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不親切教師のススメ 松尾 英明(著) - さくら社
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取引取次: 日教販
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9784908983610

不親切教師のススメ (フシンセツキョウシノススメ)

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発行:さくら社
A5判
縦210mm 横148mm 厚さ12mm
184ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-908983-61-0   COPY
ISBN 13
9784908983610   COPY
ISBN 10h
4-908983-61-5   COPY
ISBN 10
4908983615   COPY
出版者記号
908983   COPY
Cコード
C0037  
0:一般 0:単行本 37:教育
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2022年8月2日
書店発売日
登録日
2022年6月30日
最終更新日
2022年7月22日
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紹介

「きめ細かな指導」「個に応じた指導」が重視される学校、そして先生たち。が、度を過ぎて「親切すぎる」「丁寧すぎる」対応や習慣が多いとは思いませんか。それにより先生方もたいへんな思いをしていますが、実は、これが子どもや保護者を苦しめる原因となっているのでは……という問題提起とともに、「そもそも教師がやたらと"親切"なのはなぜなのか」の考察、教師があえて"不親切"になることで子どもたちを主体的に伸ばすことができるのだという大胆な提案まで、新進気鋭の現場教師である著者が超具体的な例を通して書き下ろしました。

目次

一、「楽しい授業」をやめる
――親切・丁寧・サービス満点をやめて、学力向上
1 サービス満点の「楽しい授業」を捨てる
2 やってる感で○つけをしない
3 不親切こそ学力を向上させる
4 寄り添い過ぎれば「つきまとい」
5 学習を我慢させない
6 「漢字が書けないと将来困る」のウソ
7 読めない漢字もばんばん板書
8 「○○ができない」で困るのは誰か
9 「できる」以外の目標を

二、習字の掲示をやめる
――教室環境をこねくりまわさない
10 教師が作る美しく整った教室掲示
11 同じ字を並べて掲示する意味は?
12 「私の選んだ字」で個の掲示
14 個人別クリアファイル掲示物
15 教室のモノの配置
16 教室に「子どもだけの空間」を

三、「してあげる」をしない
――担任がすべてを請け負わない
17 名前シール貼りの親切
18 「主体性をもたせる」?
19 「休み時間を削って授業」は権利侵害
20 あえて一緒に遊ばない
21 休み時間は「みんな」で「ドッジボール」
22 「一人ぼっち」の子ども
23 百点満点をほめるより
24 勉強しなさいと言う代わりに

四、「揃える」をやめる
――時代おくれの根性論排除
25 真夏も真冬も体操服は同じ
26 体操服指定縛り
27 「標準服」の合理的配慮
28 「揃えない」ことで自由になれる

五、「きちんと座りましょう」のナンセンス
――個性や発達の違いを理解する
29 「座りなさい」より「歩いてもいいんだよ」
30 「乱暴な子」と言われてしまう子ども
31 発言できなくても構わない
32 「喋らない子」はよく聞いてくれる子
33 「背の順」は身体的特徴による差別の誇示
34 髪型・服装指導問題 その1
35 髪型・服装指導問題 その2
36 左利き用文房具
37 給食は「完食」が目的じゃない
38 「苦手なもの」はあっていい

六、かわいい子には……
――「危ないからやらせない」が将来一番危ない
39 子どもの危険対処能力
40 学校は「安全第一」
41 鬼ごっこは「自己責任」
42 子ども同士のけんか
43 破る者がいる前提のルール

七、子どもの家庭を覗かない
――それこそ余計なお世話であると知る 
44 家庭にも不親切教育をすすめよう
45 親切な教師は、毎日宿題を出す
46 宿題を出すのならば
47 「母の日」「父の日」はスルー
48 「早寝早起き朝ごはん」ができない家庭
49 感謝の手紙を「書かされる」違和感

版元から一言

どうしてこの先生はこんなにも客観的に学校を見ることができるのだろう?
どんな職場でも20年そこで働いたら難しい、いわんや長い伝統を持つ学校現場において染まらずにいることは…。

初めて本書の原稿を読んだ時、そのナチュラルで現代的な視点に驚きました。私が子どもだった〇十年前から定着していた背の順の並び、思い返せば小柄なK君はいつも列の先頭なのを本気で嫌がっていました。教室に貼られたクラス全員の習字の清書の中には、発達に関する個人的な情報も見受けられるでしょう。不親切といいながら、そのじつこの本には子どもの人権に対する高い意識が随所に見られます

著者の曇りない視線は、見直されずに繰り返されてきた学級運営のあれこれに留まらず、加速する親切で教師も子ども保護者も疲弊している負の連鎖(監視され続ける子どもたちのつらさ!)、子どものためによかれと信じて頑張る教師の胸に巣食う承認欲求にもわたっています。
暗黙のルールに対するモヤモヤへは問題のありかを明確に示し、体操服など身近なことから保護者懇談会で示す指導方針といった大きなテーマまでどの問題にも具体的な対応例が挙げられており、「不親切教師」への一歩はすぐに踏み出せます。
個人的には習字の掲示についてのアイディアがコロンブスの卵で気に入っています。専科教員の先生とのコラボが学級をさらに良くしています。くわしくはp.50をご参照ください。

著者プロフィール

松尾 英明  (マツオ ヒデアキ)  (

公立小学校教員。
「自治的学級づくり」を中心テーマに千葉大学教育学部附属小学校等を経て研究し、現職。
単行本や雑誌の執筆の他、全国で教員や保護者に向けたセミナーや研修会講師、講話等を行っている。
学級づくり修養会「HOPE」主宰。
『やる気スイッチ押してみよう!元気で前向き、頑張るクラスづくり』(共著)『新任3年目までに知っておきたい ピンチがチャンスになる「切り返し」の技術』『「あれもこれもできない!」から…「捨てる」仕事術』『お年頃の高学年に効く! こんな時とっさ!のうまい対応』『スルー?orリアクション? 指導の本質を「見抜く」技術』『1人1台端末で起こるクラスのICTトラブルへの予防と対応』(以上全て明治図書刊)等の著書のほか、メルマガ「二十代で身に付けたい!教育観と仕事術」は「2014まぐまぐ大賞」教育部門大賞受賞。2021年まで部門連続受賞。ブログ「教師の寺子屋」を主催し、『プレジデントオンライン』『みんなの教育技術』『こどもまなびラボ』等でも執筆している。

上記内容は本書刊行時のものです。