ)
法王と青年(チリ)
五月広場の母たち(アルゼンチン)
救世主の町(ペルー)
カーニバルはデモだ(ブラジル)
「憲法」を買う若い母親(ベネズエラ)
米軍を撤退させた折鶴(エクアドル)
[2]おおらかに前を向いて(中米・カリブ諸国)
本当の「積極的平和」主義(コスタリカ)
だれもが愛される権利がある(コスタリカ)
民衆とともに生きた神父(ニカラグア)
基地を撤退させたカリブの沖縄(プエルトリコ)
逃亡奴隷の共和国(ジャマイカ)
歌って踊って陽気な革命(キューバ)
大国を翻弄するしたたかさ(キューバ)
ピンチをチャンスに(キュ―バ)
[3]孤立することを恐れず(米国)
たった一人の闘い(米国)
兵士の忠誠心(米国)
名優の勇気と情熱(米国)
世界が驚いた当選(米国)
[4]つながることで力が生まれる(ヨーロッパ)
連帯の力(ポーランド)
30万のVサイン(チェコ)
市街戦の中で(ルーマニア)
歴史を動かした一声(ルーマニア)
つながった人間の鎖(バルト三国)
歌う革命(バルト三国)
命のビザ(リトアニア)
過去と決別するための記憶(ドイツ)
原発を止めた憲法の力(オーストリア)
[5]受けつがれる抵抗の精神(アフリカ)
アラブの女性力(チュニジア)
君の瞳に乾杯(モロッコ)
アフリカ沖の憲法9条(モロッコ)
立ちあがった若者(エジプト)
[6]望むものは自分で勝ち取る(アジア)
花束ではなく火柱を(韓国)
闘う新聞の創刊(韓国)
元気の秘密(韓国)
歌とスマートフォンと民衆総決起(韓国)
モグラになってでも抵抗する(ベトナム)
毅然たる小国(ベトナム)
人民の軍隊(ベトナム)
闘うクジャク(ミャンマー)
クリエイティブな発想で基地撤去(フィリピン)
原発から自然エネルギーへ(フィリピン)
飢餓の島の夜明け(フィリピン)
和解は人と人のつながりから(中国)
[7]「ないものねだり」をやめて「あるもの探し」(日本)
沖縄戦の歴史に学ぶ
国はあとからついてくる
自由は土佐の山間より出づ
グチを自治に変えよう
前書きなど
はじめにこれまで新聞記者を40年、そしてフリーのジャーナリストを5年、計45年ジャーナリストとして仕事をし、世界82か国を取材しました。そこで見たのは、独裁や抑圧、差別や貧困といった劣悪な状況に置かれている人びとが、人間としての誇りをもち、自由を求め、だれもが輝ける社会をつくろうと努力する姿でした。
ひるがえって、いまの日本で若者に話しかけると、「なんだかんだ言っても日本が一番」「特に世界のことを知りたいとは思わない」といった言葉が多く返ってきます。
自分の社会が一番というのは傲慢です。知ろうとすることをやめるのは、知性をもった人間であることを放棄することです。
アメリカには特派員として3年近く住みましたが、アメリカに長く住んでいる日本人がこう言いました。「日本人は文句を言うだけ。アメリカ人は文句を言う前に行動する」
残念ながらその通りです。文句を言うだけで何もしなければ、社会は変わりません。
日本で長く取材してきたドイツ人の記者が最近、帰国しました。そのさい彼は、「昔の日本は前向きだった。いまはあらゆる面で後退している。会議など、最初から結論が決まっているようなものばかりだ。悲しい気持ちで日本を去らなくてはなりません」と言いました。
また、「戦後のドイツは民主主義を贈り物ととらえて活かそうとした。日本は押しつけととらえて形だけのものにした」とも苦言を呈しました。
いま、世界も日本も大きく変わりつつあります。市民がより良い社会をめざすことをあきらめ、政治に無関心になってしまったら、状況はいっそうひどくなります。
でも、変えようと思えば変えられます。変えようとする意志をもち、それを行動に移せば、世の中は変わります。
この本に書いたのは、行動した人びと、世界を変えた勇気の物語です。世の中何かおかしいと思うけれど、何がおかしいのかわからない。何かしたいけれど、どうしたらいいか見当がつかない。そんな思いをもっている人にこそ読んでいただきたいと思います。一人ひとりが自分にできることを見つけて行動すれば、社会を変えることができます。
版元から一言
世界を取材し、日本各地で市民に行動を呼びかけるジャーナリストが、抑圧や人権侵害とたたかった人々の経験をまとめました。わが身におよぶ不利益をかえりみず行動した人々の物語が、全51話、世界7地域(南米、中米・カリブ、米国、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、日本)に分けて綴られています。本文には温かみのあるイラストを多数使用しました。
日々接する憂鬱なニュースにうんざりしている日本人に、あきらめなければ明日はよくなる、だれにでもできることがある、と語りかけます。著者は元朝日新聞記者。
上記内容は本書刊行時のものです。